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畳をフローリングにリフォームしたい!メリットや費用の目安を解説

戸建てでもマンションでも、「畳の部屋をフローリングに変えたい」というリフォームは、よくあるご要望のひとつです。畳をフローリングに交換するだけではなく、ほかの部屋との段差の解消や入り口建具の交換、あるいは壁や天井も変えて完全に洋室化することもできます。
ここでは、畳をフローリングにリフォームする際のメリットやデメリット、費用や工期などを紹介。リフォームでの注意点やポイント、工事の進め方も併せて、リフォームのプロである三井のリフォームのKさんが解説します。

三井のリフォームK

三井のリフォームで営業と工事担当を合わせて14年、戸建てやマンションなど、数多くのリフォームに携わってきたリフォームの経験者。

畳をフローリングへリフォームする理由は?

直接座ったり寝転んだりできるのが、畳の大きなメリットです。しかし、リビングなどと同じようにテーブルや椅子を用いた洋室使いがしたいとなったときに、畳をフローリングにリフォームするというニーズが生まれます。まずは、畳をフローリングに変える理由についてご紹介します。

畳は10~15年ほどで新調の時期が来る

畳は使用し始めて10~15年ほど経つと、畳の表替えの時期になります。これまで畳の部屋として使ってきたけれど、フローリングのほうが使いやすい、自分たちのライフスタイルに合っていると考えていた場合は、このタイミングで畳のリフォームを考えることが多いでしょう。

障子やふすまが悪くなる

畳よりも先に障子やふすま、出入り口の引き戸などの建具が劣化してしまう場合もあります。このような場合に、フローリングへの変更を含め、和室を洋室に変えるというリフォームを検討することが多いようです。
障子やふすまは破れやすい素材なので、使用状況によっては短期間で張替えが必要になります。そのためメンテナンスが楽な洋室にしてしまおうと思う人は少なくありません。

和室使いをしていない、洋室に変えたい

和室にカーペットを敷くなどして、実質的に洋室のように使っているケースもよくあります。和室を寝室や子供部屋として使っている、または使いたいと考えていて、洋室の方が良いといった場合もあるでしょう。この場合も、床をフローリングに変更する、完全に洋室化するといった理由として挙げられます。

和室とリビングをひとつにして利用したい

リビングの隣に和室がある間取りの場合、和室を完全に洋室化してリビングとの仕切りの壁も取り払って、広いリビングとして利用したいという需要があります。この場合は、間取りから変えるような大規模なリフォームをすることになります。

畳をフローリングにリフォームする場合のバリエーション

畳をフローリングにするリフォームには、工事する範囲によってさまざまなパターンがあります。大きく分けると次の3つのパターンが考えられるでしょう。

畳をフローリングに変更

畳からフローリングに変えるだけのパターンでは、隣り合う部屋との段差が生じないように床面を合わせてフローリングにします。畳部分の段差が大きい場合、解消するには比較的大掛かりな工事が必要です。段差をそのままでフローリングにすることもできますが、つまずきの原因になりますのであまりおすすめはできません。
この場合、壁や天井、ふすま、押し入れなどはそのままなので、和洋折衷のスタイルになります。

畳をフローリングに変更+建具変更

畳からフローリングにするパターンとしては、畳をフローリングに変えるのとあわせて、ほかの部屋との段差を解消し、引き戸になっている出入り口の建具部分も変更するリフォームもあります。
ふすまなどの引き戸をドアに変更する場合は、鴨居、敷居などの撤去も行うため工事範囲は広がりますが、より洋室に近づきます。

畳をフローリングに変更+建具変更+壁・天井・押し入れ・床の間なども含めて洋室化

畳をフローリングにするリフォームの場合、和室を完全に洋室化してしまうリフォームもできます。
畳をフローリングに変更、段差解消と建具の変更に加えて、壁・天井・押し入れ・床の間・サッシなどもすべて洋室仕様へと変更します。押し入れはクローゼットに変えるのが一般的です。
さらにリビングとの一体化まで行う場合は、仕切り壁の撤去などを含む、より大掛かりなリフォームになります。

畳をフローリングに変えるメリットとは?

畳をフローリングに変えると、おしゃれな天然の木目を楽しめるなど、見た目が一新されるだけではなく、実用面で次のようなメリットを得られます。

掃除がしやすくなる

畳やカーペットは、ほこりや汚れが繊維のあいだに入り込みやすい素材です。それに対し、フローリングはほこりや汚れがあっても、染み付いてしまうといったことが少ない床材です。掃除機やフローリングモップを使えば、比較的簡単に掃除ができます。

メンテナンスの手間が軽減される

フローリングのメンテナンスは半年に1度程度、ワックスの上塗りをするのが基本です。それ以外は普段の掃除をすれば良く、水拭きを避ける、化学雑巾やモップを使用するときはドライタイプを選ぶなどの注意点を守れば、それほど面倒なメンテナンスは必要ありません。
さらに、最近はワックスがけが不要なワックスフリーのフローリングも登場しています。その場合はほぼ日常の掃除だけですみます。

ダニが発生しにくくなる

フローリングは、畳やカーペットに比べるとダニの発生が少なくダニ対策が容易です。普段の掃除をマメにしてほこりを溜めないようにすれば、ダニが棲み着きにくい環境をキープすることができます。

車椅子が使いやすくなる

家の中で車椅子を使う場合、畳やカーペットは車輪を動かしにくく方向転換もしづらいといった難点があります。一方でフローリングの場合、滑りにくく傷のつきにくい車椅子対応の床材を選ぶことができます。

畳をフローリングに変えるデメリットは?

