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20代で不動産購入 | 20代で不動産購入するのは実際アリ?メリット・デメリット座談会
「婚約・妊娠のタイミングで」「実家の隣が空いて」……20代で家を買ったワケ
――まずは、いまの物件を購入した背景を教えてください!
Sさん
私は25歳で婚約をして、新宿区にある1LDKのマンションを買い、夫と一緒に住み始めたんです。個人的にはあまり持ち家にこだわりはなかったんですが、義実家から「どうせ払うなら買った方がいい」と勧められて、納得しまして。28歳で妊娠して3LDKに引っ越すまで、3年ほどそこに住みました。駅1分のすごく便利な場所だったから、住み替えのときもスムーズに売却できましたね。どちらの物件も、チラシを持ってきてくれたのは義母。内見に行ってすぐに内装を気に入り、予算も折り合って、ほぼ即決だったと思います。
Tくん
一番いいパターンですね。僕は長男だから、ゆくゆくは実家の近くに住んで、両親の面倒を見なきゃいけないと思ってはいたんです。で、24歳のときに実家から「隣の一戸建てが空いたから、買いなさいよ」と勧められて。
Sさん
勧められたからって、20代でさくっと買います!?
Tくん
親が費用は半分出すって言ってくれたので(笑)。それと、会社の持ち家手当で毎月4万円ほど出ることがわかり……実質数万円で一戸建てに住めるならいいかなぁと思って購入しました。
Kくん
僕は仕事が投資関係なので、もともと不動産には興味がありました。“賃貸併用”ならお得にマンションが買えて、資産がつくれるとわかっていたので、良い物件をずっと探していたんです。
Sさん
“賃貸併用”ってなんですか?
Kくん
物件の延べ面積の1/2に自分が住むと、投資用のマンションにも住宅ローンが適用できるという仕組みです。金利も安くなるし、自分が住んでいない1/2はもちろん賃貸に出せるし、いいことづくめ。27歳のとき、文京区に3階建てのほどよい物件が見つかって、すぐに決めました。だから、2階すべてと3階の半分を自分の住居にしています。
Sさん
めちゃくちゃお得ですね……。
Tくん
良い物件にめぐりあえたのもいいですよね。僕は戸建てを買ったとき、付き合っていた彼女がいたのに相談しないで決めちゃったんです。彼女とはそのまま結婚したけれど、いまだに「家を選ぶ楽しみを奪われた」って言われます……。
Sさん
確かに「どんな家に住む?」ってきゃっきゃするのも、購入前の楽しみですもんね。だけど“お得な方法で戸建ての持ち家を用意してくれている夫”というのも、結構ありがたいですよ(笑)。
Tくん
「隣の土地は借金してでも買え」なんてことわざもありますしね。購入時で築20年の戸建てだったから、かなり古くて、住みづらさはあるけど……。
Sさん
確かに古いのはイヤだな(笑)。うちは1軒目も2軒目も新築を買いました。同じお金でスペックの高い家に住めるのが、購入のメリットだと思って。
――投資の観点では、どういうふうに物件を選ぶんですか?
Kくん
大学が近くて入居者が途切れにくそうだとか、地価を安く抑えるために一本路地に入ったところ、とかですかね。当たり前のことだけど、“しっかり借りてもらえる物件を安く買う”のが鉄則なので。
若くして買っておくと、のちの暮らしに余裕が……!?
Sさん
それにしても、一棟まるまる買うなんて勇気が要りませんか? 鶏とか牛じゃないんだから。
Kくん
賃貸併用住宅は事業向けのローンが組めるので、本当にお得なんですよ。物件自体は9,000万円だけど、毎月のローン支払いが28万円で、家賃収入が23万円。だから、実質5万円で1フロア半の家に住めるんです。正直、広さは持て余してますけど(笑)。
Tくん
すごい……!
