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【鷺沼】春になったら桜のアーチをくぐろう。子どもが遊べる公園と自然が多い住宅街

とてもとても暑い夏の日の夕暮れ時。
鷺沼駅の改札を抜けて街に出ると、少し涼しさを感じました。

ふと見上げると、規則正しく並んだ街路樹が日を遮ってくれていて、歩道はどこまでもやわらかな木陰に包まれていたのです。

聞けば、駅前の街路樹は桜並木で、春になると普段はのんびりと落ち着いた街並みも一気に色めき、圧巻の景色を見せてくれるそう。

なんでも鷺沼は桜の名所で、春にはこの街を象徴する「さぎ沼さくらまつり」が鷺沼駅前の「春待坂(はるまちざか)」で開催されるとのこと。

調べてみると「春待坂」という名は、山の傾斜の西側にあるこの坂は少し桜の開花が遅く、「春が待ち遠しい」という意味で名付けられたのだとか。

みんなで首を長くして緑のアーチがピンク色に染まる春を待つ。
なんて愛らしい名前なんだろう。
鷺沼の街の景色を覗きに、散歩してみることにしました。

【鷺沼の基本情報】

駅名:東急田園都市線「鷺沼」
ランドマーク:鷺沼駅前の桜並木、フロンタウンさぎぬま

■急行電車で渋谷まで1本。アクセス良好な交通と、街路樹が並ぶ美しい駅まわり

東急田園都市線の通る鷺沼駅。急行なら、渋谷まで乗り換えせずに、17分でアクセスができます。朝6時台の鷺沼発の急行に乗れば、座って通勤できるのも嬉しい。

また、田園都市線の渋谷発の終電は0時42分。さらに、深夜バスなら渋谷から1時30分まで走るので、帰りが遅くなってしまった場合も安心です。

鷺沼駅前にはバスロータリーがあり、田園都市線終電の時間まで運行しています。バスも均一料金が多く使いやすそうです。

また、国道246号が駅のすぐ近くを通っており、車での都内へのアクセスも良好。さらに東名川崎ICや第三京浜が近いので、西日本側へ向かう交通も便利です。

駅正面口前には大きなショッピングセンター「フレルさぎ沼」があります。スーパーマーケットの東急ストアはなんと9時から深夜1時まで営業。帰りが遅くなるビジネスマンの方も重宝しそうです。
他にも施設内には、衣料品や書店、ドラッグストアなどもあるので、生活に必要なもののほとんどはここで賄うことができます。

駅前の街路樹だけでなく、駅を少し離れた場所でも多くの自然と出会える鷺沼。道のアップダウンはあるものの、いたるところが木陰になっているため、歩くのがあまり苦になりません。
若いお母さんたちは電動自転車に乗りスイスイと木陰を駆け上がっていました。

駅から少し離れると落ち着いた雰囲気の住宅街が広がります。
どの道にもきれいに木が植えられており、目に飛び込んでくる景色すべてが優しい……。もしもこの街に住んだら、四季を身近に感じることができそうです。

■子どもが遊べる自然豊かな公園がた〜くさん!学童保育も充実。

緑が多いのは道沿いだけではありません。小さなものから大きなものまで、さまざまな公園があるのもこの街の特徴です。

駅正面口から徒歩10分ほどの場所にある「鷺沼公園」
ボール遊びなどをする広場と遊具が置かれているエリアが分かれているので、小さい子から小学生まで安全に遊べます。

遊具の広場から少し下ると広いグラウンドがあります。のびのびと走りながら、サッカーをして遊ぶ子どもたちの姿が見られました。

また、鷺沼がある川崎市は学童保育が充実しているのも魅力。
「わくわくプラザ」という学童保育が市内すべての小学校内にあり、放課後預かりが無料です。共働きの若い世代のファミリーが増えてきているようなので、子育てサポートが充実しているのはありがたいですね。

「鷺沼公園」から、駅を挟んで反対側には「カッパーク鷺沼」という公園も。
こちらは元・鷺沼プールがあった跡地につくられた公園で、水遊びができる「じゃぶじゃぶ池」と広い芝の広場があります。

ちょうど時刻は夕暮れ。少し涼しくなったのを見計らって、続々と子どもたちが集まってきました。
思いっきり遊べる水場があるのは子どもにとって最高の環境ですよね。池のまわりには屋根付きのベンチもあるので、子どもを見守るお父さんお母さんもリラックスできそうです。

