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北千住駅
北千住

【北千住の住みやすさ】成長著しいエネルギッシュな街はどんな街?

かつて宿場町として栄え、今なお江戸の風情を残す北千住。近年では充実した商業施設や、住宅地の平均価格が高すぎない環境にあること、多路線の乗り入れがあるなどで注目を集めているエリアです。

今回は、北千住に住む上で、知っておくと便利な情報をご紹介します。

【1】JR、地下鉄、私鉄と5路線が活用できる圧倒的な利便性

北千住駅東口

北千住駅は5路線(JR常磐線、東京メトロ千代田線・日比谷線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレス)が乗り入れる、交通の利便性が魅力です。大手町駅、六本木駅といった都心部へ、乗り換えなしでアクセスできるほか、週末のレジャーでは「東京スカイツリー」や北関東エリアまで足を運べます。
北千住の中央部は日光街道が通っており、車での移動のしやすさも見逃せません。そもそも日光街道は、江戸時代に五街道として整備された街道のひとつ。日本橋と宇都宮をつなげる道路ですから、都心部へのアクセスが抜群なのも納得。これも、元宿場町のメリットといえるでしょう。

北千住の歴史

今も北千住の街並みには、古き良き宿場町の風情が残っています。

1590年、徳川家康が江戸に入城すると、五街道(日光街道・奥州街道・東海道・中山道・甲州街道)の整備が行われました。1594年、荒川に千住大橋が架けられると、急速に町は発展します。やがて、現在の北千住一帯は日光街道・奥州街道の1番目の宿場町「千住宿」として栄え、江戸四宿のひとつとして数えられています。

明治時代になると千住宿は廃止されますが、今も北千住の街並みには、古き良き宿場町の風情が残っています。

【2】商業施設と商店街で、充実のライフスタイルを確立

北千住マルイ

北千住駅直結の商業ビル「ルミネ北千住」は、北千住ライフの基点となる施設。ドラッグストアや書籍、ファッション、コスメなど多数の店舗がそろっています。さらに、ルミネ北千住と隣接するように「北千住マルイ」もあり、駅前だけで生活用品を十分にまかなうことができます。
何気ない日常に下町の情緒をプラスしたいなら、駅周辺にある商店街がおすすめ。中でも、「宿場町通り商店街」は、1950年に発足以来70年以上の歴史がある商店街。1855年に建てられた横山家住宅(足立区登録有形民俗文化財)があり、北千住の歴史を感じることができます。

お休み処 千住街の駅
※提供:お休み処 千住街の駅
お休み処 千住街の駅の店内の様子
※提供:お休み処 千住街の駅

「お休み処 千住街の駅」は、宿場町通り商店街にある地元密着型の観光案内所です。約100年前に建てられた元魚屋の建物を活用しており、千住宿の雰囲気を感じさせてくれます。施設内に入るとマップや足立区を紹介するパネル展示などがあり、街歩きの気分を高めてくれます。

駅前再開発でおしゃれスポットが続々誕生

北千住が若々しいイメージに変化したのは、大学の誘致が要因といわれています。

近年、北千住が若々しいイメージに変化したのは、大学の誘致が要因といわれています。特に、2012年に北千住駅東口に建てられた東京電機大学のキャンパスは近代的なイメージで、周りの雰囲気を一変させました。現在、北千住は5つの大学の誘致を実現しており、学園都市を印象づけます。
さらに、東京23区内の中では住宅価格が比較的抑えられることや、路線の便利さも相まって、若いファミリー層が流入。多数のおしゃれなエリアが誕生するきっかけとなり、これも若年層の人気を集める理由になりました。

ラッシュコーヒー ロースター アンド ラボラトリー(LUSH-COFFEE Roaster & Laboratory)

カフェの中でも注目なのは「ラッシュコーヒー ロースター アンド ラボラトリー(LUSH-COFFEE Roaster & Laboratory)」。宿場町通り商店街の入り口にある日本初の東ティモールコーヒーの専門店です。東ティモールコーヒーは、重厚でビターな味わいと、りんごや柑橘系を思わせるフルーティな風味が特徴。東ティモールの地域によって多少の違いがありますので、何度でも味わってみたいコーヒーです。

