ドライフラワーの次はこれ! 手作りハーバリウムの作り方
草花が目覚め、太陽の光に包まれていく春は、新しいことを始めるのによい節目としてお祝いする風習が世界の各地で見られます。そんな幸せの予感とあふれる光を、お気に入りのお花とともに小さなボトルに取り込んでみませんか?
最近、おしゃれなインテリアアイテムとして大人気の「ハーバリウム」。お気に入りのドライフラワーやプリザーブドフラワーなどの花材をガラスのボトルに入れて専用のオイルに浸したものです。ドライフラワーがより色鮮やかに、さらにお手入れ不要で長い期間楽しめるのが人気の秘密。使用する花材のタイプにもよりますが、1年くらい楽しめると好評です。
もともとは、保存用の特殊な液体とともにガラス瓶に入れられた植物標本を指す言葉でしたが、もっと気軽でファッショナブルな楽しみ方が広がっています。そんなハーバリウムが、簡単にハンドメイドできることをご存知ですか? 今回はみんなの住まい編集部が手作りに挑戦しながら、ハーバリウムの楽しみ方や作るときのポイントをご紹介します。
ハーバリウムでドライフラワーを輝かせる
【ポイント1】安心して楽しめる材料選びのコツ
ハーバリウムを美しく仕上げるには、オイルの種類選びが大切です。透明感と安全性から、ハーバリウム専用オイルがおすすめ。ハーバリウム用として販売されているオイルは主に、ミネラルオイルとシリコーンオイルの2タイプ。光を集め、輝くような印象(光の屈折率)がわずかに強く、扱いやすいのがミネラルオイル。寒冷地で比較的固まりにくいのがシリコーンオイルといわれています。ほかの用途のオイルよりさまざまな点で安全面に配慮されていますが、ミネラルオイルは200度台、シリコーンオイルは300度台で引火する性質もあるので注意しましょう。
また、花材を染める材料によっては、オイルが染まってしまうことも。まずはお店のスタッフに相談したり、オイルに添付されている取扱説明書を読むのがおすすめ。
- ハーバリウム専用オイル
- お好みの花材:プリザーブドフラワーまたはドライフラワー
- ハーバリウム用のボトル *1
- 消毒用アルコール *1
- ボトルの深さにあったピンセット *2
- よく切れるハサミ
*1 ほかの用途に使ったボトルは、洗浄とアルコール消毒が必要です。
*2 長いボトルには長さが30センチ近いピンセットか菜ばし、短いボトルなら家庭にある普通のピンセットなども使えます。
ラベンダーとミモザは南欧のイメージ
【ポイント2】ボトルの中は清潔にして、しっかり乾燥!
ハーバリウムのボトルの中に水気が残っていると、腐敗やカビの原因になります。そのため、生花はハーバリウムに使用できません。また、ボトルの中はエタノール消毒し、よく乾燥させます。ハーバリウム用に売られている新品ボトルはよく乾燥しているので、「洗浄と消毒をしない」派もいるようです。
【ポイント3】ボトルの高さと花材の枝ぶり
花材にハサミを入れる前に、ハーバリウムの完成品やネットの写真などで、好みのスタイルをイメージしておきましょう。花は仕上げにオイルを注いだとき浮かぶので、できるだけ浮かないようにするため、高さのある花はボトルの高さと同じくらいに切り、自然でシンプルな枝ぶりを楽しむとよいですよ。茎のないタイプや短めのものは、お互いを絡めあうように組み上げて、自分だけのコーディネートを試してみてもいいですね。どのようなスタイルを目指すかによりますが、ボトルの中の空間に、1/3から半分くらい花材が占めているくらいのイメージが、ほどよい量の目安です。
小さなボトルの中に組み上げていく小枝をカット
慎重に少しずつ入れてバランスを見る
組み合わせの色合いもセンスの見せどころ
抜け感のあるエアリーな配置にしてみました
【ポイント4】オイルはボトルのキャップネジの根元より下の位置で
ほどよく花材を並べたら、いよいよオイルを注ぎます。オイルは暖かい場所で膨張する性質があるので、安全のため必ずボトル内部に少し空気を残して密栓してください。オイルを注ぐのは、ボトルのキャップネジ部分より下の位置までです。
とろみのあるオイルをあせらずに注ぐ
オイルを注いだあと気泡が抜けるのを待つ
ただし、ボトルの中に含まれる酸素が多いと、花材が酸化する原因にもなるため、なるべく気泡を抜いてからキャップを締めます。目に見えて気泡があがっている3分間程度は、ゆったりと花を眺めながら待ちましょう。一度使ったオイルを処分したいときは、不要な新聞紙を詰めた牛乳パックに入れたり、天ぷら油を固める薬剤で処理してゴミとして出せば安全に処分できます。
花材から立ちのぼる気泡がおさまったらキャップをしめる
できあがり!
さっそくモデルルームの窓辺に飾ってみると、ぐっと春らしいお部屋の雰囲気に早変わりです。
いかがでしたか? 意外と簡単に、素敵なインテリア小物を作ることができました。窓辺がよりいっそう光に満ち、暖かくなってくるこの季節。みなさんも、おしゃれなハーバリウムを手作りして、インテリアコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか?
今回撮影でお邪魔したモデルルームはコチラ
パークホームズ落合南長崎(Gタイプ)
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