

オススメ情報! 気になるバナーから詳細情報をチェック!
対面キッチンの中でも、家事動線の確保がしやすいといった理由で人気があるのが「アイランドキッチン」です。
ここでは、アイランドキッチンとはどのようなものなのか、その概要やメリット・デメリット、快適な使い方などを解説します。併せて、実際のリフォーム例や間取りプランについても見ていきましょう。
・キッチンのタイプ
・アイランドキッチンのメリット
・アイランドキッチンのデメリット
・アイランドキッチンの快適な使い方
・アイランドキッチンを快適に使うための具体的な工夫
・アイランドキッチンのイメージ
・アイランドキッチンを取り入れた間取りプラン
・アイランドキッチンの平均的な参考費用
・アイランドキッチンにリフォームするなら「三井のリフォーム」で
キッチンのタイプには、キッチンの形状で分ける分け方と、配置方法で分ける分け方があります。
キッチンの形状の種類としては、次の3タイプがあります。
I型は、コンロ、調理スペース、シンクが横一直線に並んでいるスタンダードなタイプ。
II型は、コンロ+調理スペース、シンク+作業スペースなど、コンロとシンクが分離して2ヵ所に設置されるタイプです。
Lの字の形をしたキッチンもあります。Lの長い部分にシンクと作業台が並び、Lの短い部分にコンロが来るのが一般的です。
配置方法によるキッチンの種類は、次の3つが代表的です。この中にアイランド型(アイランドキッチン)があります。
壁にぴったりとキッチンを沿わせて取りつけるのが壁付け型です。限られたスペースを効率的に使いたい場合に向いています。
I型でもL型でも、本体の左右どちらかが壁に接していて、リビングやダイニングと対面しているのがペニンシュラ型。ペニンシュラ(Peninsula)は半島の意味。
アイランドキッチンとは、調理スペースやシンクなどを壁面から離れた場所に設置したキッチンとなります。どの面も壁に接することなく島のように独立していることから、アイランド(Island)という名前がついているのです。最大の特徴は、キッチンの周囲をぐるりと自由に動き回れることといえるでしょう。基本的には、リビングやダイニングと対面して設置することが多い配置です。
続いては、アイランドキッチンのメリットについて見ていきましょう。主なポイントは次の5つです。
壁に接することなく仕切りもないアイランドキッチンは、とても開放的です。調理をしていても常に視界が開けていて、いろいろな所に目を配ることができます。狭い空間に追いやられているという印象はまったくなく、むしろキッチンが生活空間の主役という感覚を得られるでしょう。
料理を作りながら、すぐ近くのリビングやダイニングにいる家族や来客と顔を合わせ、話をすることができるのもアイランドキッチンの魅力です。リビングとの一体感があるので普段のコミュニケーションはもちろん、ホームパーティーなどの集まりにも向いています。
アイランドキッチンは、ほかのキッチンに比べて作業するスペースが広く、動きやすいことも特徴です。複数人で使っても立ち位置や動線を確保しやすく、家族や友人といっしょに料理や洗い物をするのにも適しています。手伝う家族にとっても、料理がより身近なものになるでしょう。
一定以上のスペースがあることが前提ですが、アイランドキッチンはレイアウトの自由度がほかのタイプのキッチンよりも高いことも特徴です。スタイリッシュなキッチンを居住空間と融合させ、全体をデザインすることができます。間取りに応じてテーブルなどの家具との組み合わせを考え、最適なレイアウトを見つけ出せることも、アイランドキッチンを選ぶ楽しみのひとつです。
キッチンの周囲をぐるりと移動できる回遊動線を確保できることも、アイランドキッチンのメリットでしょう。行ったり来たりする移動回数も少なく、動線の衝突も軽減できるので、料理だけではなく掃除や洗濯などを含む家事効率も向上します。アイランドキッチンにすることにより、使いやすく快適な居住空間を創出できるのです。
アイランドキッチンには、デメリットや注意点もあります。これらを考慮し、それでもアイランドキッチンにするメリットが上回るかどうか、今一度検討してください。
