台風などの自然災害から自宅を守る対策とは?
いざという時のために事前の備えが大切。台風対策と安心安全な住まいを考える
台風には6月から8月に発生する夏の台風と、9月から11月に発生する秋の台風があります。ウェザーニュースが1991年から計測しているデータによると、強い台風の日本への上陸数は夏よりも秋の方が多い傾向にあるといいます。
これは海水の温度と台風が移動するスピードに理由があります。台風は海面から蒸発する水蒸気をもとに発達しますが、海水温度が高い方が発達しやすくなります。そう聞くと、夏の方が海水温度が高いイメージがありますが、水は温まりにくく冷めにくい性質を持っているため、海水温度のピークは秋の方が多いのです。また、秋は偏西風帯が日本付近に南下する影響で、台風の速度が早くなり、勢力が強いまま日本に上陸しやすくなります。つまり、秋こそ台風シーズンといえるでしょう。
台風は災害の中でも事前に備えが可能です。実際に台風が発生した際には被害を抑えるように、台風が接近する前に対策しましょう。
3つのステージで考える自宅での台風対策
日本気象協会は台風の対策として、3種類の備えがあると提案しています。まず一つ目は普段からできる対策です。これには「非常用品の備蓄」や「家のまわりの備え」が含まれます。続いて台風の接近を知った際にできる備えです。これは最新の台風情報を確認するほか、家のまわりの再点検、窓や雨戸の補強にあたります。そして最後に、台風が接近してからの備えです。災害が発生した時は、防災意識を高め自分たちの身を自分たちで守るという意識が大切になります。外が気になっても、用水路や海岸の見回りは絶対にやめ、屋外での作業も中止する必要があります。
台風に対する心構えとして知っていると、きちんとした対策ができ、被害を最小限に抑えられますね。日頃から準備をしていると、緊急時慌てずにすみます。では、予め準備できる対策を順番に見ていきましょう。
ライフラインが途絶えた時を想定し日頃から準備しておく
台風の際に、大雨や強風で自宅が停電してしまうと、ライフラインが途絶えてしまいます。そんな時に、必要なものは非常用品として事前に備蓄しておくのがいいでしょう。
非常用品一覧の例
・懐中電灯やロウソク
・携帯ラジオ
・スマートフォン充電用のモバイルバッテリー
・ライターやマッチ
・着替えやタオル
非常用の持ち出し品をすべてまとめられる防災バッグを用意し、家族全員がわかる場所に収納しておきましょう。また、食料や飲料も備蓄しておくと、いざという時に役に立ちます。非常用食料は3日分程度を備蓄するのがいいでしょう。
また、万が一家族が離れ離れの場所にいる場合を想定し、緊急連絡手段や落ち合う場所をあらかじめ決めておくと安心です。
台風予報がきたら、家のまわりの再点検
台風の接近がわかったら、次は家のまわりを再点検しましょう。
強風を想定し、サッシ窓には養生テープ、ガラスフィルムを貼るなどといった飛散防止の対応も有効です。また台風が近づいてきた際には、シャッターや雨戸を必ず閉めましょう。これは強風で飛んできた物によって、窓が割れないようにする対策です。バルコニーに通じるような大きな窓にも関わらずシャッターや雨戸がない場合は、カーテンやブラインドを閉めましょう。もしもの際にガラスが室内に飛び散らないようにすることで怪我を防ぎます。
窓ガラスの対策として、防風ネットを建物のまわりに張ることも検討してください。防風ネットとはゴルフの打ちっぱなしなどで見る、緑のネットのことで、ホームセンターで購入することができます。窓のひさしにネットを固定して重しをつけてぶら下げるだけで、障害物が飛んできた際にネットで衝撃を吸収し、窓ガラスが割れるのを防ぐことができます。
バルコニーには植木や子供の玩具を置いている家庭も多いと思いますが、これも室内に片付けるようにしましょう。強風で飛ばされて思わぬ被害が発生するのを防ぎます。バルコニーの片付けをする際は、排水口の掃除も忘れずに行いましょう。排水溝がつまっていると、大雨によって水が溢れてしまい、室内に浸水する可能性もあります。
屋根に設置されている場合など無理は禁物ですが、テレビアンテナもロープで固定できると安心ですね。
そして気を付けたいのが一戸建住宅の自動車ガレージのカーポートです。カーポートは、強風の被害に遭いやすいため、注意と対策が必要です。片手支持のカーポートの場合は、補強のサポート柱を建て、強風の揺れを防ぐようにしましょう。さらに屋根材が外せる場合は、台風の接近で強風になる前に屋根材を外すのがいいでしょう。屋根材が強風で飛ぶといった被害を防げます。
カーポート自体の被害もありますが、カーポートから飛んだ屋根材で自動車のガラスが割れたり、道路を歩いている人に怪我をさせたりと思わぬ事態にもなりかねません。
ウッドフェンスもカーポート同様で、ネジをしっかりと止め直したり補強したり、台風の接近前に外してしまうなどの対策が必要です。強風で飛ばされてしまうと危険です。
いずれの対策に台風接近のぎりぎりで行ってはいけません。すでに天気が崩れていると、危険も伴うため、台風が接近するとわかった時点で家のまわりの再点検を行いましょう。
危険を感じた場合や、避難指示があった場合
台風が接近したら、台風情報をこまめに確認し、常に身の安全を考えましょう。避難指示が出ていなくても、危険を感じたら早めの避難が大切です。
安全な避難のためにも、市町村の指定緊急避難場所はあらかじめ調べ、家族でも確認しておきましょう。また、危険な河川や土砂災害の恐れがある場所がないか、ハザードマップで自宅付近の危険な箇所を把握するのも重要です。ハザードマップは市役所などで入手できます。
また、指定緊急避難場所が遠いなど、移動が危険だと感じられる場合は、自宅の近くの2階以上の丈夫な建物に避難する方が安全な場合もあります。避難する際は、ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを落とすなど、火の元の確認も行います。移動中は両手が空くようにリュックに荷物をまとめましょう。強風で物が飛んでくる危険性もあるのでヘルメットを被ったり、長袖を着たりする工夫も必要です。
非常時は焦ったりパニックになったりしがちですが、事前に対策ができているとそんな中でも冷静に行動できます。いざという時に困らないよう、あらかじめ出来る準備はしておきましょう。
リフォームで防災対策を 安全な住まいづくりを考える
さらに本格的な防災対策として、現在お住まいの住宅を防災リフォームするという対策もあります。三井のリフォームでは防災リフォーム技術を使用し、突然やってくる災害にも強い家を提供しています。特に台風や竜巻、ゲリラ豪雨などへの対策としては窓ガラスの保護に力を入れています。万が一のガラス破損に備えた防災防犯ガラスや耐震ガラスを使用すると住まいの安全性は一段と高まります。
実際に三井のリフォームで行ったアンケートでは、「家族や自身が怪我を負わないように窓ガラスの強度を上げたい」という理由で、窓ガラスのリフォームを考えている方が多く見られることが報告されています。
三井のリフォームでは 防災・安心リフォームとして、より安心に過ごせる住まいづくりについて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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