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洗面台交換や洗面所リフォームのメリットは?費用の目安や工期を解説

古くなった洗面台(洗面化粧台)を新品に交換するときは、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか?実は洗面台を交換するときは、床材やクロスの張り替えを含む洗面所全体のリフォームをするチャンスでもあります。経年劣化により洗面台にいろいろと不具合が起きているなら、周囲の床や壁にも劣化が生じているはずです。
ここでは、洗面台の交換と洗面所リフォームに関して知っておきたいことを紹介。リフォームでのポイントや工事の進め方も併せて、リフォームのプロである三井のリフォームのKさんが解説します。

三井のリフォームK

三井のリフォームで営業と工事担当を合わせて14年、戸建てやマンションなど、数多くのリフォームに携わってきたリフォームの経験者。

洗面台の交換をするタイミングは?

一般的に洗面台の耐用年数は15年~20年くらいといわれています。洗面台は家族全員が毎日使うものなので、15年を過ぎる頃にはさまざまなところに劣化や破損が見られるようになります。具体的に、次のようなことが気になり始めたら、リフォームを考えるタイミングだといえます。

洗面ボウルにひび割れができたら

洗面ボウルにひび割れができてしまったら、洗面台交換のタイミングといえるでしょう。
洗面ボウルには陶器やホーロー、人工大理石(樹脂)などの素材が使われています。中でも最もポピュラーなのは陶器で、比較的安価でありながら高級感があり、硬度が高いので細かいキズがつきにくいのが特徴です。
その反面、陶器の洗面ボウルは強い衝撃を与えると割れやすいという弱点があります。化粧品の瓶やドライヤー、電気シェーバーなどを高い位置から落とすと、あっさり割れてしまうこともあるのです。
なお、洗面ボウルの破損は水漏れの原因のひとつです。小さなキズならリペアも可能ですが、年数が経っているとそこからさらに破損が拡大することも。ひび割れなどができてしまったら、応急処置をしたとしてもそのままにせず、洗面台ごと交換することを検討してください。

部分劣化が見られたら

蛇口、シャワーヘッド、鏡、収納棚など部分的にも次々と劣化が見られたら、洗面台交換の良いタイミングです。
使えないわけではないけれど、経年劣化により、水が完全に止まりづらい、扉がしっかりと閉まらない、ところどころ調子が悪いなどの小さな問題も増えてきます。落ちにくい汚れ、サビ、カビなどが取れずに気になるといったこともあるでしょう。
こうしたいろいろな箇所に劣化、破損、不具合が見られるようなったときもリフォームの頃合いです。

ニオイ、詰まり、水漏れが気になったら

ニオイが気になる、詰まっていて水の流れが悪くなるといった症状が現れたら洗面台交換のタイミングです。
排水パイプや排水管の劣化が進むと、水漏れなどの深刻な状況が起きやすくなります。特に排水管からの水漏れには要注意。専門家以外には修理が難しく、気づかないで放置していると腐食などが進んで、床の張り替えが必要になることもあります。ほかの部分の状態とも併せて見て、修理箇所が複数に及ぶようなら、洗面台の交換といっしょに洗面所のリフォームを考えると良いでしょう。

洗面台・洗面所リフォームに関する3つの工事パターン

洗面台の交換や洗面所リフォームに関する工事には、次の3つのパターンがあります。洗面台の交換だけではなく、洗面所のリフォームを行ったり、ユニットバスの交換まで行ったりできると水回りが一新できるのでおすすめです。

洗面台の交換のみ

洗面台のみを交換する工事パターンでは、既存の古い洗面台を取り外して撤去し、新品の洗面台を取り付ける作業を行います。電源不要な自動水栓など、最新機能が使える洗面台に変えると利便性もぐっとあがります。