フローリングには良いことばかりではなく、デメリットもあります。こちらもチェックしておきましょう。

冬場は冷たい

フローリングにすると、冬場はどうしても足元が冷えやすくなりがちです。厚手の靴下やスリッパを履くといった対策のほか、根本的な解決策として床暖房を入れることもおすすめします。

足が疲れやすい

に比べるとクッション性がない分、フローリングには足が疲れやすいというデメリットがあります。長時間立って作業などをしていると足腰に負担がかかりやすくなるため、カーペットを利用するなど工夫したほうが良いでしょう。

素材によっては凹みや傷がつきやすい

フローリングは、素材の強度によっては凹みや傷がつきやすいというのも注意ポイントです。床に物を落とすなどすると傷がつき、そのまま残ってしまいます。補修も可能ですが、ひどい傷だと業者に依頼することになります。

複合フローリングと無垢フローリングは何が違う?

フローリングには使用する床材の種類によって、大きく分けて複合フローリングと無垢フローリングの2種類があります。ふたつの違いを簡単に説明します。

複合フローリング

複合フローリングは、基材となる合板などの表面に、薄くスライスした化粧材を張り合わせたものを指します。
特徴としては、価格帯やデザインなどのバリエーションが豊富で、色や木目のテイストも好みに合わせて選べることが挙げられます。また、品質や仕上がりのばらつきが少なく、施工性に優れています。表面を加工することで水や汚れに強いフローリングにすることが可能です。

一方、難点は経年劣化が早い傾向があること、自然な風合いにはやや欠けることです。

無垢フローリング

無垢フローリングは、天然木を使用した昔ながらのフローリングを指します。
木が持つ本来のぬくもりや質感があり、木の香りを楽しむこともできます。また、天然の板ならではの湿気を保つ調湿機能が備わっていて、年数が経つにつれ味わいが出るのも魅力です。

一方、複合フローリングよりも一般的に高価なのは難点でしょう。状況によっては反りや割れが発生することもあり、メンテナンスにある程度気を配らなければなりません。

畳をフローリングにリフォームする費用と工期は?

畳をフローリングにする場合の費用と工期は、リフォームのパターンによって異なります。あくまで概算ですが、3パターンの目安となる費用と工期は次のとおりです。

・畳をフローリングに変更

費用の目安は40万~60万円。工期は4日間程度

・畳をフローリングに変更+建具変更

費用の目安は90万~120万円。工期は8日間程度

・畳をフローリングに変更+建具変更+壁・天井・押し入れ・床の間なども含めて洋室化

費用の目安は180万~230万円、工期は15日間程度

畳をフローリングにするリフォーム工事の進め方は?

畳をフローリングにリフォームする依頼を業者にした場合の進め方は次のとおりです。リフォームをする範囲が変わっても、基本的な流れは同じです。

1 大まかなリフォーム内容を決め、フローリングに使用する床材の目処をつける

まずはリフォームの内容を決めます。
畳をフローリングに変えるだけでOKなのか、建具変更をするのか、完全に和室を洋室に変えてしまうのかを大まかに決めておきましょう。

フローリングに使用する床材についてもある程度イメージを固めておくとベターです。具体的にどんな木材を使いたいのかなど、床材メーカーのウェブサイトやカタログ、ショールームをチェックしておくことをおすすめします。複合フローリングか無垢フローリングかだけでも決めておき、業者からサンプルをとりよせたり、費用を聞いておいたりするのもポイントです。

2 見積依頼

リフォームの内容がおおよそ決まったら、リフォーム業者にその内容を伝えて見積もりの依頼をします。
営業担当者がヒアリングをするので、そこで要望やイメージを伝え、説明を聞いて、現地調査の日程を決めます。

3 業者が現地調査と見積提出

リフォーム業者の営業担当者や工事担当者が自宅を訪れて現地調査をします。現地調査では、要望どおりのリフォームが可能かどうかの確認と採寸を行い、その後、業者が詳細な見積もりを提出します。

4 検討

見積もりを受け取ったら、内容と金額を確認して検討します。工事内容や材料費・作業費などをしっかりと確認しましょう。疑問点などがあれば担当者に聞いて解消しておくことをおすすめします。

