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世田谷区の西北端、烏山地区の中心部である千歳烏山。2022年より京王線の特急が停まるようになり、ますます便利になりましたが、街自体にはのんびり懐かしい雰囲気が残っています。
住宅街にはちらほらと農地もあり、地元で取れた新鮮な野菜が堪能できる街です。世田谷という都会のイメージとはちょっと異なる千歳烏山の魅力をご紹介します。
【1】京王線の特急が停まり、新宿駅まで約20分。将来的に踏切がなくなり、ますます便利に!
【2】地元密着店から大手まで、スーパーが充実。おしゃれも、健康維持も千歳烏山で叶う
【3】学校や病院など、子育て環境も問題なし
【4】閑静な住宅地と四季を感じられる大きな公園が魅力的
【5】千歳烏山インタビュー:薬局なのに野菜販売。身体のことも心のことも考えてくれる素敵な薬屋さん
【6】健康で楽しい暮らしを手に入れたい。だから千歳烏山に住みたい
京王線・千歳烏山駅は各駅停車から特急まで、京王ライナー以外のすべてが停車する駅です。朝8時台の通勤時間帯で新宿駅へは約20分、直通の都営新宿線を利用すると九段下駅まで約35分前後と、ビジネスの中心地までのアクセスが大変良い駅です。
下り方向では、多摩動物公園駅まで約35分、高尾山口駅まで約45分。また駅の北側には中央自動車道が通っており、相模湖まで約1時間。週末に都会を離れてリラックスするのにちょうどよい距離感です。
千歳烏山駅は2023年現在、2ホーム式の地上駅です。そのため駅のすぐ脇に踏切があり、多くの人や車、自転車が踏切待ちをしているのが日常風景となっています。そこで、2013年度より連続立体交差事業が開始され、笹塚駅~仙川駅間約7.2kmの区間を高架化することで25ヵ所の踏切をなくす予定です。
千歳烏山住民の足といえば自転車。多くの人が利用するので、駅前には北側・南側ともに大型駐輪場が完備されています。
千歳烏山は世田谷区の北西部に位置し、江戸時代は甲州街道の高井戸宿と調布宿の間の宿(宿場と宿場のあいだに、自然に発生した休憩場)として栄えてきました。
明治になり、一時は神奈川県に編入されましたが、1893年に東京府に移管。1936年に世田谷区に編入され、現在に至ります。豊かな農村地帯として知られていましたが、関東大震災後に多くの寺が千歳烏山付近に移転し寺町を形成。また、明治から大正時代の文豪・徳富蘆花が暮らしたことでも知られ、旧邸は現在「蘆花恒春園」として人々に親しまれています。
千歳烏山には、スーパーが充実しているほか、センスのよいセレクトショップや雑貨店が点在しており、おしゃれ心を満たしてくれます。ヨガスタジオなどもあって、健康維持にうってつけです。
スーパーは、千歳烏山駅の北側に「オオゼキ 千歳烏山店」「成城石井 千歳烏山店」「カルディコーヒーファーム 千歳烏山店」があり、南側には「ライフ 千歳烏山店」そして「シミズヤ 千歳烏山店」とバリエーションが豊富です。中でも「シミズヤ」は、60年以上愛されている地元密着型スーパーで、コンパクトな店内ながら、お茶や調味料、酒、惣菜に至るまで、センスの良い品ぞろえで千歳烏山住民にとって欠かせない存在となっています。
また、千歳烏山は住宅街の中に農地が点在しているため、新鮮な野菜がいつでも手に入る産直販売所があるのもうれしい特徴です。
千歳烏山駅の北側にあるのが、JA東京中央が運営する「ファーマーズマーケット千歳烏山」。採れたての地元野菜や生花などを販売しています。
毎朝、農家の人たちが直接持ち込むという農産物は鮮度抜群。開店前から並ぶ常連マダムや、我が子に地元野菜を食べさせたいという若いママ、近隣飲食店の料理人など、老若男女から支持されています。2023年の2月にリニューアルオープンし、さらに買い物しやすくなっています。
千歳烏山駅の南側へ進むとすぐに目にとまる素敵なお店は「スパークリングデイズ(SPARKLING DAYS)」。ファッション、コスメ、生活雑貨やグリーンを取り扱う、ライフスタイルショップです。
元々、地元の洋品店として創業した会社が手掛けているお店だけあって、ファッションのセレクトが秀逸で、気取り過ぎず、それでいて品の良さを感じさせる洋服やバッグがずらりと並びます。1階と2階でテーマを変えてセレクトしているため、幅広い年代の女性に似合う服が見つかります。
味の良さだけでなくデザインもおしゃれな食品は、手土産としても人気。コスメやキッチン雑貨と組み合わせ、オリジナルギフトにする人も多いのだとか。
駅徒歩2分のところにある「パラススタジオ&ジム(PALLAS Studio&gym)」は、ハンモックを使ったヨガと、パーソナルトレーニングが受けられるスタジオです。
「シルクハンモック」という専用のハンモックを使って行うヨガは一見すると難しそうですが、実は運動経験があまりない人にこそ向いているのだそう。「近くで鍼灸整骨院を営んでいるのですが、治療後の患者さんのために良い運動はないか探していたところ、このメソッドに出合いました」と語るのは代表の種本貴子さん。
「スタジオにいらっしゃるのは、近隣にお住まいの方がほとんど。ハンモックヨガは女性専用ですが、トレーニングは男性もOKなのでご夫婦で通われている方も多いです」とのことです。