洗面台の交換+洗面所のリフォーム

洗面台の交換に加えて、洗面所のリフォームを行うパターンでは、床材や壁のクロスの張り替えなども行います。その際、洗濯機の防水パンの交換も行うのが一般的です。洗面所全体のリフォームを行うため、洗面台と洗濯機置場の位置を入れ替えたいといった要望に応える工事もできます。また、電源の準備が必要なものも、洗面所全体のリフォームによって対応可能な場合があります。
洗面台を交換するときは、床材の張り替えも行える絶好の機会。洗面台が経年劣化していれば、床材も同じように張り替えの時期に差し掛かっていることが多いからです。洗面台だけ新品に取り替えると、床や壁の汚れ、傷みが目立つ仕上がりになり、気になるというケースもよくあります。
また、洗面台交換と洗面所リフォームを同時に行うと、別々に時期をずらして工事をする場合よりもトータルのコストが安くなるのも利点です。

洗面台の交換+洗面所のリフォーム+ユニットバスの交換

洗面台交換と洗面所のリフォームとともに、ユニットバス交換も行う工事パターンもあります。
隣接している洗面所とユニットバスを同時リフォームすれば、やはり別々にリフォームする場合よりもトータルのコストを抑えられます。また、洗面所の配管が経年劣化していることがわかったら、ユニットバスの水回りも同じように劣化していると考えられます。そのような場合は、ユニットバスもまとめて一新しましょう。

洗面台交換・洗面所リフォームをするメリットは?

洗面台の交換や洗面所をリフォームするメリットを整理してみましょう。毎日使う洗面台がきれいになるのはもちろん、次に挙げるようなメリットが得られます。

最新式の洗面台を使える

洗面台を最新モデルに取り替えると、気分が一新するだけでなく、使い勝手や機能性の向上も実感できるはずです。
新しいモデルには、目的に応じて選べる機能・製品がそろっています。例えば、節水機能に優れた水栓、明るいLED照明、使いやすく工夫された三面鏡、洗髪しやすいハンドシャワー、ペットも洗える設計などです。長年使ってきたこれまでの洗面台とは異なる新しい使い方もできるでしょう。

収納を増やせる

洗面所のリフォームをすることで、収納を増やすことも可能です。最近は収納力に優れた洗面台が多数あり、選択肢が増えています。収納キャビネットや鏡の後ろに収納できるミラーボックス、排水管がある洗面ボウル下のスペースも有効に使えるタイプなどを選ぶことができます。洗面台だけではなく、この機会に洗面所にぴったりと収まる収納棚やキャビネットをそろえるのもおすすめです。

汚れにくく手入れがしやすくなる

汚れにくさや、手入れのしやすさも最近の洗面台の特徴のひとつ。洗面ボウルやカウンターにはつなぎ目や凹凸をできるだけなくして、水が溜まりにくく掃除しやすい形状にするなどの工夫がされています。中には、洗面台にセラミックなどの汚れやキズがつきにくい素材を採用したものや、排水口で髪の毛などの汚れをキャッチしてすぐに捨てられるような構造になっているものもあります。

洗面所のトータルリフォームはお得&快適

洗面台交換と洗面所リフォームをいっしょに行うトータルリフォームは、コストを抑えられるという大きなメリットがあります。
洗面台を新品に変えたあと、改めて洗面所のリフォームをするとなると、洗面台を交換するときと同じようにもう一度洗面台を取り外す作業が発生してしまいます。この先、いつかリフォームをするのであれば、洗面台交換と洗面所リフォームはいっしょにしてしまったほうがお得で、見た目にも統一感が出るのでおすすめです。さらに同じ水回りであるお風呂もリフォームすれば、洗面台、洗面所、お風呂をまとめて一新でき、快適性が向上するでしょう。
また、洗面所は元々水を使う場所なので、床材や壁紙には汚れや黒ずみが見られたり、はがれ、きしみなどが生じていたりすることも少なくありません。洗面台を交換するときは、洗面所の内装リフォームを併せて行うかどうかもぜひ検討してみてください。

洗面台交換・洗面所リフォームの費用・工事期間は?

費用と工事期間は、洗面台を交換するだけの場合、洗面所全体をリフォームする場合などの工事の規模によって変わります。それぞれの費用と工期の目安を紹介します。

・洗面台交換のみ

費用の目安は50万~70万円。工期は2日間程度

・洗面台交換+洗面所リフォーム

費用の目安は80万~100万円。工期は4日間程度

・洗面台交換+洗面所リフォーム+お風呂のリフォーム

費用の目安は200万~230万円。工期は12日間程度

洗面台交換・洗面所リフォーム工事の進め方は?

