三井でみつけて

時間を買うことで生まれるゆとり。都心に住むというライフスタイル

都心暮らしで年間400時間分の貴重な時間を生み出す

取材を受ける今井さんの奥には趣味のギターが並ぶ

千代田区内に居を構える40代の会社員、今井明さん(仮名)。妻と2人のお子さんの4人家族です。現在居住するマンションで8年、都心生活は通算14年になるといいます。オフィスには自転車で5分、徒歩でも15分という好アクセス。最寄り駅からはJR、地下鉄を含めて6路線が活用できます。しかし、ただ利便性だけで都心を選択したのではない、と今井さんは言います。

都心に住むメリットは何か――? そんな質問に、「年間400時間という貴重な時間が得られること」と、その得難い魅力をお話いただきました。

「住まいはそれぞれの考え方で選ぶものだと思いますが、私は『時間を買う』という考えのもと、職住近接というスタイルを選んでいます。片道1時間をかけて通勤することを考えたら、ドア・ツー・ドアでほぼゼロの私は1日2時間の余剰時間が得られていることになります。1年間で計算したら500時間ぐらいにはなりますよね? この時間を豊かに使えるのが都心住まいの醍醐味だと思っているんです」

2人のお子さんは高校生、小学生。小さかった頃は自宅・職場・保育園がいずれも徒歩圏内というロケーションを生かし、送り迎えや急な駆けつけにも対応し、子育て、家族優先で時間を使ってきたといいます。そして、お子さんが手離れし始めた近年は、趣味、地域ボランティアに費やすことが多くなってきたそうです。

「趣味は音楽、そしてバレーボール、お酒。音楽活動では、バンドでボーカルを担当しています。練習をこなしながら月1回のライブを開催できるのは、時間の余裕があってこそ。仕事には注力しながら、睡眠時間を削ることなく、じっくりと趣味に向き合えています。あ、お酒が好きなのでバー巡りも趣味なんですが、終電を気にしなくていいからつい飲みすぎることも……。これは少々ウィークポイントかもしれませんね(笑)」

豊かな時間が得られたことでもう一つのライフワークにも集中できる。それが「地域ボランティア」。町会の役員を努め、氏子青年会にも所属。さらに消防団でも活動していて、地域に根ざした活動を続けているそうです。

地域の消防団にも積極的に参加している今井さん

地域の祭りでは焼き鳥を2,000本焼いたことも

都心のマンションと聞いたら、居住者同士のつながりがなく、地域コミュニティも希薄な印象がありますが、今井さんの地域は江戸時代から江戸城を囲む街があった場所。下町風情が残り、古くからの地元民とマンションの新住民がほどよく融合しているエリアです。地域に密着し、地元ならではの人間関係をつくれるのが面白い、と今井さんは笑顔で話します。

「始まりは、子どもが保育園に通っている時にできたパパ友でしたね。そこから地域に密着した友人関係、人間関係ができていきました。氏子青年会では毎年神輿をかついで巡りますし、町会で役員を務めているから、地域の祭りの縁日では焼き鳥を2,000本ぐらい焼き上げる。まあ我ながら力を入れてますね(笑)。機材の準備から運営、後片付けまで、縁日、祭りを内側から体験できることはなかなかない。これはいい刺激になっていますよ」

地域の祭りでは町会の役員として出店しで大活躍

郊外のベッドタウンでも都心でも、ファミリータイプのマンションでは居住者の年代や職業も均一な傾向になりがちですが、地元に密着して活動すると、様々な年代、職業の住人とつながりができていくそうです。今井さんが時間をかけて触れ合っていくうちに発見した奥深いコミュニティ。都心住まいの意外な魅力です。

「私のような会社員はもちろんですが、会社経営者だったり、自営業だったりと実にいろんな職業の方がいらっしゃって、話すとすごく刺激的なんです。60~70代の先輩とも仲良くさせていただいてますし、保育園の送り迎えをずっとしてきたから、子どもの友だちも数十人以上は顔なじみです。
パパ友や地元の友人と飲んでいると、会社や仕事の愚痴になることもなく、利害関係のない明るい話ができるのもいい。そしてもちろん、このつながりはこの地域に住んでいく限り、定年後でも続いていく関係だと思っています。家を出て、あたりを少し歩けば必ず知り合いに会い、あいさつできます。一見、均一に思われがちな都心のマンションでも、すごく豊かな関係が築ける、組織を介在させない、個人と個人の結びつき……あらためて考えることができました」

時間で疲弊しないからできる多様な経験

今井さんは地域ボランティアで、消防団の活動にも力を入れています。火事や地震などの防災対策だけではなく、東京マラソンなどのイベントの警備を担当したり、台風の襲来に備えてビルの看板の立て付けを見回ったり、地道な活動を実直に続けてきました。地域の安心・安全を守る活動に従事することは、今井さんの生活の活力、実感にもつながっているといいます。

「いい体験になっているのが『夜警』。そう、『火の用心』と言いながらカチカチ鳴らして回る、あれです。この街の安心・安全を微力ながら守っているんだな、地域の一員として歩いているんだな、と実感するひとときです」

地域の一員としてボランティア活動に時間を割きつつ、生涯の趣味として音楽、お酒を愛していきたい――。暮れなずむ都心の夜景を眺めながら、今井さんは微笑みを浮かべます。

「仕事だけでなく、通勤で疲弊していたら、とてもこんな実感は持てなかったでしょう。仕事に集中しながら、家族ともゆったりと時間を過ごし、ボランティアにも、そして趣味にも向き合う。都心住まいは、私のような欲張りには最適なライフスタイルなのです」

仕事、家庭、地域の活動、そして趣味までも全てを叶える都心生活

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