千歳烏山駅前には世田谷区役所の「烏山総合支所」があり、各種行政サービスが受けられるほか、建物内にホールがあり、落語会やコンサートなどさまざまなイベントが催されています。
京王線沿線には多くの大学があり、学生時代に住んでいたというなじみの深さからこの沿線に住んでいるという声もちらほら聞かれます。そんな人たちが話すのは、周辺の教育環境の良さです。明治大学、日本大学など全国的に名の知られた大学のほか、音楽教育で有名な桐朋学園大学も沿線にあり、それらを目指す子供たちのための塾も千歳烏山駅周辺には充実しています。
病院については、駅前はクリニックが中心ですが、2km圏内に東京都の二次救急医療機関に指定されている「世田谷北部病院」や「久我山病院」があり、地域の医療を支えています。
千歳烏山は、商店街を抜けるとすぐに住宅街です。大通り沿いには大規模マンションもありますが、多くは低層マンションや一軒家。道を歩いていても空が広く感じられます。住宅地の中には小さな公園もあり、休息する人や子供を遊ばせている人の姿が見られました。
千歳烏山駅から歩いて20分ほどのところにあるのが「祖師谷公園」です。南北に長い敷地の真ん中に仙川が流れています。梅や桜、イチョウに紅葉など、1年を通して美しい自然の景色が見られるほか、テニスコートやゲートボールコート、子供の運動広場のほか、児童遊具がある遊び場などもあり、あらゆる年代の人が楽しめる空間です。
祖師谷公園は桜の名所としても有名で、中でも「里帰りの桜」と呼ばれる桜が毎年美しい花を咲かせています。明治時代に東京からワシントンに桜が送られ、平成になって、今度はワシントンからこの桜が寄贈されたため、里帰りの名がつけられたそうです。
新鮮な野菜が手に入りやすい千歳烏山。「ここにも八百屋さんがあった!」と近づいていくと、看板には「薬局ランタン」の文字。薬局で野菜が売られている…?「薬局ランタン 千歳烏山店」の店長、高須賀洋徳さんに、ユニークな薬局の店内を案内していただきながら、お店の由来や千歳烏山の魅力について伺いました。
高須賀さん(以下敬称略):
「薬局ランタン 千歳烏山店」は「カラダとココロの心配ごとをやさしく取り除いてくれるカフェのような調剤薬局」をコンセプトにした、新しいスタイルの調剤薬局です。野菜だけじゃなくてほかにもいろいろ売っていますので、ぜひ店内をご覧になってください。
高須賀:
そうなんです。地元・世田谷にある「ライスキューブラボ(RICE Cube lab)」という工房で作られたもので、クッキーだけでなくパンも取り扱っています。グルテンフリー、七大アレルゲンフリーなのでアレルギーのある方はもちろん、アレルギーがなくても味が気に入ったと買っていく方もいらっしゃいます。
高須賀:
「ホルモンバランスが気になる」「骨密度が気になる」など、気になる症状別におすすめの食品やサプリなどをセレクトしています。
高須賀:
一般に「調剤薬局」ってもっと無機質な空間で、患者さんも必要だから来ているという認識だと思うんです。そのイメージを変えたい、お薬を待っているあいだも楽しく過ごしてほしい、そんな想いでお店をつくりました。
高須賀:
もちろんです!店頭の野菜を買おうと店内に入ってきて、はじめて薬局だと気づく方もいらっしゃいます。それで「今度、処方箋も持って来ます」と、通ってくださるようになった方も多くいて。それから、店頭に野菜の摂取量が見える測定器があるのですが、それを定期的に測りに来る方もいます。
高須賀:
当社(田辺薬品株式会社)は85年の歴史がある薬局なのですが、現在「ヘルスケア薬局」というコンセプトを掲げ、地域の人のコミュニティになるような薬局を広げています。その一環で千歳烏山に出合いがあり、2020年にオープンしました。
高須賀:
私はここに来る前はずっと京都に住んでいたのですが、想像していた「世田谷」よりもずっと親しみやすかったです。商店街のあたたかさ、来店される患者さんたちも気さくに話かけてくれて…。また、私のように違う地方から来ている方も多く住んでいらっしゃるんですが、それって買う野菜でわかるんですよ。
高須賀:
例えば「カツオナ」という野菜があって、私も知らなかったのですが福岡の特産野菜なんだそうです。それを見つけてうれしそうに買っていかれる人は福岡出身だったりするんです。
高須賀:
今ではお薬のことと同じぐらい、野菜のことを学んでいます(笑)。野菜もお薬も人々の暮らしに欠かせないもの。それらを通じて、この街の皆さんの健康づくりをサポートできたらうれしいです。
<取材協力>
薬局ランタン 千歳烏山店
東京都世田谷区南烏山5―15―10. NT千歳烏山ビル1階
採れたての野菜に大きな公園。街を歩いてみると、世田谷区=都会というイメージを良い意味で覆す多くの発見がありました。これからの人生、身体も心もすこやかな暮らしがしたい。そんな人はぜひ一度この街を選んでみてはいかがでしょうか。
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橘川麻実
千葉県の北西エリア出身。東京の東〜南エリア、神奈川の西〜海側が守備範囲。「情報は足で稼ぐ」をモットーに、リアルな街の今をお伝えします。
※2023年1月に取材しました。
※冒頭はPIXTAの提供です。