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「日吉はもう、地元みたいな感覚なんだよね」
そうポツリともらしたのは、学生時代を日吉で過ごし、すでにこの街を去った知人。
今でもたまに馴染みの定食屋にご飯を食べに行っているそうです。
日吉駅といえば、慶應義塾大学を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
駅を出てすぐに大学のキャンパスが目に飛び込んでくるこの街には、もちろん多くの学生が住んでいます。
とはいえ大学生だけかといえばそうでもなく、幼稚園・保育園・名門私立中学などもある日吉。知人いわく、家族世帯も多いことから、かなり治安も良いのだそう。
どんな街なのか、訪ねてみることにしました。
駅名:東急東横線・目黒線・横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉」
ランドマーク:慶應義塾大学日吉キャンパス
東急東横線・目黒線・横浜市営地下鉄グリーンラインの3路線が乗り入れる日吉駅。東横線は特急こそ止まりませんが、急行と朝夕の通勤時間帯のみ走る通勤特急が停車します。東横線通勤特急に乗れば渋谷まで約22分、急行で横浜まで約12分と、どちらの方面に出るにも便利な駅です。
さらに、東横線は東京メトロ副都心線に、目黒線は都営三田線・南北線につながっていることから都内各駅にアクセスしやすいのも魅力。
たとえば、副都心線接続の電車なら池袋まで32分、都営三田線接続なら大手町まで41分。さらに、南北線接続なら永田町まで39分と、すべて乗り換えなしで出ることができます。
また東横線はみなとみらい線直通で、大さん橋や中華街といった観光スポットにも1本でアクセス可能。
通勤が必要な平日にも、買い物やレジャーを満喫したい休日にも便利な駅ですね。
駅前からは東急バスが運行。本数も多く、常にバスが往来しています。駅から少し離れた下田町のあたりは大きな団地になっていて家族世帯が多く住んでいるそう。西口のバスは、駅のちょうど前に停車してくれるので雨の日も濡れず利用できます。
東急線の駅改札を出ると、銀のボールのモニュメントがまず目に飛び込んできます。
多くの人がここで待ち合わせをしていて、とても賑やかな駅前です。
そして、そのモニュメントの後ろに控えるのが専門店ビルの「日吉東急アベニュー」。
スーパーのデイリーマートや、惣菜店、100円ショップや無印良品などのテナントが入っているため、生活雑貨がひと通り揃います。
駅を出て右手側の東口を出ると、慶應義塾大学の日吉キャンパス。横断歩道をたくさんの学生が行き来しています。
広大な大学のキャンパスを取り囲むように、まわりには閑静な住宅街が広がっています。
住宅街のほうを歩いていると、小さなパン屋さんを発見。
こちらの「ベーカリーLDK」は食パンやコッペパン、自然素材のジャムで人気のパン屋さん。お客さまは周辺に住むお子様連れのお母さんやご年配の方が多いそうです。
この日もお子さんとお母さんがやってきて「いつものまるいパン買えてよかったね」とおしゃべりをしていました。常連さんに愛されるパンなんですね。
コッペパンを買って、矢上川の隣にある「日吉六丁目鏡ヶ淵公園」でちょっと休憩。
川沿いはサイクリングやジョギング、散歩を楽しむ人などがいて、とてものどかな雰囲気。
公園は小さいながらもしっかり遊具があり、お子さんが楽しく遊べそうです。
日吉がある神奈川県港北区には、子育て世代向けの育児支援制度「港北区地域子育て支援」があります。
子どもを預かってほしい人と、子どもを預かる人をつなぐ仕組みで、理由を問わず乳幼児の一時預かりをしてくれるそう。地域でこういったサービスをしてくれるのは心強いですね。
一度駅に戻り、今度は西口側を散策してみることに。
西口を出てすぐに目に飛び込んでくるのが4つの商店街の名前が書かれたアーケード。
「普通部通り」「日吉中央通り」「サンロード」「浜銀通り」の4つの商店街に加え、この商店街を横断する「メイルロード」を合わせた5つで「日吉商店街」と呼ばれています。
4つの通りごとに特色があるというよりは、全部まとめてひとつの大きな商店街といった感じ。
通りにはスーパーマーケット、ドラッグストア、そして小学生から高校生まで通えるような、たくさんの学習塾と資格取得のための学校が並びます。
そして、学生の街ならでは。安い・うまい・盛りがいい飲食店がたくさん!
