【西葛西】スムーズなアクセスとファミリーが楽しめる遊びココロ。暮らしを充実させる生活拠点にうってつけの街。
今から10年前、私は東西線沿いの「ある街」で暮らしていました。
東西線は、東京の中野と千葉の西船橋を繋ぐ路線。その中で、千葉に近い駅には何となく寂しい印象を持っていました。千葉と東京の境にある西葛西のことも同様にそう記憶しています。
ですが、今回久しぶりに西葛西の駅に降り立ってみると思わずびっくり。
駅には近代的なアーチ型の屋根がつき、見違えるようにきれいな街並みが広がっていたのです。
「街は、どう変わったんだろう」
わくわくした気持ちで、パッと表情が華やいだ西葛西を探索してみました。
【西葛西の基本情報】
駅名:東京メトロ東西線「西葛西」
ランドマーク:行船公園
■20分以内で都内オフィス街へ。駅周辺はスーパーの激戦区
オフィス街へアクセスしやすい、東西線が通る西葛西駅。
乗り継ぎをせずに、茅場町へは12分、日本橋には13分、大手町なら16分で行くことが可能です。
また、隣駅の南砂町には「南砂町ショッピングセンターSUNAMO(スナモ)」があるので、休日のお出かけも充実しそう。
南口バスターミナルのバスからは、他路線の駅に出ることもできます。
バスで船堀に行けば都営新宿線に、亀戸・新小岩へ行けばJR総武線に接続することができます。また、葛西臨海公園駅まで行けばJR京葉線、武蔵野線に出ることも可能。
スーパー激戦区とも言われる西葛西。駅周辺には、小さい規模の店舗も含めると、10以上のスーパーがあります。
北口の目の前にある「ワイズマート 西葛西店」は、24時間営業のため帰宅が遅くなるビジネスマンも重宝しそう。
南口にあるのは、ディスカウントスーパーの「オーケー 西葛西店」。
車50台が収容できる駐車場が併設されているので、まとめ買いにも適しています。夕方には多くのお母さんたちの姿が見られました。
■生活のあらゆるシチュエーションに対応する飲食店やお弁当屋さん
西葛西は、生活に根付いた飲食店がたくさんあるのも特徴。
駅の高架下に伸びる「西葛西メトログルメ・ショッピングセンター」には、およそ70もの店舗が並んでいます。100円ショップなどの生活雑貨店や、チェーン・地域密着型の飲食店まで、さまざまなジャンルの店舗が営業しています。
中でも有名なのが、素朴な佇まいの立ち食いそば屋「やしま」。西葛西に住む方いわく「立ち食いで回転が速いはずなのに、お客さんが途絶えているところを見たことがない」とのこと。
家族連れで賑わうのは、駅から徒歩約5分の「Italian Kitchen VANSAN(イタリアンキッチンバンサン) 西葛西店」。手頃な価格で本格イタリアンが堪能できる人気店です。
平日の昼間に訪れると、72席ある広々とした店内はほぼ満員。店の奥におままごとセットや積み木などが置かれたキッズスペースが設けられているからか、お客さんのほとんどが、子ども連れ。のびのびとランチタイムを楽しむファミリーの笑顔が印象的でした。
この日は自家製の生麺でつくる「秋刀魚と京都九条ネギの焦がし醤油パスタ」 (1,100円)をいただくことに。もちっとした食感のパスタに、秋刀魚の出汁とにんにくが利いたソースが絡まった逸品。
また、駅周辺に専門学校が多い西葛西には、安くてお腹を満たせるお弁当屋さんが豊富です。
例えば、駅から徒歩約5分の「ほっかほか弁当 一番」は、西葛西に2店舗を展開する地域に根付いたお弁当屋さん。
西葛西に住む知人は「ここのマヨメンタイ弁当(324円)を、少なくとも300回は食べている。ボリューム満点で美味しいから、つい通っちゃうんだよね」と言っていました。
店内ではサラダや揚げ物、煮物などの惣菜も売られているので、食卓にもう一品欲しいときにも活用できそうです。
■個性豊かな公園が大集合。駅から徒歩15分で動物と触れ合うことも
「ほっかほか弁当 一番」の目の前にあるのは「子供の広場」。清砂大橋通りに面した縦に長い公園です。
園内では子どもたちが木陰にあるブランコや滑り台で元気に遊んでいました。
こちらの公園は別名「怪獣公園」と呼ばれています。その名のとおり、園内にはトリケラトプスとティラノサウルスの2匹の恐竜の遊具が。
「子供の広場」は、大人になっても、この公園で遊んだことをしっかり覚えていられそうなユニークなスポットです。