洗面台交換や洗面所リフォームを業者に依頼した場合の、完成するまでの進め方を紹介します。洗面台のみ交換する場合と洗面所やお風呂のリフォームまで行う場合などでは工期や作業内容が変わりますが、基本的な流れは同じです。

1 大まかなリフォーム内容を決め、交換する洗面台の目処をつける

まず、リフォームの内容を決めましょう。
洗面台のみ交換するのか、洗面所の壁や床も張り替えたいのか、お風呂もいっしょにリフォームしてしまうかなどの方針を固めておいてください。どのパターンが良いか、リフォーム業者に相談することもできます。
併せてどのような洗面台を選ぶかも決めておきます。メーカーのウェブサイトやカタログ、ショールームなどでチェックし、現在使っている洗面台の間口・奥行きなどのサイズを測っておくと、大きさの参考になります。洗面所の広さなどの条件が合えば、従来の洗面台とは異なるサイズの洗面台に変えることも可能です。

2 見積依頼

リフォームの内容がおおよそ決まったら、リフォーム業者にその内容を伝えます。
営業担当者がヒアリングをするので、そこで工事の範囲などを伝えましょう。新しく設置したい洗面台についても要望を伝えて、現地調査(下見)の日程を決めます。要望どおりの工事をするため、現地調査は必ず実行することをおすすめします。

3 業者が現地調査と見積提出

現地調査当日は、営業担当者と工事担当者が自宅を訪れて洗面所の調査をします。調査では要望どおりの交換作業、リフォームが可能かどうかの確認と、採寸をします。その後、調査にもとづいた見積書が提出されます。

4 検討

見積書を受け取ったら、内容と金額を確認して検討します。工事内容が要望どおりのものになっているか、材料費・作業費などがしっかりと記されていて価格が妥当かといった点を確認しましょう。疑問点や不明点は遠慮なく担当者にたずねて納得することも大事です。

5 契約

見積書の内容に問題がなく、工事を任せることを決めたら契約へと移ります。後でトラブルになった場合に契約書を確認する必要が出てきますので、大切に保管しておきましょう。

6 設計

契約後、担当者から設計に関する説明を受けます。特に洗面所リフォームやお風呂リフォームも併せて行う場合は、要望どおりの設計になっているか、動線やサイズなどに問題はないかを確認してください。設計図だけではわからないところがあれば、直接質問をして確認しておきましょう。

7 工事前準備

洗面所リフォームをする場合は、工事前に洗面所内にあるものはすべてほかの部屋などに移動しておく必要があります。風呂場も同様です。また、古い洗面台などの不用品は廃棄の手続きをします。

洗濯機などの移動が必要な場合、家族でできるなら、いつまでに作業をすれば良いのかを担当者に確認してください。家族だけで移動させられない場合は、そのための作業が必要になる可能性があります。この場合も担当者と事前打ち合わせして、タイミングや費用を聞いておきましょう。
このほか、洗面台の搬入のために洗面所のドアなどを一時的に取り外すこともあります。

8 工事

工事中は洗面台・洗面所を使用することができません。そのあいだ、洗顔などはキッチンですませるケースが多いようです。

9 引き渡し

工事が終了すると、担当者といっしょに洗面台・洗面所などの状態を確認します。目視だけではなく、実際に水やお湯を出してみる、扉などを開けてみるなどして細かいところもチェックしましょう。問題がなければリフォームが完了し、引き渡しとなります。

洗面台交換・洗面所リフォームのポイントは?

