三井でみつけて

賃貸住宅で理想のインテリア空間を実現。専門家との連携で思いをかなえた住まいづくり

マンションを購入するか、賃貸を検討する

新しい住まいでのインテリア選びは、心躍る時間です。でも、「家具などの選択肢が多すぎて、選ぶ時間がなかなか取れない」「センスのいい空間に仕上げるのが難しい」といった悩みを抱えている人も、少なくないことでしょう。特に賃貸物件で将来の原状回復も想定しながら……となると、より専門性が高くなります。今回はそうした悩みをインテリアコーディネーターとの連携で軽やかにクリアし、思い通りの暮らし環境を手に入れた事例を紹介します。

ここに暮らしたい、という強い思いが原動力に

自ら事業を営むNさん。仕事の事務所兼ショールームを麻布十番駅近くでオープンするため、南麻布のマンションへと引っ越してきました。当初、分譲マンションの購入も含めて広く検討する中で、見つけたのが現在の住まいです。2005年築の分譲マンションの賃貸でしたが、内見したところ眺望が素晴らしく、間取りや各部屋の広さ、管理体制、周辺環境まで含めて全く申し分ありませんでした。

「内見時の出来事で特に印象に強く残っているのが、物件を案内してくれたレジデントファーストの並木さんが、きちんと手袋をされていたことです。管理人さんの対応も素晴らしく、これはトップクラスのマンションだな、と感じました」とご主人は内見時の心境を語ります。

同時期、同じマンションで売却中の物件もありましたが、既に別のマンションを所有しており、購入にこだわる必要がなかったこと、その部屋からの眺望、間取りを気に入ったことから、レジデントファーストに賃貸契約を申し込みました。

カーテンなどの寸法を測るために二度目の内見に行ったとき、前述の並木氏とインテリアの話題に。

「私からカーテンを注文できる業者を紹介して欲しい、という話をすると、もしよろしければカーテンも含めお部屋をトータルコーディネートする会社をご紹介しますと、並木さんから同じ三井グループの三井デザインテックを紹介してもらいました。物件を購入するか、分譲マンションの賃貸にするか悩んでいたときにもらったアドバイス等も含めて彼の誠実な対応に心を打たれ、人柄の良さが伝わりました。彼の提案なら間違いないだろう、と思い、インテリア全体のコーディネートを三井デザインテックに依頼することにしたのです」

提案した内容の本意を理解くださり、とても光栄でした……と語る三人。左から三井デザインテックの石川氏、同社インテリアコーディネーターの佐伯氏、レジデントファーストの並木氏

プロによるバックアップで憧れを現実に

無事に入居が決まった直後から、三井デザインテックの石川氏、インテリアコーディネーターである佐伯氏との打ち合わせがスタート。初回リサーチに際してNさんが事前に用意された間取り図を見せてもらうと、テーブルやソファなど、置きたい家具の配置が丁寧に書き込まれていました。住まいに対する強い思いが感じられます。

「大まかな家具の配置、要望などはある程度、考えた上で打ち合わせに臨みましたが、デザインの方向性については全くの白紙に近い状態でした。家具などについても、ごく一般的な情報しか知りません。雑誌などを見ながら妻と『こういうインテリアは素敵だね』と話す程度のことはあっても、実際にそんなインテリアを作ってみよう、と考えたことはなかったのです」

佐伯氏は、打ち合わせ場所となったNさんと奥様の職場の雰囲気、お二人との会話をヒントに初回のデザイン提案を作成。それは天然木などの素材を使い、バリなど南国のリゾートホテルをイメージさせるものでした。しかし、奥様には別のアイデアが……。

