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【清澄白河】アートとコーヒーが香る、のんびりとした川沿いの都心

江戸時代から川沿いの物流の街として栄えた清澄白河の街。近代に入ってからは倉庫に加え、町工場も多く作られました。物流機能が少なくなった現在は、工場や倉庫がリノベーションされ、おしゃれなカフェやアートギャラリー、ショップなどに生まれ変わっています。

大きなショッピングモールはないけれど、こだわり抜かれた個人経営のお店が並ぶ清澄白河は、多くの人が食事や街歩きをしに訪れる人気の街。

街には昔ながらの商店が残る下町の雰囲気もありますが、駅の周辺はここ10年の間で再開発が進み、高層マンションが建てられ、家族世帯が移り住んできているようです。

多くの人に愛される清澄白河の街を、今日は「暮らす目線」で歩いてみました。

【清澄白河の基本情報】

駅名:都営地下鉄大江戸線、東京メトロ半蔵門線「清澄白河」
ランドマーク:清澄庭園

■駅を通る2路線のほかに、徒歩圏内やバスで利用できる駅も多い

清澄白河駅を通っているのは都営地下鉄大江戸線、東京メトロ半蔵門線の2路線。2つの路線は地下でつながっています。

半蔵門線に乗れば大手町までわずか7分、渋谷まで25分。大江戸線に乗れば新宿まで30分。乗り換えなしで出られるオフィス街が多く、通勤にも便利な立地です。

加えてどちらの路線も、混雑調整のため朝の通勤ラッシュ時には、清澄白河駅が始発になる電車があります。それに乗れば座って通勤することも可能。

さらに、このあたりは複数路線が並行して走っており、清澄白河駅の北にある都営新宿線「森下駅」へも徒歩10分、南にある東京メトロ東西線「門前仲町駅」へも徒歩15分と近く、住むエリアによってはこちらの駅も利用できそうです。

また、地下鉄出口付近にはバス停があり、他の路線駅へ出ることもできます。たとえば総武線「亀戸駅」や「秋葉原駅」行き、東京メトロ東西線「葛西駅」行きなどがありました。

様々な路線へのアクセスがよく、都内のどこに出るにも便利な街です。

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■歴史と自然にあふれた落ち着いた雰囲気の駅まわり

駅を出ると、広いロータリーや大きなショッピングモールなどはなく、駅の東西を走る清洲橋通りと南北を走る清澄通りが交差しています。

駅近にあるスーパーがここ「赤札堂(あかふだどう) 清澄店」。食品だけでなく日用品や薬なども揃っています。
そのほかにもいくつかスーパーがあり、住宅街の中に点在しています。

なかでも、安く食材が手に入ると人気なのが2017年にオープンした「オーケー平野店」。朝早い時間から多くの人がお買い物に訪れていました。

駅のまわりは、下町エリアと2000年代に開発されたエリアに分かれています。清澄通り沿いの新開発エリアにはファミリー向けマンションが建っていました。都心でものんびりした雰囲気の中で暮らしたい家族世帯が増えているとのこと。たしかにこのエリア以外は背の高い建物が少なく、街全体が明るい印象です。

街の至るところに自然を感じられるのも清澄白河のいいところ。駅のすぐ北側を「小名木川」が通り、それと交差するように「隅田川」が流れます。川沿いは遊歩道がきれいに整備され、散歩やジョギングコースにもぴったりです。

街の至るところに自然を感じられるのも清澄白河のいいところ。駅のすぐ北側を「小名木川」が通り、それと交差するように「隅田川」が流れます。川沿いは遊歩道がきれいに整備され、散歩やジョギングコースにもぴったりです。

東側に10分ほど歩いていくと「木場公園」があります。こちらはバスケットコートあり、遊具あり、イベント広場あり、子どもを遊ばせるのに最適なスポットです。

春の訪れを感じられる日だったこともあり、多くのこども連れのお母さんたちがお昼ごはんを持ってピクニックを楽しんでいました。

都心近くにありながら、自然にあふれたスポットが多いので穏やかに生活することができそうです。

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■週末を彩る、リノベ系のカフェやギャラリーがたくさん

清澄白河は江戸時代に運河が整備され、物流の拠点として栄えた街。明治以降につくられた多くの倉庫が、現在リノベーションを経てカフェやギャラリーへと生まれ変わっています。

