【大井町の住みやすさ】利便性の高さ&将来性が魅力で人気上昇中
品川区のほぼ中心に位置する大井町は、アクセスに優れた利便性の高い街。昭和の雰囲気が残るレトロな商店街もありつつ、大型商業施設も充実しています。駅周辺はオフィスビルが多くビジネス街として知られる一方、高層マンションなど住居数も年々増加。品川区における行政や文化、商業などの中心地としてさらなる発展が期待されているエリアであり、駅周りの再開発は今なお進行中です。
今後さらに発展を遂げていきそうな注目の街・大井町を紹介します。
<目次>
【1】東海道新幹線の停車駅「品川」まで1駅という便利さ
【2】駅周辺にある大型商業施設で何でもそろう
【3】水族館や区役所の屋上でのんびりとしたひとときを
【4】子育てにも安心な落ち着いた住環境
【5】大井町インタビュー:ハレの日にも安心して利用できる落ち着いた雰囲気のイタリアン
【6】未来が明るい街、だから大井町に住みたい
【1】東海道新幹線の停車駅「品川」まで1駅という便利さ
大井町駅は、JR京浜東北線、東急大井町線、東京臨海高速鉄道りんかい線の3路線が乗り入れている、交通アクセスの良さが魅力の駅です。平日の通勤時間帯で、主要な駅までの移動時間は東京駅へ約17分、新宿駅へ約16分、渋谷駅へ約11分、池袋駅でも約22分。しかも新幹線の停車駅である品川駅は隣駅のため、移動時間は約3分です。さらに、東急大井町線で二子玉川駅や自由が丘駅などのおしゃれなエリアに乗換なしで行けるほか、バスでも渋谷や目黒、お台場などにもすぐに出られ、休日のお出掛けも充実することでしょう。
将来的には品川から名古屋を約40分でつなぐリニア中央新幹線も開業予定で、ますます便利になること間違いなしです。
大井町の歴史
大井の地名が初めて文献に登場したのは平安時代。当時、平安京と各国の国府を結ぶ古代東海道が通っていたとされ、大井には中継点としての宿駅があったそうです。地名の由来は諸説あるものの、“大きな井戸”から来ているという説が有力なのだとか。さらに、江戸時代には江戸・日本橋から京・三条大橋を結ぶ東海道の最初の宿場として品川宿が繁栄。その後、明治時代に、かつての品川宿を中心にして品川町ができ、大井村が誕生します。明治後期、町制が敷かれた際に大井村が大井町となりましたが、その後の昭和初期には周辺と合併され品川区が誕生。大井町という名称は、行政地名としてはなくなり、駅名としてのみ残りました。
【2】駅周辺にある大型商業施設で何でもそろう
JR京浜東北線・東京臨海高速鉄道りんかい線の駅直結となっている「アトレ大井町」には無印良品、ユニクロ、ロフト、3COINSなどのほか、ファッション店、書店、クリニックなどがそろい、大変便利です。また、同じく駅直結のスーパー「イトーヨーカドー 大井町店」は22時までの営業で、お弁当やお惣菜の品揃えも豊富。地下にはマクドナルドなどが入ったフードコートがあり、スーパーで買ったものも食べられるという便利さゆえか、どの時間でもにぎわっています。
大井町駅の目の前にある「阪急大井町ガーデン」は、「阪急百貨店 大井食品館」やホテル「アワーズイン阪急」などを含む複合商業施設。1階はデパ地下のようなフードのフロアとなっており、多くの惣菜店やスイーツ店がずらりと並び、ちょっとしたおみやげを買うのにうってつけです。年中無休で朝9時30分から翌朝8時30分まで営業しているスーパー銭湯「おふろの王様 大井町店」も、駅近の憩いの場として幅広い層の人気を得ています。
JR大井町駅の改札口からペデストリアンデッキでつながっている「LABI LIFE SELECT 品川大井町」は、地域最大級の品揃えを誇る大型家電量販店。生活館やデジタル館を合わせて11のフロアに日用品、医薬品、化粧品、インテリア雑貨、電化製品、おもちゃなどが売られ、生活に必要なあらゆるものがここでそろいます。
なお、衣食住が駅前で整う便利な街・大井町ですが、現在、品川区とJR東日本による大規模な再開発計画が進行中。2025年には、オフィス、ホテル、商業施設から構成される高層ビルの一部区域が完成予定とのことで、さらに利便性も高くなりそうです。近接する品川駅や高輪ゲートウェイ駅、泉岳寺駅前も再開発が進んでおり、大井町の住宅エリアとしての魅力や価値もどんどん高まっていくでしょう。
■大井町の再開発イメージ
女性も安心して利用できるおしゃれなお店がいっぱい
ビジネスマンが仕事帰りに立ち寄るような、庶民的な飲食店が多いイメージの大井町。しかし、ここ数年はおしゃれなお店も続々と誕生しています。
駅から歩いてすぐのところにある「大井町銭場精肉店」は、低温調理で焼き上げた極上の肉を味わえるお店。厳選した静岡育ちの黒毛和牛の雌を一頭買いしており、希少な高級部位も破格の値段で食べられます。
大井町銭場精肉店ではロースターではなく溶岩プレートを使っているため、遠赤外線でふっくらとした焼き上がりになるのだそう。ランチメニューでも、じっくり煮込んだ和牛のミートソースパスタや自家製オニオンソースをかけた味わい深いハンバーグなど、こだわりの牛肉が味わえます。女性も利用しやすいスタイリッシュな内装のため、デートや女子会、記念日の食事など、雰囲気を大事にしたいシーンでぜひ利用したいところです。