Kくん
不動産って、投資視点で考えるとすごく安全性の高い商品なんですよ。それに賃貸併用を組み合わせれば、最強だと思っています。時価変動も少ないし、部屋さえ埋まれば家賃収入が入るし、引っ越したくなったら売ればいいだけなので。
Sさん
それを聞いてると、ふつうに住宅ローンを組むよりいい気がしてきますね。うちは定番の35年ローンを組んじゃいました。フリーランスの私が入ると話がややこしくなるので、名義は夫オンリーです。支払いも住宅関係はすべて夫で、私は食費や生活費を担当しています。
Tくん
僕もローンを組んだけれど、親が出してくれたのもあって10年くらいで払い終わりました。いまは、隣の実家と合わせて2世帯にするか、うちだけ直すかわからないけれど、とにかくリフォームしようと思って貯金しています。
――20代で住居を買っておくと、30代に入るころにはちょっと余裕があるんですね。
動きづらさはあるけれど、将来の暮らしをイメージしておけば大丈夫
――反対に、若いうちに住宅を購入するデメリットはありますか?
Kくん
賃貸併用は自分もそこに住むのが条件だから、やっぱり引っ越しづらくはなりますよね。とくにマンション一棟買うとなると、最初に払う仲介料とかも相当大きくなるので、すぐ出たら損。でも、介護や海外転勤といったやむを得ない場合は、住居分のスペースも貸しに出せるらしいです。
Sさん
それはすごい裏技!
Kくん
もちろん一生住んでもいいと思って買ったけれど、これから結婚をしたり、子どもが生まれたりしたら、柔軟に考えたいですね。
Tくん
そうだね。その家で一緒に暮らす人がどう思うか、っていうのはすごく重要(笑)。あとは同じ家に住み続けるとやっぱりガタがくるから、メンテナンスに手間がかかるのはデメリットかな。
Sさん
私は結婚後と妊娠後の2回買っているので、生活と物件がかみ合わない、みたいなことはないですね。まだ設備的なトラブルもほとんどないし。しいて言うなら、保育園に入りにくい地域なのが困っていて……もし賃貸だったら、待機児童ゼロの区に引っ越したかもしれない、とは思います。
――子どもと暮らす住居を選ぶときは、どんなことに気をつけたんですか?
Sさん
先に出産していた友達に「狭い部屋で子どもが泣くと気が狂いそうになるよ」と言われていたので、リビングが広い物件を選びました(笑)。確かに、子どもが大声で叫んだり走り回ったりしていても、精神的に余裕があります。あとは、夫の実家まで車で5分の距離なんですね。最寄り駅などの生活圏は違うけれどすぐに行けるし来てもらえる、抜群の立地です。
Tくん
うちは戸建てなので、少々騒いでも近所迷惑にならないのがいいですね。実家が隣にあるのはメリットもあり、嫁姑的なデメリットもあり……だけど(笑)。それから、住宅ローンを払い終わって余裕があるので、子どもの教育や習い事にお金をかけてやれる。これは、早いうちに購入したからこその利点ですね。
Kくん
僕はまだ一人暮らしですが、将来子どもができて、その子が一人暮らしをしてみたいと言ったときに、ひと部屋貸してやれますよ(笑)。実家と同じ敷地内でも独立した1Kだから、一人暮らし気分はそこそこ味わえるはず。そして、親としては家賃の仕送りが要らないし、心配も少ないです。
資産をつくってくれるものでもあり、地域とのつながりも生まれる
――では最後に、家を購入しようか悩んでいる若者に向けて、アドバイスがあればお願いします。
Kくん
不動産は、物件選びさえ失敗しなければ、すごく安全な金融商品です。普通に暮らしているとなかなかお金って貯まらないけれど、ローンを組めば支払わざるを得ないし、支払ううちに資産になっていく。空き家はもちろんリスクだけど、勉強すればある程度は避けられると思います。
Sさん
新築のファミリーマンションで一斉入居だったため、ときどき懇親会なんかもあって、結構ご近所付き合いをしているんですよね。同じマンションにママ友がいて、子どもが寝ない夜にさっと遊べたりするのは、すごく便利。大きなお腹での引っ越しは大変だったけど、結果的に住み替えてよかったなと思っています。
Tくん
もし会社に持ち家への福利厚生があったり、親が援助をしてくれたりするなら、迷わず決めるべきだと思います。とくに親の資産は、亡くなってからだと相続税でごそっと目減りしてしまうので、お互いに納得しているなら生前贈与のほうが絶対にいい。でも、パートナーとはちゃんと相談して決めるのがおすすめですね!(笑)
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