アイランドキッチンは背面の壁とのあいだに加え、両サイドにも通路となるスペースが必要です。快適に使うには、ある程度の広さが求められます。部屋の広さや間取りによっては窮屈な作りになってしまうおそれがあります。
収納場所の確保も、アイランドキッチンの問題になりやすい点です。壁から独立しているため、壁面が少ない間取りとなりやすく、収納を計画しづらいというのが主な理由です。
アイランドキッチンは開放的な作りのため、基本的にキッチンの手元まで丸見えになりがちです。汚れた食器やゴミ箱などが見えやすくなってしまう点も気になるところです。
アイランドキッチンは調理中の煙や食品のにおいが広がり、汚れが飛散しやすい点にも要注意です。煙、におい、汚れ、油はねなどの拡散を防ぐ工夫が求められます。
アイランドキッチンは、どのようにすれば快適に使えるのでしょうか。メリットとデメリットを踏まえて、アイランドキッチンの使い方のポイントをご紹介します。
アイランドキッチンの左右の通路幅は、最低でも80cm程度は必要です。複数人で料理する機会が多いなら、100~120cmが目安になります。ちなみに、キッチン本体のサイズは、奥行き65~100cm×間口195~270cm×高さ80~90cmが平均的です。
これらを考慮すると、キッチン部分には最低でも6帖程度の広さが望ましいでしょう。
アイランドキッチンでは通常、シンクやコンロの下に引き出し型の収納スペースが設置されています。また、背面の壁も大いに活用すべきです。背後の壁に作り付けの棚や引き出し、カウンターなどの造作収納を設置するといいでしょう。
また、間取りに余裕があるならストックヤード(パントリー)を設置するのも効果的です。ストックヤードはキッチンの近くに作る、調理器具や日用品、食品、飲料などを保管するための収納スペースです。
収納スペースは基本的にいくらあっても困りません。リフォームする段階でどの程度の収納力を確保できるかを確認しておきましょう。
アイランドキッチンは常にキッチンが見えているため、しっかりと片付けをしないと生活感や乱雑さが目立ってしまいます。とはいえ、いつも使う物を逐一引き出しなどにしまうのも使い勝手が悪く不便です。
そこで、使う頻度が高いアイテムは、あえて見せる収納を心掛けた演出をするのがおすすめです。例えば、キッチン家電やキッチン用品を同じ色でそろえる、お気に入りのカップや食器をギャラリーのように飾る、調味料容器をおしゃれな物で統一するといった工夫をするのが効果的。ポイントは、見せる物と隠す物を明確に分けて収納することです。
においが部屋に広がるのを防ぐには、しっかりとした性能を持つ換気設備の設置が不可欠。よく用いられるのは、天井からレンジフードを吊り下げるタイプのダクト用換気扇です。
ダクト用換気扇は換気効率が高く、油汚れなどもつきにくいメリットがあります。一方、吊り下げ式のレンジフード+排気ダクトが必要になるので、リフォーム時には性能に加えて、どのような経路、見た目になるのかも具体的に確認しておくべきです。
拭き掃除をしても傷がつきにくく、油汚れを取り除きやすいなど、キッチン周りはメンテナンスが容易な材質の物を選びましょう。
アイランドキッチンの場合、壁はないので汚れる心配がありませんが、床は油などがはねて汚れやすいので注意してください。フロアタイルなどであれば手入れしやすいでしょう。
また、油はねや水はねの対策も必要です。こちらはガラスパネルを設置したり、調理時のみレンジパネルやレンジガードを使ったりする方法があります。
意外に見落としがちなのが、ゴミ箱をどこに設置するかという問題です。目につきやすい場所だと生活感が出てしまい、においも気になります。シンクやコンロの下など、目立ちにくく使いやすい位置に、容量が十分なゴミ箱を置く場所を作っておくのが理想です。リフォームするときに、ゴミ箱の設置位置にもこだわって検討しましょう。
アイランドキッチンの快適な使い方について具体的な工夫についてみていきましょう。
アイランドキッチンの場合、キッチンの背面が大きな壁面であることが多いですが、その壁面の手前側に床から天井までのスライドできる扉を設置し、その扉の奥を全て収納スペースや家電、ゴミ箱置き場とする工夫があります。キッチンで調理するときは、スライド扉を開け放して収納スペースが表れた状態で調理を行い、調理をしないときは扉を閉めることにより、大きな収納スペースを確保しつつ、作業性を損なわないすっきりとしたキッチン空間を保つことができます。