「子供の広場」を離れ、駅から徒歩約15分のところにある「行船公園」へやってきました。
およそ3,000平方メートルある敷地内にはつり池や、庭園、春になると桜が望める桜広場があります。
中でも一番の見所は、こちらの「江戸川区 自然動物園」。
無料で入園することができ、30種類以上の動物を見ることができます。
さっそく岩場で寝転がっているレッサーパンダを発見。
その愛らしい姿を少しでも近くで見ようと、小さな女の子が柵に顔を近づけていました。
「ふれあいコーナー」ではモルモット・ウサギ・ヒツジ・ヤギなどの動物を自由に触ることができます。
コーナーの中では、恐る恐るエサを差し出す男の子と、それを見守るご両親。
自宅で動物を飼えないご家庭でも、子どもに動物の温もりを覚えてもらういい機会になりそう。
他にも園内にはオタリアや、ペンギンなどの海の動物たちも。
水中を気持ち良さそうに泳ぐ姿はいつまででも眺めていられそう。
さまざまな動物の生態を間近で観察できる「江戸川区 自然動物園」。
平日には、家族連れだけでなく2人で来園している小学生の姿も。放課後、ちょっと特別な思い出をつくるスポットとしても活用されているようでした。
■「西葛西に住むと、わざわざ都心へ引っ越す理由がなくなるんです」
西葛西で生まれ育った幼馴染みの原裕太郎さんと河田憲二さん。お2人は、西葛西の情報発信サイト「西葛西ドットコム https://nishi-kasai.com/」の運営メンバーでもあります。そんな西葛西に強い愛情を持つお2人に、この街の魅力を聞いてきました。
(以下インタビュー。「 」内は原さん・河田さんのコメントです)
――西葛西はどんな街ですか?
「西葛西は、敷地の大半が海を埋め立ててつくられたので比較的新しい街なんです。だから、40〜50代の人で、西葛西で生まれ育ったという人は少ない。僕たち30代が第一世代だと思いますね。そのせいか、移住してきた人を受け入れる風土が出来上がっているんです。最近では、専門学校も増えてきたので若い人たちも多いですよ。徐々に、街が活気付いてきたように思います」
――駅がきれいになっていて驚きました。
「駅周りも整備され、街並みはきれいになっていると思います。それを補うように、新しくスーパーがどんどん建っていますね。ディスカウントスーパーの『新鮮市場マルエイ西葛西店』『オーケー 西葛西店』や、広々とした生鮮食品売り場のある『イオン葛西店』の他、ワイズマートだけで2店舗、アコレは3店舗、まいばすけっとは5店舗もあるんです」
――暮らしやすい街へと進化しているんですね。
「はい。衣食住に関連するお店や施設はすべて西葛西に揃っているので、街の中で暮らしが完結します。それに都心へ15分で出られるので、わざわざ都心に引っ越す理由がないんです。バスと電車を組み合わせて利用すれば色んな路線にアクセスできるし、葛西インターや清新町インターに出やすいので車での移動も便利。だから、子どもの頃から西葛西で暮らしている友人も、まだこの街に住んでいることが多いですね」
――西葛西で子育てをされているご友人も多いのでしょうか?
「そうですね。西葛西では、区が中学3年生までの医療費を助成する『子ども医療費助成制度』があったりと、子育てしやすい制度が整っています。あと、江戸川区は公園面積が広いことでも有名。アスレチックがある『富士公園』や、大きな噴水のある『虹の広場』、一般利用もできる『西葛西少年野球広場』。時期やアクティビティによって公園を使い分けることができます。きっと、生活拠点にするにはうってつけの街ではないでしょうか」
■家族が伸びやかに暮らせる、さまざまな思い出が築ける街
高架下で揃う生活雑貨――
多種多様なスーパーマーケット――
住民のニーズを汲んだ飲食店――
用途に合わせて利用できる公園――
西葛西は、歴史が浅い街だからこそ、人々が過ごしやすいよう、暮らしを第一優先に考え整備されてきた街です。
実際に西葛西を訪れてみると、原さんと河田さんの「生活拠点にするにはうってつけの街」という言葉通りの印象が残りました。
新しい生活拠点を探している人は、西葛西を選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
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