三井でみつけて

男前インテリアをDIY! アイディア一つで人が集まる空間に

DIYのきっかけは、子どものショックな一言

「自分好みの男前なインテリアをそろえて部屋をDIYしているうちに、部屋づくり自体が生活の一部になりましたね。休日に少しずつ手を加えたり、季節感を取り入れて模様替えしたりして楽しんでいます」

そう笑みを浮かべるのは、千葉県の団地に住む井上真由子さん(仮名)。現在はInstagramなどのSNSにも自室の写真を投稿する井上さんですが、もともとはインテリア自体に興味がなかったそう。いったい、なぜ彼女は部屋づくりが趣味になったのでしょうか?

もともとはインテリア自体には興味がなかったと話す井上さん

きっかけは、3人のお子さん全員が社会人になったこと。井上さんはシングルマザーとして昼夜問わず働き、長女・長男・次男を育てていました。2019年にお子さん全員が成人し、自分の時間を持てるように。

さらに長女が一人暮らしを始めたところ、長男・次男たちから「こんな古い団地から引っ越したい」と言われてしまったそうです。その一言にショックを受けた井上さんは一念発起。「子どもたちに気に入ってもらえるくらい、部屋をガラリと変えよう」とDIYすることにしました。

かつて見ほれた男前インテリアをDIY

部屋づくりを始めるとき、井上さんが目指したのはインダストリアルインテリア。いわゆる“男前インテリア”でした。DIYの決心をする以前、井上さんはたまたまネットでその存在を知り、「なんてカッコいいんだ」と衝撃を受けたそうです。

「男前インテリアは見た目が好みなだけでなく、女性の部屋としても違和感がないのも魅力。それだけでなく、同居する長男と次男も男前インテリアなら気に入ってくれると思ったんです」

井上さんが目指したのは憧れのインダストリアルインテリア

そうして始めた、井上さんの部屋づくり。まずは部屋を仕切るふすまを取り、3LDKを2LDKに変更しました。実は、これが大きな転換点。以前は狭い中にテレビなどを詰め込んだ部屋だったのが、2部屋をつなげて広いリビングに。圧迫感がなくなり、一気に開放的になりました。

さらに、ボロボロだった壁のクロスを剝がしてリメイクシートを貼り、ソファーや小物の収納なども買い替え。徐々に井上さんが憧れた男前なインテリアへと仕上げていきました。

お気に入りの「れんが風」壁紙で男前インテリアに

そんな風に言うとお金をたくさん使ったかのように聞こえますが、そうではありません。リメイクシートをはじめ、100円ショップの品物を上手に利用。大型家具も量販店のセール品やネットで販売されている手作り品をお得に購入しました。部屋を傷つけず、費用をかけない方法で賢く模様替えしたのです。

「Instagramに投稿される男前インテリアの写真などを参考に、少しずつ部屋を変えていきました。その中で今の「れんが風」の壁紙に変えた時、『この感じ好きかも』と手応えがあったんです。達成感があり、気持ちが盛り上がりましたね(笑)。そこからDIYがグッと好きになりました」

圧迫感のあったリビングは、DIYで開放的な集いの場へ

井上さんはDIYに夢中になり、気が付けば古びた団地の一室は「本当に同じ部屋?」と疑うほど様変わり。まるでデザイナーズマンションのように、オシャレに生まれ変わりました。

もちろん、引っ越したいと訴えたお子さんたちも、DIY後の部屋には大満足。これまで友達を連れてきたことがなかったのに、今では友達を自宅に招くようになりました。

DIYでデザイナーズマンションのようなキッチンへ

しかし部屋が変わって、最も変わったのは井上さん自身でした。井上さんもこれまでは友達を家に呼びませんでしたが、今では「DIYした部屋を見てみたい」という友達を招くように。さらに、ずっと部屋が同じだと飽きてしまうとのことで、趣味としてさらなるDIYを模索しているそうです。

「最近は海外、特にアメリカの雰囲気を取り入れたMIXスタイルを目指しています。今までは子育てで忙しかったからこそ、これからは自分の時間が重要。子どもたちのためだけでなく、自分が好きだと思える空間をつくって、そこでノンビリとくつろぎたいですね」

井上さんもお子さんも、お友達を家に呼ぶように

子育てに奔走した過去から、ゆとりある現在へ。男前インテリアへのDIYで、部屋の見た目や居心地が良くなっただけでなく、友達の付き合い方や趣味も一変。開放的になったリビングは、彼女のライフスタイルすらも変えてしまったのかも。

好きな空間でノンビリくつろぎたい、と話す井上さん

そんな井上さんに、今やりたいことは何かと尋ねると「次男がもしかしたら一人暮らしを始めるかもしれないので、そうしたらまた部屋をDIYしたいですね」と回答。そして「部屋づくりのことを考え始めるとワクワクしてきます! もちろん、息子に出て行ってほしいわけではないですよ(笑)」と、茶目っ気たっぷりに話してくれました。

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