洗面台の交換や洗面所リフォームを行うときに押さえておきたいポイントがあります。7つ紹介しますのでチェックしてください。

洗面台・洗面所の不満を家族で洗い出して共有する

現在の洗面台や洗面所の不満や悩みを家族で話し合って洗い出してみましょう。例えば、収納が足りない、照明が暗くてメイクなどがしづらい、洗面台のここが使いづらい、汚れがつきやすく手入れが面倒、並んで歯磨きをするスペースがない…などです。
挙がってきた不満や悩みを家族で共有し、どのようにしたいかまとめておきます。それが、リフォーム業者に依頼するときの要望になります。

十分な大きさの洗面ボウルを選ぶ

洗面台の洗面ボウルは十分な大きさを確保するのがおすすめです。大きいほうが、水が外にはねにくくなり、洗顔や洗髪がしやすいなど用途も広がります。服などをつけ置き洗いしたいのなら、大きさに加えて深めのボウルを選ぶと良いでしょう。
小さめで浅めの洗面ボウルにも、作業台スペースが増えたり、インテリア性が増したりするといった利点があります。家族の洗面台の使い方も考えながら、適した大きさのものを選んでください。

洗面ボウルの床からの高さも考える

洗面ボウルの床からの高さも、使いやすさに直結します。高すぎれば顔を洗うのに腕を上げなければならないので負担が増え、逆に低すぎると腰をかがめるため、腰痛持ちの人や高齢者は使いづらく感じてしまいます。
ちょうど良い高さがどれくらいなのか、現在使っている洗面台の使い心地を確かめておきましょう。

洗面台に必要な機能を選ぶ

洗面台にどのような機能が必要なのかチェックします。シンプルな一面鏡か三面鏡か、鏡の周囲を照らすミラーライトをつけるか、洗髪用のシャワー水栓も取り付けるか…など、好みやライフスタイルに合わせて個々の機能を選びましょう。
照明は天井などに取り付けるものとの兼ね合いもありますので、業者のアドバイスを聞くのも大切なポイントです。ペンダントライトなどを併用すればおしゃれ度もアップします。

収納性をチェック

洗面台や洗面所の収納性に関しては、まずは必要なものをすべて収められる収納量をしっかりと確保することが大切です。洗面台に加えて、洗面所内で使うほかのキャビネットや棚・ラックなどとトータルで考えましょう。
また、洗面所全体をリフォームするのなら、利便性だけではなく、見た目の統一感も意識したいところです。洗面台とそのほかの収納アイテムの色やデザインをそろえると、洗面所がより洗練された雰囲気になります。

使用する電化製品とコンセントの数・位置を決める

洗面台や洗面所で使用する電化製品の数を確認して、コンセントの数や位置を決めます。ドライヤーのほかにも、電動歯ブラシや小型扇風機など、洗面所で使う家電は意外に多いものです。少し余裕を持ってコンセントの数を確保し、位置も決めておきましょう。

洗面所にプラスしたい機能も考える

洗面所全体のリフォームでは、床材の張り替えや配管の交換のほか、換気扇などプラスの機能を設けることもできます。湿気がこもりやすくカビが発生しやすいという問題があるのなら換気扇をリニューアルしたり、冬場の寒さやヒートショック対策を考えるなら暖房をつけたりするのもおすすめです。
現在の洗面所に関する不満や悩みをしっかりと洗い出してリフォーム業者に相談すれば、解決策が見つかるでしょう。

洗面所のリフォームイメージ

洗面所をリフォームするとどのような快適空間が作れるのでしょうか。
洗面所のイメージカット集をご覧ください。

※画像提供「三井のリフォーム」
※画像提供「三井のリフォーム」

洗面台の交換に加えて、洗面所リフォームをトータルで考えるのがおすすめ

古くなった洗面台を交換したいというときは、併せて床や壁の劣化具合を確かめておきましょう。ところどころ傷みや汚れが目立つようなら、床材やクロスの張り替えなどを含む、洗面所全体のリフォームを検討してみてください。遅かれ早かれリフォームをするという状況であれば、洗面台交換を機会にまとめてリフォームしてしまったほうが、別々に行うよりコストが抑えられてお得です。
さらに、洗面所に加えて、風呂場の同時リフォームも行うことができます。工事規模が大きくなればその時点での費用はかさみますが、トータルコストを抑えられ、外観が良くなる上に使い勝手も向上しますのでおすすめです。

三井のリフォームでは洗面台交換をはじめ、さまざまなリフォームのご相談に応じております。ぜひ、三井のリフォームへご相談ください。

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