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気になるあの人の住まい事情 Part.2 人気YouTuber ゆきりぬさんのアイデアが尽きないワケ

“やってみた”から勉強法、ゲーム実況やダンスにメイクなど、ジャンルにとらわれないバリエーション豊かな動画で人気を集めるYouTuber・ゆきりぬさん。
前編では、居住スペースでありながら、ワークスペースでもあるYouTuberならではの暮らしぶりが明らかになりました。後編では、どのような思いで動画を作っているのか。その裏側について伺いました。

■リングライトは撮影の必須アイテム

――部屋の中には、動画を撮影するためのアイテムもそろっていますよね。絶対にはずせないアイテムなどはありますか?

撮影時には、リングライトを必ず付けています。均等に顔に光が入るので、盛れるというか(笑)。あとは単純に、普通の照明だけだとコスメのラメや色味がきれいに発色しないことがあるので、メイク系のYouTuberさんなら使ってる方が多いかもしれないです。

ペンギンのぬいぐるみは、家具量販店で買ったお気に入りで、横に置いていたんですけど、意外とそれがあることで部屋が賑やかに見えていいなと思ったので、今は欠かさず隣にいてもらっています。机の上がさみしく感じるときはネコの置物を置くときもありますね。

ほかに、撮影するときの必須アイテムは、カメラとパソコンと自撮り棒(一脚)です。外では、こんな感じでカメラを持って歩いてます。

――コスメやファッションの動画も配信されていますが、美容ジャンルにもっと力を入れていきたいという気持ちはありますか。

ありますね〜。ゲーム実況をやっていたときは、男性の声が多かったんですけど、だんだんいろんなことをやるにつれて女性のファンも増えてきたので、その声を取り入れていけたらなって。美容についてはInstagramで情報を集めていて「#新作コスメ」みたいなハッシュタグをフォローしていたり、プロのモデルさんのレコメンドも参考にしていますね。

ファッションも好きなのですが、学生時代は理系畑にいたためになかなか手を出す機会がなくて、ただの憧れというか……(笑)。大学は学科に100人いたんですけど、まさかの女子5人(笑)。女の子がたくさんいれば「リップ変えた?」とか盛り上がるんですけど、男の子が多いと「えっ、お前化粧変えたの?」で終わっちゃうんですよ。動画を始めるときに、これはなんとかしなければと思って、そこからきちんとメイクを始めました。

■ゲーム実況が好きでYouTuberに

――そもそも、どうしてYouTuberになろうと思ったのですか?

もともとゲーム実況の動画が好きで、自分でもよく見ていたんです。そこから私も好きなゲームをみんなと共有したいなと思って、YouTubeをスタートしました。YouTuber自体に憧れは全然なくて、こんな大規模になるとは思ってもみなくて(笑)。趣味程度で、好きなゲームについてまったりだらだら語りながらできたら良いなって思ってたんですよ。

続けていくうちに、視聴者さんから「せっかくYouTubeにあげているんだから、“メントスコーラ”とかやってみたらどうですか?」みたいなコメントがきて。せっかくだし、ゲーム実況以外の動画もやってみようと思ったのがきっかけでした。

――実況もそうですが、顔出しで配信することに抵抗はありませんでしたか?

ゲーム動画にアップするのは声だけ、という人も多かったんですけど、私はHIKAKINさんの実況がすごく好きだったんです。ゲーム中に驚いたりするリアクションが見られるのが面白くて(笑)。自分もあんな感じでやりたいなと思ったので、そういう意味で抵抗感はなかったですね。デメリットもメリットも考えずに「単純に面白そうだな」って。表情が見えた方が分かりやすいかな、みたいな。

たとえば、テレビだと見ている人の規模が違うじゃないですか。YouTubeだったら、興味のある人しか見ないので、まあいっか、って(笑)。心構え的にも違いますよね。

――ただ、再生数がどんどん増えていくと、視聴者数がテレビとあまり変わらなくなってきている時代でもありますよね。

難しい話だとは思うんですけど、たくさん再生されていても、やっぱり緊張はしないですね。撮影のときは、特に何万再生されるとは思わずに撮っているので。テレビは撮影のときから覚悟がいるけど、YouTubeはあまりないですよね。結果として「動画がすごく再生された」というのはあると思うんですけど。ただ、規模が大きくなってきてからは「見られている」という意識が、徐々に増えてきました。

――そうなると、やりがいを感じたり、逆に気負ってしまうことはありませんか?

