エントリーNO.1 モンゴルナイフ

最初の挑戦者はモンゴルナイフ!
早速、理想の男子部屋の設営を始めてもらいましょう。

一見すると旦那のネクタイを洗濯してあげている新妻のようですが、残念ながら実在しない男子の部屋を作っているだけでした。
さあ、一体どんな部屋に仕上がったのでしょうか?
「女っ気のない隙だらけの営業職28歳、松浦 圭介くんの部屋を作りました!」



「きっったな!」
「でも、男の人の部屋って感じがする」
「もちろん! 静岡県出身で、方言が可愛い圭介くんの部屋ですから! さあ、入って入って!」
「おじゃましまーす」

「お酒がめちゃくちゃある」
「圭介くんは営業職だしお酒も大好きです。ちなみに焼酎はキンミヤ派で、ビールはスーパードライ派です。信用できる感がすごくないですか?!」
りょかち
「わかるようなわからないような……」

「なんで、つや姫が床に? なにかいやらしい隠喩……?」
「違いますよ! 前に親からお米が送られてきたんですけど、自炊もしなけりゃ炊飯器も持っていないので完全に放置されてるだけです」
「すごい、見事に女っ気がないですね」
「そうなんです! 女の影を全く感じないところがよくないですか?! ホッとする~~!」
「それはすごいわかる!!」

「女っ気どころか本棚すらない」
「圭介はインテリアにも一切興味がないんで。あと、『キングダム』を読んでる男子って絶対に良い人って感じがしません?!」
「うーーん、それはどうかなぁ……?」
「『キングダム』は面白いけど、メジャーなだけに、普通に極悪人もいっぱい読んでると思う」
「えーー!! でも、その極悪人も仕方なく極悪なだけで、絶対に良い人ですよ!! 絶対!!」
「『キングダム』への信頼感がすごい」

「単行本もあるけど、Kindleも持ってるんだ」
「Kindleの便利さに最近気付いたみたいです! でも、それは同僚からオススメされたからで、基本的にはガジェットとかインターネットとかには疎いんですよ!」
「SNSとかやってないんですか?」
「最初にフェスでみんながステージに向かってプチョヘンザしてる後ろ姿の写真を1枚あげたきり更新してません」
「プチョヘンザ……」
「あと、LINEスタンプも全然買わないし、未だにデフォルトのスタンプを使ってます。可愛い~~!!」

「起きたら起きっぱなしの状態の布団も可愛い~~!!」
「オスの巣という感じがします」
「がさつな人が好きなの?」
「がさつが好き、というより、そもそも完璧な人だったら、入り込む隙みたいなものが見えなくて怖くないですか?」
「なるほど、そうかも」
「その点、圭介は安心できます。いつも少しスベってるし」
「それは嫌じゃない?!」
「でも、一生懸命、人の話とか拾ってくれるんですよ~! 爽やかで性格は良いけど、ちょっとスベってるのが可愛い~~!!」

「でも、いくら隙が大事と言っても、机の周りはさすがにもうちょっと片付けた方がよくないですか?」
「私もそう思うんですけど、男の人って座椅子の周りで自分の世界を完結させようとしません?」
「それはわかる!」
「確かに、パソコン、ティッシュ、ゴミ箱、と全部揃ってる!」

「あと、テレビ台のここにサングラス置きません?」
「それもわかる!!!!」
「なんかそういう掟でもあるの? っていうくらい置きません?」
「置く!!!!」
「それはたまたまそういう人がいた、ってだけじゃない?」
「2人とも同じ人と付き合ってた……?」
「違います!!」
「これは完全に男あるあるです!!」
最終的には、男あるあるを言いたいだけになってしまいましたが、女っ気のない隙だらけの営業男子部屋を見事に再現したモンゴルナイフ。
日頃からこういう妄想ばっかりしているのかと思うと正直、怖いですね。