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初めて訪ねる街に行く前に、必ずすることがあります。
それは、駅前の写真を検索すること。駅前に並ぶ施設の密集具合で、その街がどれくらい栄えているのかを下調べするんです。
今回も例によって「保土ケ谷 駅前 写真」と検索すると、なんともシンプルな駅前の光景が検索結果に表示されます。一抹の不安を抱えながらあらかたのリサーチを済ませ、取材に挑むと、その不安は一気に解消されることとなりました。
「賑わいだけが街の魅力じゃない」
そう痛感し、街に対しての新しい視点を与えてくれた保土ケ谷の魅力をご覧ください。
駅名:JR横須賀線・湘南新宿ライン「保土ケ谷」
ランドマーク:保土ケ谷公園
JR横須賀線・湘南新宿ラインの2路線が通る保土ケ谷駅。隣駅の横浜駅でJR東海道線に乗り換えれば、品川駅まで約26分で到着。
また、JR湘南新宿ラインを利用すれば、休日のお出かけに最適な鎌倉駅まで、乗り換えをせず一本で行くことも。
駅前のバスターミナルからは、横浜市営バス・相鉄バス・神奈川中央交通の3路線のバスが発着。
また、新宿駅・東京駅・横浜駅から出ている深夜急行バスは、保土ケ谷駅を経由するため、終電を逃してしまったときも安心です。
駅西口の階段を下りると、2019年7月にリニューアルしたばかりのスーパー「FUJI GARDEN」があります。
帰宅ついでの買い物はもちろん、電車に乗り込む直前のタイミングでランチや飲み物を買う際にも重宝しそう。
駅東口から徒歩2分のところには、スーパー「まいばすけっと」も。
深夜0時まで営業しているので、夜遅くに帰宅するビジネスマンの頼れる存在です。
喧騒とはほど遠いのんびりとしたムードが流れている保土ケ谷の駅前ですが、生活必需品はしっかりと揃う、堅実な街の表情を見ることができました。
保土ケ谷には、街の住民から愛される名店がたくさんあります。
そんな名店のひとつが、奥行きのあるコンクリート造りの建物の中に、複数の飲食店が入る「ウエアハウス161」内にある「BURGERS NEW YORK(バーガーズニューヨーク)」。
こちらは、今回インタビューをした「帷子珈琲(かたびらこーひー)」のオーナー溝口さんおすすめのお店でもあります。
聞けば、「BURGERS NEW YORK」は、親娘で店を営んでいるのだそう。店内に入ると娘さんが快活な笑顔で迎えてくれました。
注文したのは「クリームチーズバーガー」(レギュラーサイズ・ドリンクポテト付き1,100円)。
炭火でじっくりと焼き上げられたビーフのパティは、噛むほどに肉の旨味が口の中に広がります。コクのあるクリームチーズとも好相性。平日のランチタイムは、社員証を首からぶら下げた会社員たちがハンバーガーを頬張る姿が見られました。
こちらは、駅の西口から徒歩7分のところにある「BOULANGERIE MANABE(ブーランジェリー マナベ)」。国産小麦や全粒粉、栄養分の高い砂糖や塩など、素材にこだわったパン屋さんです。
注文したのは、店内のポップに「シェフのイチオシ」と書かれた「クロワッサン」(176円)。手でちぎった瞬間に発酵バターの香りが鼻を通り抜けていきます。
「BURGERS NEW YORK(バーガーズニューヨーク)」「BOULANGERIE MANABE(ブーランジェリー マナベ)」の他、保土ケ谷には、しっかりと記憶に残り「次もまた来よう」と思える個人商店が豊富。
街に点在する個性豊かなお店の数々は、日常に彩りを添える存在となってくれそうです。
続いて、駅の西口から徒歩約10分のところにある「神明社(しんめいしゃ)」にやってきました。
平安時代中頃に創建されたこの神社は、横浜市内で最も歴史の深い神社として知られています。
心静かにさせる境内の中央には、天照大御神が祀られた天照太神宮が鎮座。
境内左には「人形と清流(ひとがたとせいりゅう)」と呼ばれる場所があります。