気負うことはないですかね。ただ、視聴者数が増えてきて、みなさんに楽しいと思ってもらったり、ご飯を食べているときに見て、ニヤッとしてくれたら良いなと思いながら動画を作るようにはなりました。

■動画配信は「自分もやってみたくなる感覚」も

――ゆきりぬさんの動画ってバリエーション豊かですごく面白いので、そのアイデアの秘訣について伺いたいです。

YouTuberって、自分の趣味からスタートした方が多いんですよ。すごい動画を撮ってやる! という意気込みから始める人は少ないと思うんですね。どっちかというと自分のやりたいことや好きな分野のなかで、これだったらみんなが楽しめそうだなというものを動画にすると思うんです。なので、アイデアに関しては、お風呂とか、のんびりしているときに「これやりたいな」「雑誌で読んだあの場所に行ってみたいな」って思いついたものをやることが多いです。

あと、YouTubeは学校の教室に近いところがあると思っていて。

――学校の教室?

「クラスメイトがYouTubeを使って面白いことをやっているから自分もやってみたい」という感覚だと思います。マシュマロ・チャレンジも周りがやっていて、面白そうだから自分もやってみようというノリで始めたんですよ(笑)。

【嘔吐】マシュマロ何個入れられるかやってみた!

//www.youtube.com/watch?v=8hC7Qei3Tnw

――「巨大サーモンを丸ごとさばいて食べた」も!?

4kgの巨大サーモンを丸ごとさばいて食べた

//www.youtube.com/watch?v=Ecmu9bAKfPE

あれは、きまぐれクックさんっていう魚をさばく動画をあげているYouTuberさんに、友達がハマってたんです。それで私も一緒にやりたいって言って、やってみたら自分の方がハマったという(笑)。

自宅には、そのときに残った大量の冷凍のサーモンが(笑)

――ちなみにエゴサーチや動画へのコメントはチェックしますか?

動画に対する意見をもらえるので、動画のコメントは結構見ますね。とくにエゴサはしていなくて、ツイッターのリプライをよくチェックしています。「楽しかったよ」とか「これはつまんなかった」とか。それを見るだけで充分かなとは思っています。

視聴者さんは動画を見て感想を言ってくださるし、つまらなかったことについても直球で意見をくださるので、そこを真摯に受け止められたら良いのかなって思います。「今度、こういう動画をやってみて」っていうコメントを見て実際にやってみたりするので、そこでのコミュニケーションは大切かなと思います。

――コメントでコミュニケーションをとりやすいだけに、ファンとの距離は近そうです。

ファンというよりも、友達みたいな感覚に近いかもしれません。家にはファンの方からいただいたものもあります。コーラが好きな私のために、おいしく飲める専用のグラスをいただいたことも。「これ、使ってみたら良かったよ」なんてオススメを贈ってくださることもあります。

――今のお住まいも仕事環境としてはうってつけに思えますが、今後はどういう家に住んでみたいですか?

日当たりがもっと良いところに!(笑) この部屋って南向きじゃないので、夕方になると少し暗くなっちゃうんです。あとはカウンターキッチンのある部屋。そうすると、カメラがとても置きやすいので(笑)。普通のキッチンだとカメラの位置が難しいんですよ。でもそういうところは高いので、安くて良い物件を探したいと思います。ハードルが高くなりますが、ペットOKの家にも住んでみたいですね。そうしたら、生活ももっと楽しくなりそうだな、なんて想像しちゃってます。

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