アイランドキッチンではオープンキッチンであるためキッチンの背面側にも目線が通るので、背面に設置する家電や食器類にも目がとまります。家電をデザイン性の高いものにする、食器も色やデザインの揃ったものを設置する等の工夫が考えられますが、ここではさらに別の工夫の仕方をご紹介致します。それは見せたいポイントを目立たせて目線を誘導する工夫です。具体的には、ギャラリースペースを設けて見せたい食器を飾ったり、あえてお気に入りの植物を飾ってみたり、目立たせたい壁面の内装や造作を他の壁面とは別の仕上げにするといった形で、目線を見せたいところでとめておくことで他の目立たせたくない部分を遠ざけるようにすることです。
キッチン本体の作業カウンターは人造石がよく利用されます。お手入れのしやすさとインテリア性の高さが特徴です。アイランドキッチンの対面部分である、ダイニング側やリビング側から見える壁の部分にもタイルや石材、パネル材を施すことで、複数人で調理をするときでもお手入れが簡単で安心です。また、そこで使用するタイル等をデザイン性のあるものにすることで、キッチンが主役のような演出ができます。キッチン周りの床もタイルや石材を使用することで、キッチン本体との調和がとれてインテリア性を高めてくれます。
調理をしていると、キッチンカウンターが一番散らかって汚れてみえてしまいますが、こちらはキッチンの対面側の壁を、手元が隠れる分だけ立ち上げる事で、ダイニング側やリビング側からは隠すことができます。調理材や調理道具を常に片付ける必要もなくなるので、普段の家事の負担を軽減させてくれます。また、油はねや水はねの防止にもつながります。
では、ペニンシュラキッチンを取り入れるとどんな居住空間を作れるのでしょうか。
ペニンシュラキッチンのイメージカット集をご覧ください。
続いては、アイランドキッチンを取り入れた間取りをご紹介します。参考になる部分も多いので、図面を隅々までチェックしてください。
戸建ての1階にアイランドキッチンを配置した間取り。ダイニングキッチンは15帖、リビングは10帖程で、アイランドキッチンの背面には大型の収納を設けて、キッチン周りの食器類や細かい用品、家電をしっかり収納・配置できる設計となっています。キッチンから洗面へ向かう廊下に面したストックヤード(1帖)も設置しています。
この間取りでは、アイランドキッチンが生活の中心となっており、家族が家に帰ってきてリビングに入ってくる、リビングでくつろぐ、洗面所に行く、2階に上がるといった生活の様子を、キッチンで調理をしながら見られるようになっています。
2LDKのマンションにアイランドキッチンを組み込んだ間取り。広さは、ダイニングキッチン16帖、リビング10帖程。背面収納部に家電を並べるスペースを確保し、キッチンにはなるべく物を置かず、調理時間以外はすっきりとした印象を保てるよう工夫しています。キッチン横のスペースはストックヤード(2帖)としても活用できます。
そのストックヤードへは、玄関から直接アクセス可能。買ってきた重たい物を玄関から直接運び入れて保管できるだけでなく、冷蔵庫やシンクへと流れるような動線にすることで、効率的な家事動線を確保しています。
アイランドキッチンにリフォームを考えたとき、最も気になるのは予算でしょう。使用するキッチン本体のグレードにもよりますが、一般的には300万~500万円となります。
・システムキッチン本体:130万~300万円
・システムキッチン施工費:20万円
・仮設工事費:25万円
・解体費:15万円
・下地造作:20万円
・産業廃棄物処分費:15万円
・内装工事費:20万円
・給排水給湯配管工事費:30万円
・諸経費、設計料:30万円
アイランドキッチンは開放感を得られ、コミュニケーションがしやすく、回遊動線も確保できるなどメリットがたくさんあります。また、いくつかあるデメリットも、設計や使い方の工夫でカバーすることが可能です。
快適で美しく、使い勝手の良いアイランドキッチンをフィーチャーしたリフォームをお考えなら、ぜひ「三井のリフォーム」にお問い合わせください。