「ブルーボトルコーヒー」の1号店がオープンしたのも清澄白河。ほかにもロースターを持ったカフェが多く、清澄白河に住めばおいしいコーヒー豆を買うこともできます。

飲食店もチェーン店ではなく個人店が多いのが清澄白河の特徴。こだわりのある料理を提供するお店が多くあります。駅近くにある、野菜たっぷりで健康に配慮したメニューが評判の「エルエスカフェ」でランチをいただくことに。

お店に入ると、厳選されたお塩やお醤油などが並ぶ棚が。体によい食材を仕入れて店舗で販売もしているようです。

注文したのは、ランチの定番メニューである「ナムルごはんプレート(1080円)」。シャキシャキの刻み野菜と蒸した豚肉を、酸味のあるごまドレッシングと混ぜていただきます。フレッシュな味と食感でおいしい!

▲ハーブティーやワインなどの飲み物もオーガニックのものがたくさん。体によさそう!

お腹もいっぱいになったところで、食後のコーヒーを片手に街を散策。

木場公園の近くにあるのは「東京都現代美術館」。そのまわりにもアートギャラリーが多く、文化的な週末が過ごせそうです。

公園、川沿い、カフェ、美術館。のんびりとした週末を過ごしたい方には最高の環境が整っている街だといえそうです。

▲住宅街の中にポッとギャラリーの看板が現れるのが素敵

■街を歩く人が増えて、個性的なお店がどんどんできています

最後に、清澄白河で自家焙煎コーヒー豆の販売とドリップコーヒーを提供するお店「アライズコーヒーロースターズ」と「アライズコーヒーエンタングル」を営む、林大樹(はやし・たいじゅ)さんにお話を聞きました。

▲コーヒーの価格は豆の種類により異なる(1杯450〜600円)


林さんは、清澄白河に住んで20年ほど。住み始めてからこれまで、街は大きく変化し、そして今でも進化を続けているようです。

(以下インタビュー。「 」内は林さんのコメント)

——林さんが清澄白河に住むことにした決め手はなんでしたか?
「当時は神楽坂に勤務していて、通勤に便利という理由で決めました。あとは川沿いの街に暮らしたいと思っていたのと、人が多くないところが気に入って。昔はお寺しかない陸の孤島のような街だったんですよ」

——今ではすっかりカフェの街として人気ですよね。
「そうですね。このあたりは倉庫や町工場が多く、まわりが住宅街ではないので、焙煎機から煙を出しても問題がなかった。そんな理由でロースターが増えて、コーヒーカルチャーが根付きました。僕も以前は焙煎卸会社に勤務する焙煎士でしたが、歩いて通える場所で働くのがいいなと思い、この地でお店を開いたんです」

▲清澄庭園近くにある「アライズコーヒーエンタングル」

——住み始めてからこれまでで、街の変化を感じるのはどんな部分ですか?
「一番は人が増えたことです。『わざわざ訪れたい街』になりましたよね。駅前に新しいマンションが建って、そのあとにコーヒー屋やパン屋も増えて。若い家族が増えていますね」

——清澄白河の街でお気に入りの場所はどこですか?
「このお店(アライズコーヒーエンタングル)のすぐ近くにある清澄公園は好きですね。清澄庭園と清澄公園の間の道は緑が多くて歩くのに気持ちがいいです。川沿いなら隅田川テラス。川沿いがきれいに舗装されていて、ジョギングしている人も多いですよ」

▲広々とした広場と、四季の移ろいを楽しめる清澄公園

「あとは、こだわりのある個人飲食店が多いのがいいですよね。僕が紹介して、この街にお店を出すことになった友人も多いです。最近だと、僕の古くからの友人が木場公園の近くにビールの醸造所「FOLKWAYS BREWING(フォークウェイズ ブリューイング)」をオープンしました。これからも個性的なお店が増えていくと思うので楽しみです」

■お気に入りの場所がきっと見つかる、のどかな生活ができる街

▲街を歩いていると気になるお店がたくさん

清澄白河は「ちょっとのぞいてみたい」と思うお店が点在していて、自然豊かな公園も多く、歩くのが楽しい街でした。この街に暮らしたら、きっと自分のお気に入りの場所が見つかるはずです。

▲私がこの街に住んだら、川沿いでのんびりとコーヒーを飲みたいです

大きなショッピングモールなどへも電車やバスですぐに出ることができるので、生活の不便さは感じないでしょう。都会と下町の風景、のどかな自然とこだわりのショップがいいバランスで混ざっている街は、住む街としても人気が高いのも納得でした。

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