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湘南Relife | 湘南で暮らし、働きたい! そんなふたりが辿り着いた場所。

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湘南から軽井沢、そして竹富島 星野リゾートで得た経験

Chapter.01

学生時代に湘南で出会ったふたり。宇式夫妻はその頃からディスティネーションホテルと成り得るB&Bをいつか湘南でやりたいという夢を抱いていた。卒業後もその夢に向かって準備を進めていく。

それぞれいくつかの職についた後、同じ会社に入社。それが『星野リゾート』だった。目標であった宿泊施設経営のノウハウを得るため、湘南をいったん離れ、星野リゾートの本丸である軽井沢へ移住する。ご主人は現場でのスキルを叩き込んだ後、新規施設開業のため、沖縄県の竹富島へ渡る。

約5年、ふたりはさまざまな出会いと経験から、宿泊施設経営のために多くのことを学んだ。魅力的な宿泊施設に必要なこと。それはただそこに“泊まる”だけでなく、お客様がその地域に、集落に暮らすように滞在できる環境づくり。地域の特性を知り、活かした、そこにしかない時間の提供。その経験をもとに考えたのが“地域体験”というコンセプトだ。ふたりの夢である湘南のB&Bで“地域体験”を提供するのであれば、もっと湘南のことを知る必要がある。そのためには湘南に暮らすことが魅力的なB&Bを作る第一歩だと実感する。

そうして5年、離れていた湘南に、ふたりは戻る決意をする。

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決まりかけていた物件を直前で変更、ギリギリまで粘って見つけた理想の暮らし

Chapter.02

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湘南に戻ったふたりはまず基点となる自分たちの住まいを探し、多少の妥協をしつつもある程度納得のいく物件を見つけた。しかし、その契約直前に運命的な物件に出会った。

「はじめは雪が降っており、土地に建てられたヤグラからは何も見えなかったんです。ただ、どうしても気になって同日の午後、晴れ間が出たタイミングでもう一度見に行きました。あらためてヤグラの上に立つと、相模湾、江の島、遠くに富士山までが望めました」。
それが葉山だった。

ふたりが自然でいられる場所 海と山に囲まれたサーフハウス

Chapter.03

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葉山公園から山間にあがった一角の住宅街に宇式邸はあった。一見、住宅が密集しているように見えるが、斜面が続く土地であるため、どこからも展望は良い。奥様も「ここにきて、都会の空が狭いっていうことがようやくわかった」と言うほど。海からも程よく離れているため、ベタつく潮風はなく、また家の背後にはトレイルランの人気コースもある小山が続き、住宅街でありながら気持ちいい自然を十二分に享受できる環境。2階にある開放的なリビングでは、夏場でもエアコンが必要ないほど心地いい風が抜ける。

家づくりの際にイメージしていたのは、海外のサーフハウス。シーリングファンがまわる吹き抜け、十分なスペースを確保したデッキ、古材の風合いを生かした壁や床、マリンランプ……。
国内外問わず旅することを続けてきたふたりが一番自然体でいられる空間に仕上げた。

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自然も人も“ちょうどいい”距離感 葉山から始まる新しいライフスタイル

Chapter.04

暮らし始めてすぐに、あの冬晴れの日にヤグラの上で決意したことが間違っていなかったことを確信する。「どこか島っぽさがありながらも、集まっているのは感度の高い人たち。パッと見は島のおっちゃん的な人も、実はすごいバックグラウンドをもっていたり、それでいて自然体で」。

近所の集まりにも自然と参加するようになった。それまで地域の集まりに自分たちが関わっていくことはまずなかったが、今では徒歩圏内の知人も増え、仕事が終わって街まで遊び出ることも少なくなった。

この家、この近所にいるだけで満足できる。いつのまにか、近所の小学生にも顔と名前を覚えられ、声をかけられるようになった。

夏は大好きな一色海岸の海の家で夕食をとり、歩いて帰る。また、B&Bを始める前に、地元に根を下ろすこと、地元でのリレーションを作ることが大切と考え、フィッシュ&チップス屋『The Gazebo』も同じ葉山でスタート。宿泊施設のプロデュースや運営を専門とする会社も数か月前に立ち上げ、今秋葉山にオープンをする施設の案件を皮切りに、今夏に鎌倉にオープン宿泊施設(ホステル)の運営サポートにも着手を始めた。単純な宿泊施設ではない、自分たちのライフスタイルを反映した“葉山への試住”をテーマにしたものに仕上がりそうだ。

B&Bの開業目的で探していた心地いい場所。
葉山、いつしかその場所は、自分たちにとっても一番心地いい場所となった。

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