大井町駅から5分ほど歩いた閑静な住宅街の中にふいに現れるのは、緑豊かな癒やしのガーデンカフェ「グローブ(GROVE cafe&green)」。一軒家をリノベーションしたという広々とした店内では、お子様連れのファミリー層やお一人様などさまざまなお客様が、おいしい料理やハンドメイドスイーツ、お酒を楽しみつつのんびりしていました。光降り注ぐ開放的なテラス席が特徴で、コロナ禍で室内はちょっと…という方や、ペット連れの方なども安心して利用できます。
農薬や化学肥料を使わない産地直送野菜にこだわっており、特に人気のメニューはアボカドチキンバーガーやチキンオーバーライス。さらに、テラスでのプライベートバーベキューも評判です。
地元に根付いたお店でショッピングも楽しめる
大井町駅から歩いて5~6分、高層マンションが立ち並ぶエリアの向かいにあるちいさなパン屋さん、「パン・ド・カッコ(Pain de kakko)」。定番の商品から変わり種のものまで、さまざまなパンが並びます。
パン・ド・カッコには、日によって具材が変わるピザパンや、パン生地の種類が変わるベリーベリークリームチーズなどもあり、毎日足を運んでも、いつも新しいパンとの出合いが楽しめそうです。場所柄、お子様連れのお客様が多いそうで、店内には絵本などが並べられたスペースも。お客様がオーナーとコミュニケーションを取りながら買い物を楽しんでいる姿も見られ、温かみが感じられるお店です。
【3】水族館や区役所の屋上でのんびりとしたひとときを
大井町駅から無料送迎バスに乗って15分ほどのところにある「しながわ水族館」。海面フロアと海底フロア、ふたつのフロアで、品川の海から世界の海までさまざまな海の生き物を見ることができます。
子供たちにも見やすいよう、水槽の位置を低くしてあるのが特徴的。また、海中を散歩しているような雄大な気分になれるのがトンネル水槽です。訪れた子供たちも、ウミガメやエイなどが頭上で優雅に泳ぐ様を見上げ大喜びでした。トンネル水槽でダイバーが魚たちを紹介する水中ショー、さらにイルカショーやアザラシショーも毎日行われています。
もうひとつのおすすめスポットは「品川区役所」です。
大井町駅の西側には品川区役所と「二葉図書館」があり、行政サービスを受けるのに便利です。品川区役所の本庁舎屋上は「ルーフガーデン」として開放されており、誰でも気軽に利用することができます。
ルーフガーデンでは走行中の新幹線が近くに見えるなど、大井町ならではの景色が楽しめるほか、晴れた日には富士山も臨むことができます。アスレチックベンチが設置された「健康増進ゾーン」、ベンチや遊具が置かれた「親と子の交流ゾーン」などがあり、子供から大人まで、美しい景色の中、のんびりとしたひとときを過ごすのにぴったりです。なお、開いているのは平日のみで、4〜9月は午前9時〜午後5時、10〜3月は午前9時〜午後4時。雨天・強風など天候不良時は閉鎖となります。
このほか品川区役所の前には「しながわ中央公園」という大きな公園があり、健康器具が設置された広場などのほか、マラソンコースやテニスコートなどスポーツ用の施設も充実しています。
【4】子育てにも安心な落ち着いた住環境
大井町駅の周りは賑わいを見せていますが、駅から5分も歩かないエリアには駅前の喧騒がうそのように静かな街並みが広がっています。また、品川区では「83(ハチサン)運動」と呼ばれる、午前8時と午後3時には登下校する子供を地域の大人たちが見守るという取り組みが行われており、子育てにも安心なエリアだといえるでしょう。
また、医療機関としては、駅から徒歩7分のところに「東京品川病院」があり、24時間365日、紹介状なしでも診察をしてくれるので、もしものときにも安心です。
【5】大井町インタビュー:ハレの日にも安心して利用できる落ち着いた雰囲気のイタリアン
大井町には、語り継がれるイタリアンレストランの名店、「オステリア トゥットソーレ(Osteria Tutto Sole)」があります。このお店は、日本におけるイタリア料理の先駆者ともいえる吉田政國さんがシェフを務めた「トラットリア ヨシダ(Trattoria Yoshida)」があった場所。20年の歴史を誇ったこの名店が幕を閉じた後、その理念を受け継ぎ2017年にオープンしました。
一見、ハードルが高いお店かと思いきや、ランチは1,200円からとお手頃な料理もたくさん。色とりどりの絵が描かれた明るい店内はぬくもりが感じられ、何度も訪れたくなるようなお店です。
店舗立ち上げのときからいらっしゃるというマネージャーの山本育徳さんに、開店のいきさつなどを伺いました。
――出店のいきさつをお聞かせください。
山本さん(以下、敬称略):
吉田政國さんがお店をオープンした当初に、当店のオーナーシェフがアルバイトで入っていて、それがきっかけで吉田さんにかわいがっていただくようになったんです。オーナーシェフが独立して田町にお店を構えた後も、お互いによく行き来をされていて。その後、吉田さんがご高齢になって誰かに経営を譲りたいと考えられたとき、オーナーシェフに声をかけてくださいました。そこで、元々、私たちが手掛けていた田町の「リストランテ ラ チャウ(Ristorante La ciau)」の姉妹店という形で、「トラットリア ヨシダ」の後にオープンさせていただくことになったんです。
――お店の特徴としては?
