【駒込】下町と自然の癒やしが溶け込んだ居心地の良さ。しっとり落ち着いた「ソメイヨシノ」の街
「山手線ゲーム!イエーイ!」
って、山手線ゲームを実際に誰かとやった記憶はありませんが、筆者は実際に山の手線に乗っているときに、路線図を見ずに何駅言えるか、心の中で唱えてみたりすることがあります。
新宿・新大久保・高田馬場・目白・池袋・大塚・巣鴨……。
だいたいいつもここで降参して、路線図を見てしまうんです。
そう、その駅こそが今回ご紹介する街・駒込です。
駒込の基本情報
駅名:JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」
ランドマーク:六義園
老舗が数多く残る個性的な商店街
私のひとり山手線ゲームをいつも終わらせてしまう駅……駒込。よくよく考えてみたら、山手線29駅の中で唯一駒込だけ降りたことがありませんでした。
駒込駅があるのは山手線の巣鴨と田端の間。豊島区の北部に位置します。また、東京メトロの南北線も通っていて2線が使えるので、アクセスは良好です。
そんな駒込駅を降り、山手線の東口改札を出て右に進むと見えてくるのが、商店街アザレア通り。
レトロな看板が目印のアザレア通りは、スーパーマーケットなど、生活に必要なお店が揃う住民の強い味方。車が少なく、スーパーの袋を手にのんびりと商店街を歩くお母さんたちの姿が印象的です。
アザレア通りとは別に、東口改札を出て左側にも、商店街があります。それが、全長約150mのさつき通り。こちらも地元の人が行き交う、情緒あふれる商店街。100円ショップなどの生活に役立つショップや個人経営の飲食店など、さまざまなお店が軒を連ねます。
さつき通りを奥まで歩くと、さらにもうひとつ。鮮魚店や豆腐専門店が揃う駒込住民の台所、霜降銀座商店街の愛らしい看板が。
駅を中心に、個性の異なる3つの商店街がある駒込。
生活に欠かせない、スーパーマーケットや100均が揃うのはもちろん、今ではめずらしい老舗のお店が数多く残っているのが特長。暮らしを包み込むような、懐かしさや優しい雰囲気が街全体から漂っています。
美しい自然とアットホームなオシャレさが暮らしに彩りを
駒込を語る上で欠かせないのが「六義園」。
回遊式築山泉水庭園と呼ばれる美しい日本庭園で、駒込の人気スポットです。
六義園は、設計に7年もの歳月をかけたといわれており、計算され尽くした美しい景観が最大の特長。広大な敷地には自然をゆったりと楽しむための茶屋が置かれており、自然を眺めながらお茶と和菓子をいただくなど、情緒あふれる時間を楽しめます。
また、周辺にはカフェやビストロなどのオシャレなお店が並んでいます。オシャレといっても、どこかアットホームな駒込らしさが残っており、普段使いにもオススメです。
六義園を後にして、再び霜降銀座商店街の方に向かって歩いていると、街のあちこちに「さくらの街」というイラストやポスターが。
なぜ「さくら」なのだろう?と調べてみると、豊島区駒込は桜の品種「ソメイヨシノ」が誕生した街だからだということがわかりました。六義園周辺には、かつて植木屋が集まっていた「染井通り」があり、そこで生まれたことから「ソメイヨシノ」という名前がつけられたようです。
そのため、駒込は桜にちなんだスポットや店舗が豊富。染井通り周辺を少し歩いただけでも、桜の名を関した公園やカフェを見かけます。どこもゆったりとした暮らしが連想される素敵なスポットです。
並木道にも桜の木が多く、春には街中がソメイヨシノで満たされる光景が目に浮かびます。
この街に住めば、必ず春が待ち遠しくなるはず。日常で桜を満喫できるのは駒込ならではの魅力です。
品の良さと下町感が混じり合う駒込
駒込の街を歩いてみると、レトロでおだやかな街並み・深い歴史と美しい自然など、魅力や暮らしやすさが詰まった街であることがわかります。
それでは、この街に古くから住んでいる人は、駒込の魅力をどのように感じているのでしょうか?
昭和25年から続く老舗「丸角せんべい」の二代目、土屋正利さんに駒込の魅力や暮らしやすさについてお話を伺いしました。
(※以下、「」内は土屋さんのセリフです)
――今回私、初めて駒込の街を歩いてみましたが、住みやすそうでいい街ですね
「駒込は山手線の他の駅に比べると住宅地で、若い人が遊べるような場所がないので地味な印象になりがちかもしれませんが……逆に言うと、住むにはとてもいいですよ」
――土屋さんにとって感じる駒込ってなんですか?
「駒込は豊島区ですが、文化レベルの高い文京区やものづくりの盛んな北区が隣接しているので、そういった雰囲気が混ざり合って独特の雰囲気ができていると思います。それに何と言ってもオススメは霜降銀座商店街。肉屋さんや魚屋さんもあって生鮮食品も何でも手に入るので、うちの食卓はほぼ霜降銀座で成り立っています(笑)」
自分の魅力を大げさに主張しない、しっとり落ち着いたオトナの街
下町情緒あふれる商店街。
オシャレでアットホームなお店や街並み。
由緒正しき日本庭園。
春の名物ソメイヨシノ。
駒込の良いところは、たくさんの魅力を大げさに主張せず、しっとり落ち着いているところ。
自然・文化・下町の魅力が溶け込み、街全体に居心地の良いゆったりとした時間が流れています。
どこか印象は薄いけど、実は魅力が豊富な山手線の隠れ家「駒込」。
今後は「巣鴨……」で路線図に目を移さず、スムーズに「駒込」を思い出すことができそうです。
関連記事
記事を探す
- 経年優化
- キッチン
- フローリング
- ファサード・アルコーブ・スキップフロア
- 理想の間取り
- 断熱・寒い部屋
- 24時間換気
- 花粉対策
- 災害対策
- 二世帯住宅
- 二拠点生活
- ペットと暮らす
- 楽器可のすまいを探す
- 移住
- 子育て
- シニア向け住宅
- 一人暮らし、暮らしやすさ、理想のすまい
- マンション購入
- 賃貸マンション
- 不動産売買
- リフォーム
- 資産活用
- 資金計画
- 住宅購入にかかる諸費用や税金
- 修繕計画
- 不動産投資
- サブリース
- すまいの維持
- 管理組合
- 埼玉エリア(大宮、浦和、川越)
- 千葉エリア(船橋・津田沼、浦安、柏、幕張)
- 横浜エリア(本郷台、保土ケ谷、戸塚、港南台他)
- 都心に暮らす
- 職住近接と遠距離通勤
- 東京近郊の住みたい街
- モデルルーム
- 内覧