「リゾート感のあるインテリアが好み、という点は佐伯さんが推察された通りで、職場もまさしく、そのような雰囲気にしていました。ですが、私は職場と住環境を敢えて少し違う雰囲気にしたいな、と感じたのです。最初からそうイメージしていたわけではなく、佐伯さんに初回のデザイン案を見せてもらったからこそ、改めて感じられたことでした。要望を率直にお伝えしたところ、『それでしたら、このデザインはいかがですか?』『このようなアイデアもありますよ』と、ひとつの問いかけが何倍もの答えとなって返ってくることに感激。仕上がりをイメージしやすい写真でご提案いただいたので、とても助かりました(奥様)」。

奥様からの要望を元に、リビングの主役となるテーブル天板などの素材を天然木から天然大理石に変更するなど、ナチュラルなテイストから、ホテルライクな重厚さを意識したデザインへと全体的に軌道修正。インテリア選びは着々と進んでいきました。

将来の転居にもフレキシブルに対応できるインテリア

ところで今回、Nさんが多く採り入れた素材やカラーを部位ごとに選べるタイプの家具は、思うままのインテリアを実現し、お部屋全体の雰囲気に合わせてコーディネートできる利点があります。ただ、それらの仕様をひとつひとつ決めていくのは大変な作業。Nさんは「打ち合わせを重ねながら佐伯氏が私たちの好みを把握してくださり、ある程度セレクトしてもらった中から選べたので、とても助かりました。私たちだけだったら、途中で妥協していたかもしれません」と語っています。インテリア選びを効率的に進めることができました。

カタログから製品を選ぶだけでなく、実物を見ないと善し悪しが判断できない家具についてはショールームへと出かけ、質感や感触を確認。

「椅子などはクッションの違いによって、座り心地がまったく異なることを体感できました。ソファの張地を選んだのも、初めての体験。おかげで座り心地も質感も、納得できるものが選べたと思います。また、テーブルなどについても佐伯氏から『お部屋の広さに余裕があるので、家具もふさわしいボリュームの物を』と提案され、実際にちょうど良いサイズ感の製品をピックアップしてもらいました。自分たちで選んでいたら、もっとこぢんまりしたインテリアになっていた気がします」

家具は美しさや品質にだけ、こだわったわけではありません。まるで造り付けのように見える収納家具等の多くは、移設できる設計になっています。たとえばテレビ背面の大きな壁面収納はユニットを組み替えることで大きさを自在に変化できるタイプ。またクローゼットの収納家具もユニット式で収納量を調整できるほか、キャスターが付いていて、間取りに合わせた配置にすることができます。これらは賃貸であることを考慮し、後々の原状回復、引っ越し先での使用を想定してのこと。こうして住まい自体を加工することなく、住まいのサイズや生活動線にも配慮された機能的なインテリアが実現されました。

奥様は、発注した家具が次々にお部屋へと運び込まれ、インテリアが完成してゆく様子を眺める時間がとても楽しかったそう。ご主人が不在のときには届いた家具を写真に撮り、ご主人に送った……というエピソードからも、お二人の仲睦まじさが窺えます。

「いざ入居、という日に玄関のドアを開けると、そこにはホテルやインテリア雑誌で見ていたような空間が広がっていました。プロと一緒なら、ここまで完成度の高いインテリアを実現できるのか、と正直、期待以上の出来映えでした」とNさんはインテリア完成後の感動を伝えます。

食卓となるテーブル天板のグリーンがかった大理石のカラーは、窓から見える緑をイメージして佐伯氏が提案したもの
ソファはショールームで座り心地を確かめ、長時間座っても疲れない少し硬めのクッションを選択。光沢のある張地が美しい
景色を眺めながら気分良く仕事できるようにと設置されたワークデスク。椅子はキャスター付きで、脚部分も天然木という仕様にこだわって選んだそう
低めのソファテーブルは天板に天然大理石を用いた重厚なデザイン。インテリアコーディネーターと奥様で、天板の材質、側面、仕切り板のカラーまで細かくセレクトしていった
部屋の両サイドに移設可能なユニット収納を設置したクローゼット。キャスター付きなので場所を移動したり、間仕切りのようにしたりすることも可能
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