「カッパーク鷺沼」のお隣にあるのが、関東最大級のフットサル場「フロンタウンさぎぬま」
Jリーグのサッカーチーム・川崎フロンターレが運営しているフットサル場で、コート利用のほかにも体操教室などのイベントも開催されています。
この日も小学生の子どもたちが一生懸命にボールを追いかけていました。

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■商店街はないけれど、こだわりのおいしいお店が豊富

もともと山を切り拓いてつくられた鷺沼駅は、傾斜が多いことから広い土地がつくりにくいエリア。
そのため大型のチェーン飲食店よりも、こだわりのある小さなお店が駅まわりには多く残っているそうです。

この日は地元の人にオススメしてもらい、駅正面口から徒歩5分の場所にある『「ビゴの店」 鷺沼』に行ってみました。
少し値は張るけれど、それでも絶対に食べてほしいフランスパンがあるんだとか。

店内には芳しいパンの香りが漂っています。
『「ビゴの店」 鷺沼』は、本物のフランスパンを日本に伝えたとされるフランス人のビゴ氏がオープンしたパン&ケーキのお店。
そのビゴ氏の感性を元に、現在はオーナーシェフ藤森さんがフランスの伝統的なパンやお菓子を提供しています。

お店には常時100種類以上のパンが並び、他にもケーキや焼菓子が販売されています。フランスパンひとつとっても種類が多い!どれにしようか迷ってしまいます。

お店の2階はイートインできるカフェスペースになっていて、下で買ったパンをドリンクと一緒にいただけるほか、ランチタイムにはスープなどがついたセットメニューもあります。

この日はオススメしてもらったフランスパン「ペイザンフリュイ」(300円)と、「桃のタルト仕立て」(300円)でランチ。
フランスパンは小ぶりながらオレンジピールやくるみ、レーズンがぎっしり入っていて食べ応え十分。思わず家用のお持ち帰りのパンもいくつか購入してしまいました。

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■保育園が多く、共働きの家族が暮らしやすい街

最後に、鷺沼の街で暮らす人にお話を聞きました。尋ねたのは、駅正面口を出て徒歩1分、漢方を取り扱う「鷺沼漢方 エーケー有馬薬局」の店主・大塚嘉之(おおつか・よしゆき) さん。

大塚さんは薬局経営のほかに小学校の学校薬剤師も務めており、学校のプールの水質調査や空調チェックなど、子どもが安心して学べる学校環境を整えるお仕事もされているそう。鷺沼の子どもたちの安全を守っている大塚さんに、街の魅力を聞きました。

(以下インタビュー。「 」内は大塚さん)

――大塚さんはもう鷺沼に住まれて長いんですか?
「はい。両親がやっていた薬局を継いで、都内から鷺沼に移り住んでもう15年ほどになります」

――鷺沼の街は暮らしやすいですか?
「暮らしやすい、いい街だと思いますよ。渋谷まで30分かからずに1本で出られますしね。住所でいうと神奈川県川崎市だけど、東京の一部のような感じで移動できます」

――たしかに通勤は便利ですね。街中には緑が多くてのんびりした雰囲気があります。
「そうですね。もともと山だった場所だから自然が多いし、もちろん都心から比べると地価はお手ごろだから一軒家も多い。治安もいいので、最近は街で若いファミリー層をよく見かけます」

――たしかに子育てにはよさそうな環境です。
鷺沼駅のまわりって、保育園が集中しているんですよ。公立私立問わなければ10はあるんじゃないかなぁ。なので、駅に向かう通勤途中に子どもの送り迎えができるんですよ。未就園児を遊ばせられるような公園も多いし、スイミングやサッカーなど小学生が通える習い事も多い。共働きの家庭にはいい環境だと思いますね」

■都会の便利さと豊かな自然を両得。子育てするならこんな街がいい

「子どもを自然に触れさせながら育てたい」
「でも、都会の生活の便利さもほしい」
そんなワガママを叶えてくれる街、鷺沼。

駅まわりに保育園、小さい子から小学生まで遊べる緑豊かな公園、さらにはクリニックが集まったモールもあり、安心して家族で暮らせそうです。

そして何より、あの桜並木。
鷺沼に住んだら、きっと一年一年春を待ち遠しく思えるんだろうなぁ。
そういう豊かな時の重ね方が、この街にはあふれていました。

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