ジュースバー ロケット(JUICE BAR ROCKET)

「ジュースバー ロケット(JUICE BAR ROCKET)」は、オリジナルレシピのスムージーや自家製ドリンクを楽しめる新感覚ジュースバー。2階にはキッズスペースもあり、小さなお子様連れでもゆったり楽しめます。ママ友会や貸し切りイベントにも対応、さらにペット同伴がOKなのもうれしいポイントです。

アダッキオ(AD’ACCHIO)

アダッキオ(AD’ACCHIO)の料理
※提供:AD’ACCHIO

北千住でピザを食べるなら「アダッキオ(AD’ACCHIO)」。天然酵母を活かしたこだわりの生地、そして薪窯ならではの香ばしさが味わえるナポリピッツァと、南イタリア料理を楽しむことができるトラットリアです。スタッフみずからが一軒家をリノベーションした店舗は、おしゃれな雰囲気の中に、我が家のような居心地の良さを感じることができます。

ファミリー層にうれしいおしゃれな雑貨店にも注目

入学・入園シーズンになると、小さなお子様のいるご家庭では、上履き入れや体操着入れ、移動ポケットなどの用意に大忙し。そんなファミリー層の強い味方になるショップも、北千住では充実しています。もちろん、お子様用ではなく、自分のご褒美や親しい方への贈り物にもおすすめしたい雑貨を入手できます。

雑貨店 ラ フイユ(la feuille)

雑貨店 ラ フイユ(la feuille)の店内の様子
※提供:la feuille

「雑貨店 ラ フイユ(la feuille)」は、かわいらしい手作りの品物が魅力の小さな雑貨屋さん。店内にあるグッズはハンドメイドならではの、楽しいデザインと工夫にあふれています。入学グッズのフォローはもちろんのこと、大人でも普段使いしたいブックカバーやポーチといった、気になるグッズが並んでいます。

【3】穏やかな日常を送るための生活を意識する街

充実した毎日を送るためには、普段から健康に心掛けたいところです。日常に運動やリラクゼーションを取り入れるという意味でも、北千住は過ごしやすい街といえるでしょう。

北千住駅の北側にある荒川河川敷は、かつて学園系テレビドラマのオープニングでも有名になったロケ地

北千住駅の北側にある荒川河川敷は、かつて学園系テレビドラマのオープニングでも有名になったロケ地。運動にもってこいのフィールドが広がっています。ランニングやサイクリングのメッカであるだけではなく、野球場も多数あります。「学童・低学年用高砂野球場」を利用する児童にとっては、スポーツを通してチームワークや一生懸命取り組む姿勢を学ぶことのできる貴重な環境といえるでしょう。

タカラ湯

運動の後のリラクゼーションにおすすめなのが、昭和レトロの雰囲気が漂う「タカラ湯」です。その最大の魅力は、“キングオブ縁側”と称される日本庭園。よく温まる薬湯に浸かってすばらしい庭園を眺めれば、リラクゼーション効果は抜群です。

昭和レトロの雰囲気が漂う「タカラ湯」
※提供:タカラ湯

健康維持という意味では、定期的な健康診断は欠かせません。その点、北千住は駅の直近に総合病院がいくつかあるので安心です。東京都指定2次救急指定医療機関であり、またリハビリテーション室を備えて集中的にリハビリが行える「愛里病院」や、人工透析などにも対応する「井口病院」などがあります。

【4】駅前の喧騒を離れれば新たな住宅地に

北千住の街並み

北千住は駅前こそ賑やかですが、一歩離れると昔ながらの住宅街が広がっています

北千住は駅前こそ賑やかですが、一歩離れると昔ながらの住宅街が広がっています。駅から西側へ進んで日光街道を越えると、一気に住宅地らしい色合いが鮮明に。古くから住宅地として栄えたため、新築供給できる土地が少なく、北千住全体では新規住宅の着工数は減少していますが、近年ではタワーマンションも建設されるなど、新しい形での住居も目立ち始めました。また、中古住宅の供給が安定しているのはうれしいところ。特に、日光街道沿いには多くのマンションが立ち並んでおり、中古物件を探す上での中心になるでしょう。