山本:
元々、吉田さんのお店で提供していたカラブリア料理という南イタリアの料理を受け継いでおります。看板メニューもカラブリアの郷土料理の特徴である唐辛子を使ったものになりますね。「ンドゥイヤ(サラミを唐辛子で発酵熟成させたペースト)」を使ったパスタや、「ロサマリーナ(しらすを唐辛子で発酵熟成させたペースト)」を使ったブルスケッタなどがメインになっています。南イタリアの郷土性豊かなメニューも人気です。
――ちなみに、店名の由来というのは?
山本:
“トゥットソーレ(Tutto Sole)”というのは、「太陽がいっぱい」という意味です。吉田さんが考案してくださった名前ですね。多分、お客様のキラキラした笑顔でいっぱいになるようにという願いが込められているんじゃないかなと僕は思っています。
――天井に太陽が描かれていますね。壁にもいっぱい…。
山本:
少しでもお客様に入っていただきやすい雰囲気を作ろうということで、たくさんの方に描いていただきました。吉田さんも描いてくださいましたし、お客様も描いてくださっています。また、壁に描かれているエッグくんは、「トラットリア ヨシダ」を彷彿とさせるように、当時のお店に描かれたキャラクターをオーナーシェフが描いたものなんです。
――とってもかわいいですね!お客様はどんな方が多いですか?
山本:
比較的落ち着いた年齢層の方が多いですね。ただ、コロナ禍を境にして、20代後半から30代半ばぐらいの、新しくご夫婦になられた方や、お子様が生まれて新たに引っ越されてきた方も増えました。昔からのお客様もいらっしゃいますが、ここ数年でがらっと入れ替わった印象はあります。
――若いご夫婦にとっては、こういうおしゃれなレストランがあるとうれしいですよね。
山本:
オープンした当初は「大井町っぽくないね」と言われていたんです。どうしても、飲み屋街のイメージが強い街ですから…。ですから、こういうちょっと落ち着いた雰囲気で、ハレの日に利用できるお店があるということが少しでも大井町の方に届けばと思っています。大井町駅には品川区役所があるので、婚姻届けを出されてその後うちでお食事っていう方もいらっしゃるんです。
――それは素敵です!
山本:
お子様が学校に行っている時間を利用して、奥様たちがお食事を楽しまれている…というケースも多いですね。高級店に足を運ばずとも、日常の中、良心的なお値段で上質な時間を楽しめるお店だと思います。
<取材協力>
オステリア トゥットソーレ(Osteria Tutto Sole)
東京都品川区大井1-49-12 ライオンズマンション 1F
【6】未来が明るい街、だから大井町に住みたい
取材中にいろいろなお店でよく耳にしたのは、「最近、大井町には若い夫婦やファミリー層が増えてきている」ということ。街を歩いていると、ここ10年以内にできたようなお店や建て替え中の建物なども多く、常に進化と変化を遂げている街なのだとつくづく実感しました。古くは平安時代からの歴史ある街ながら、歩みを止めない大井町。品川区の中心を担う街として、今後ますます発展していくことでしょう。今のうちからマークしておいて絶対に損はないはずです。
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野村ふみ
神奈川生まれ。住んだことのある街は横浜、川崎。編集プロダクションを経て、フリーライターとして活動中。現在、エンタメ業界を中心にインタビュー、取材、執筆活動を行っています。
※2022年10月に取材しました。
※冒頭の写真は、PIXTAの提供写真です。
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