その中のひとつ、夜0時まで定食が食べられるお店「おもや」でお昼ごはんを食べることにしました。
こちらは、昼は大学生、夜は会社帰りのビジネスマンが多く訪れるお店。
メインのおかず1品と野菜のサイドディッシュ、お味噌汁とご飯がセットで700円。ご飯がおかわり自由なのも嬉しいところ。
「今は夏休みだから、学生さんが少なくてさみしいの」そう語るおもやのお母さん。
定食に加え「姉が漬けた漬物も食べる?」「生卵も食べたらどう?」など、いろいろとサービスをしてくださいました。なんだか実家に帰ったような懐かしさを感じる会話。
栄養満点のご飯が食べられるので、スポーツをしている学生さんに特に人気のようです。
このお店でご飯を食べ、日吉を巣立っていったみなさんのサインがお店には誇らしげに飾られていました。
最後に、この春に慶應義塾大学を卒業し、社会人となった永田雅宗(ながた・まさむね)さんにインタビューをしました。
大学時代の4年間を日吉で過ごし、アイスホッケーのトレーニングに明け暮れていたそう。卒業とともに引っ越した今もこの街が大好きで、度々訪れているといいます。
そんな永田さんが良く通っていたという「ノーブルコーヒー」で待ち合わせをし、日吉の魅力を伺っていきます。
(下インタビュー。「 」内は永田さん)
――もうすでに日吉からは引っ越しているんですよね。今日は遠いところありがとうございます。
「いや、もう日吉だったらいつでも来たいと思っているので、大丈夫ですよ!」
――日吉の街のどこがそんなに好きなんですか?
「やっぱり、大学時代を過ごした場所なので。まるで息子のようにご飯を食べさせてもらった飲食店がたくさんあります。定食屋の『おもや』ではスタッフさんが病気で倒れたときに急遽手伝いに入ったこともありました。『学生時代を過ごした街なので思い入れが強い』というのを差し引いても魅力的な街だと思います。交通の便がとても良くて、渋谷方面にも横浜方面にも遊びに行きやすいので、週末の選択肢がいろいろあって楽しく過ごせる街だと思います。暮らしていて不便と思ったことは一度もないですね」
――日吉駅のまわりで個人的にオススメの場所はありますか?
「このカフェ『ノーブルコーヒー』ですね。僕の中では日吉で一番おいしいコーヒー屋さん。ちゃんと豆から焙煎して入れてくれるんですよ。あとはやっぱり慶應義塾大学のキャンパスです。キャンパスは学生のためのものだけじゃなく、近所の方が散歩で利用するなど街の憩いの場にもなっています。イチョウ並木が有名で、秋はとても綺麗なんです」
――元在住者ならではの生活情報はありますか?
「商店街で生活に必要なものはひと通り揃うのですが、安く大量にいろいろな食材を仕入れたいときは、地下鉄グリーンラインで1駅の日吉本町駅のオーケーストアに行くと便利です。自転車でも行ける距離なので、良くまとめ買いに走っていました」
――ありがとうございました。学校が街に開かれているっていうのはいいですね。
「そうですね。慶應義塾大学の日吉キャンパスってスポーツをやっている学生が多いのですが、年に1回桜の時期に『桜スポーツフェスタ』というお祭りをやっています。その中で、地域の子どもたちに参加してもらってスポーツを教えて体験してもらうイベントがあって、毎年たくさんのお子さんと父兄の方が参加してくれます。こういった取り組みもあるせいか、フレンドリーに受け入れてもらっている感覚はありますね。4年間しか住んでいませんが、第2の故郷だと思っています」
駅の改札をくぐり抜けた瞬間から、若い学生たちの活気にあふれる日吉駅。
大学のキャンパスには、イチョウ並木を散歩するおばあさんがいたり、スポーツの練習をする学生を見物するおじさんがいたり、地域の人々と学校との間に「良い距離感」が生まれています。
また、学生たちの生活を支えている商店街の生活用品店や手頃な価格の飲食店は、たとえ学生ではなくても近所にあれば嬉しいものです。
駅前は賑やかですが、教育に力を入れている学校が多いためか歓楽街のような雰囲気はいっさいなく、少し駅を離れれば穏やかなムードの住宅街が広がるため、家族世帯が移り住んできているというのも納得。
ここで学生時代を過ごしたら、どんなに楽しかっただろう――
そう思わせてくれる、あたたかみのある街でした。