5 契約

見積もりの内容に問題がなく、工事を任せたいと思ったら契約へと移ります。後でトラブルにならないよう契約書の内容をしっかりと確認して、保管しておきます。

6 設計

契約後、担当者から設計に関する説明を受けます。要望どおりの設計になっているかを確認してください。設計図だけではわからないところがあれば、直接確認しておきましょう。

7 工事前準備

リフォームする和室内にあるものは、工事前にすべてほかの部屋などに移動しておく必要があります。たんすなどの家具があれば、移動しておかなければいけません。また、不用品が出る場合は廃棄などの手続きをすませてください。

家具の移動が家族でできるのなら、いつまでに移動させておけば良いのかを担当者と打ち合わせして決めておきます。家族だけでは移動させられない場合は、そのための作業員が必要になる可能性があります。この場合も担当者と事前打ち合わせして、タイミングや費用を聞いておくことが大切です。不用品処分も業者に任せられるケースがあるので、費用と併せて確認してください。

8 工事

工事が始まるとその部屋は使用することができません。また、畳の撤去や床材の切断、施工の際の打ち付けといった作業中には、騒音やほこりが出ます。

9 引き渡し

工事が終了すると、担当者と一緒にフローリングの状態を確認します。目視だけではなく実際に歩いてみる、触ってみるなどして問題がないかどうか調べましょう。問題なければリフォーム完了です。

畳をフローリングにリフォームする上でのポイント

マンションにおける管理規約のことから、床暖房の導入、和室の洋室化の範囲まで、フローリングにリフォームする上で押さえておきたいポイントがあります。それぞれ具体的に説明します。

マンションでは管理規約を確認する

マンションでフローリングに関する工事をするときは、管理規約や使用細則を見て、床の遮音等級についての規定などを確認します。

現在、マンションでは遮音等級がL-45以下のフローリングの使用のみ認めているところが増えています。L-45とは、人の歩行音は「聞こえるが意識することはない」、物の落下音や椅子の移動音は「小さく聞こえる」、生活実感としては「スプーンを落とすとかなり聞こえる」程度の性能を示す遮音等級です。マンションによってはもっと遮音性の高いL-40を求めるところもありますので、必ず確認してください。

また、多くのマンションでは、フローリングのリフォーム工事を実施するにあたって管理組合への届け出や承認が必要と定めています。事前に管理規約を確認するか、管理組合に問い合わせておきましょう。

階下を含む周辺の住人への挨拶を忘れずに行う

リフォーム工事の前に、階下や両隣などのご近所へ挨拶をしておくことも大切です。工事による騒音で迷惑をかけることへの配慮で、これを怠ると近隣トラブルに発展してしまうことがあるので要注意です。

マンションによっては、近隣の住人に工事について了承を得て、署名捺印をもらうことが規約で定められています。

床暖房も同時に入れるかどうかを検討する

フローリングのリフォームに際して、床暖房の導入を考える人もいるでしょう。床暖房には大きく分けて電気ヒーター式と温水循環式の2種類があります。

最近は電気ヒーター式の一種であるシート式床暖房が人気です。温水式床暖房と比較するとランニングコストはやや割高ですが、初期費用は抑えられます。

どちらの方式を選ぶとしても、床暖房の導入には1部屋で80万円ほどの費用がかかります。導入すれば冬場は快適になりますが、初期費用と光熱費といったランニングコストがかかることを念頭に、本当に必要かどうかはよく考えて選択してください。

ペットがいる場合、滑りやすい床材を選ばないようにする

犬や猫と暮らしている場合、フローリングはつるつると滑りやすく、ペットの足腰にとって負担になります。ときには脱臼や骨折の原因になることもあるので注意が必要です。

滑りにくく、ニオイも軽減でき、爪による引っかき傷に強いペット対応の床材もあります。

追加費用についてもチェックする

和室の畳をフローリングにするとき、床の下地材を張り替えて補修する作業が必要になることがあります。また、壁と床の境目にある雑巾摺り(ぞうきんずり)を、巾木(はばき)に変更する必要が生じます。

これらは部屋や床の下地材の傷み具合にもよるので、現地調査や、実際に畳をはがして見ないとわからない場合も出てきます。新たに作業することになれば、その分の追加費用が発生します。こうした可能性があることについても理解しておきましょう。

畳をフローリングに変えるならライフスタイルを考えて検討しよう

畳をフローリングに変えるときは、ほかの部屋との段差や出入り口の建具をどうするか、ふすまや壁・天井・入り口なども改装して洋室化するのかといったこともポイントになります。畳からフローリングにリフォームする際、隣部屋のリビングと一体化させて、より広く使いやすい間取りへと変更することも可能です。

もちろん、単純に畳をフローリングに変えるだけのリフォームもできます。どの方法が最もライフスタイルにマッチしているのか、じっくりと検討してみることをおすすめします。

三井のリフォームでは畳からフローリングへの改修をはじめ、さまざまなリフォームのご相談に応じております。ぜひ、三井のリフォームへご相談ください。

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