【5】北千住インタビュー:この路地に10万人集める。その夢の先にあるものとは

Cafe わかば堂の料理
※提供:Cafe わかば堂

Cafe わかば堂の店構え

北千住の飲み屋街のさらに裏道に、ひっそりとたたずむ小さなカフェが「Cafe わかば堂」です。古民家を改造し、アンティークで彩られた空間は、世代を超えて郷愁を感じさせる雰囲気に包まれています。オープンしてから約20年、近年では若者を中心に数多くのお客さんが来訪する人気店に。世代を超えて支持される理由を、「Cafe わかば堂」オーナーの島川一樹さんにお聞きしました。

――最初に「Cafe わかば堂」を訪れようとする人は、あまりのひっそりとした路地裏にあって、驚かれると思います。なぜここに出店したのでしょうか?

島川さん(以下、敬称略):
今でこそ北千住は若い人にも注目されていますが、25年前はそこかしこに酔っ払いがたむろしているような街だったんですよ(笑)。わかば堂がある場所は、そんな飲み屋街のさらに裏道で、夜になると真っ暗になってしまうような路地でした。ですから、家賃がとにかく安かった。それが一番の理由です。

――それは正直すぎる理由ですね(笑)。

島川:
きっかけは家賃が安かったという理由ですが、せっかく縁あって北千住にお店を出したわけですから、「この通りに10万人呼ぼう!」という目標を立てたんですよ。10万人呼べば話題になって、噂も広がっていきますからね。実際、コロナ禍前には10万人を達成しているんです。
今ではこの通りに、系列の居酒屋などを4店舗出店していますし、お客さんの雰囲気は変わってきていますね。大きく変化したなと感じたのは、SNSの影響です。若い女性のお客様が、飲み屋街の裏でも臆せずに来てくれて、SNSで爆発的に広がっていきました。

Cafe わかば堂の店内風景

――「Cafe わかば堂」は古民家を活かしたアンティークカフェということで、雰囲気が非常に落ち着きます。

島川:
僕自身がアンティーク好きということもあるのですが、かつて祖父や母が画廊を経営していたので、その影響はあると思います。古民家を使うというと、そのまま流用できると思われますが、実はそのまま使える部分って意外と少ないんです。構造から手を加えなければいけないこともあるので、イメージどおりに進むことのほうが少ないです。

――若い世代にも、アンティークの魅力が伝わっているのでしょうか。

島川:
僕らはまだ感覚的にアンティークに懐かしさを抱く世代ですが、10代のお客様になると、それこそアンティークにふれたこともない方も多いはずですよね。ところが、「懐かしい」と感じていただけるのは、アンティークの持つ普遍的な魅力が影響しているのかもしれません。

――北千住という街には、どんな魅力を感じていますか?

島川:
僕は九州出身なのですが、初めて北千住に来たとき「ちょっと九州に似ているな」と感じたんです。活気にあふれている雰囲気で、みんな面倒見が良くて優しい。まったく違和感なく街に溶け込むことができました。今後も微力ながら、「人を集める」という点で、北千住に貢献していけたらと思っています。

「Cafe わかば堂」は古民家を活かしたアンティークカフェです

<取材協力>
Cafe わかば堂
東京都足立区千住1-31−8

【6】発展してくエネルギーを感じる街。だから北千住に住みたい

北千住は、江戸から続く変わらない伝統とリアルタイムで成長していくエネルギーという、相反する要素が日常に溶け込む稀有な街です。電車は5路線を活用できる住みやすさ、駅界隈の利便性を含め、これからさらなる注目を集めるエリアであることは間違いありません。ひと足早く、北千住の魅力を体験してみてはいかがでしょうか?

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<取材・執筆>

河合宏之

東京生まれ。住んだことのある街は志村坂上。フリーライターとして活動するかたわら、アニメーション文芸としてアニメ作品の世界観設定などに携わる。

※2022年5月に取材しました。

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