「人形と清流」は小さな池のことで、「人形流し(ひとがたながし)」と呼ばれる儀式ができる場所。「人形流し」は、罪や心身のけがれを取り除くためにおこなわれるもので、神明社に古くから伝わるお祓いです。
今でも多くの方が「人形流し」でお祓いをしており、誰でも簡単に挑戦できます。
また、この街には老若男女が楽しめる公園も。
それが、保土ケ谷駅から新横浜行きのバスで10分ほどの場所にある、「保土ケ谷公園」。東京ドーム約7個分の面積を誇る大きな公園です。
園内には、硬式野球場・サッカー場・プール・アスレチック広場などさまざまな施設が集結。
2002年日韓ワールドカップのサブグラウンドとしても利用されたサッカー場は、この日も、中学校のサッカー部であろう少年たちが、懸命に試合を繰り広げていました。
ピクニック広場には、すべり台やうんていなどのカラフルな遊具が設置されています。
敷地内では小さな子どもを見守る家族の姿も。平日の日中は空いているので、子どもを伸び伸びと遊ばせることができそうです。
身を清めスッキリとした気分になれる「神明社」、子どもと思う存分楽しめる「保土ケ谷公園」。保土ケ谷には、平日休日に限らず心身共にリフレッシュできそうなスポットが集まっています。
こちらは、今年でオープンしてから6年を迎える珈琲豆の自家焙煎店「帷子珈琲(かたびらコーヒー)」。店内では販売されている珈琲豆を使用したコーヒーを飲むことも可能。
「どんな人が来ても受け入れることのできる優しいコーヒー屋さんになりたい」と語る店主の溝口さんに、保土ケ谷の住民や街の魅力について伺いました。
(※以下、「」内は溝口さんのセリフです)
――なぜ保土ケ谷でお店を開こうと思ったのですか?
「保土ケ谷の街に漂う、落ち着いた雰囲気が気に入ってこの街に決めました。保土ケ谷は繁華街である横浜の隣に位置しているのに、穏やかな空気が流れていて、都会のエアポケットのような街なんです。お客さまもこの街のことが好きで、保土ケ谷を離れずにずっとここで暮らしている方がたくさんいらっしゃいます。店のカウンターに年代が離れた同じ小学校の卒業生が並ぶこともありますね」
――都内からは少し離れていますが、交通の面でストレスを感じることはありませんか??
「保土ケ谷は、いろんな駅を利用できるので、特にストレスを感じたことはありません。保土ケ谷駅から徒歩で25分ほどのところには、京急線の井土ヶ谷駅もあるので、通勤時間に電車が遅れても迂回ルートとして活用できるんです。一駅隣の横浜駅からは、羽田空港までの高速バスも発車するので、出張を頻繁にする方にとっても便利ですね。相鉄線の天王町駅は、保土ケ谷駅から徒歩で10分ほどなので、都内にいて終電を逃しても安心です」
――この街に住んでいる方の印象を教えてください。
「明るくて優しい方が多いですね。出産したばかりのお母さんが、わざわざ赤ちゃんの顔を見せに来てくれたり、常連さんがうちのコーヒー豆の販売先を紹介してくれたり。僕はこの街出身ではありませんが、お客さまはこの店のことをすごく大切にしてくれています。この店を始めてから6年、開店してから今まで一度も『店に立ちたくない』と感じたことはないですね。コーヒー豆の焙煎で悩んでいるときは別ですけど(笑)。僕自身も街の方たちのために、いい品を揃えていきたいと思っています」
――温かい街の方々に支えられているんですね。
「大人だけでなく、子どもたちにも支えられています。街では、子どもたちの姿を多く見かけるんです。『少子化が進んでいるって本当なのかな?』と思うくらい(笑)。それにどの子もいい子たちが多いですね。店のシャッターを半分開けて開店準備していると、店の前を通りすぎる子どもたちが見えるんです。目が合うと『おはよう』や『元気?』など、よく言葉を交わしたりしています」
一度食べたら忘れられないほど美味しい飲食店やパン屋さんーー
頭の中をリセットできる静かな神社に、緑豊かな公園ーー
優しく温かな人ーー
さまざまな魅力が詰まった保土ケ谷では、必ず満ち足りた毎日を過ごせるはず。
穏やかに日々を送り、ささやかな楽しみを味わう。
そんな暮らしを望んでいる方は、ぜひ一度保土ケ谷の街に訪れてみてください。