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東京23区の中で最も大きい大田区は、さまざまな顔を持ちます。その大田区の中でも、庶民的で生活感の漂う街が「大岡山」。今回は、大田区の“ほっこりタウン”「大岡山」にお邪魔してきました。
駅名:東急電鉄 目黒線・大井町線「大岡山」
ランドマーク:東急病院
大岡山駅は、目黒から武蔵小杉までを繋ぐ東急目黒線のちょうど中間に位置します。東急電鉄の目黒線と大井町線の2線が利用できる大岡山は、渋谷まで20分弱、新宿や横浜までは30分弱と、都心部や商業地区へのアクセスが良好。
東京だけでなく、神奈川方面にも出やすいのが大岡山に住む人の特権です。
また、大岡山の駅には日本初の駅上病院「東急病院」があるのも特徴。絶好の立地にあるこの病院は、大規模な壁面緑化で街の人たちを視覚的にも癒す、大岡山のランドマーク的な存在です。
大岡山駅を降りて周辺を歩いてみましょう。改札を出て右に進むと北の方にまっすぐ伸びているのが「大岡山北口商店街」。全長約500mの商店街には飲食店や鮮魚店・電気屋といったさまざまな店が軒を連ねています。
また、大岡山のディープスポットとして知られるのが駅の南側にある「大岡山地下飲食街」です。50年以上続くと言われるこのエリア。地下へ続く階段を下りるとそこには昭和の時代を思わせる、ノスタルジックな空間が広がっています
大岡山駅を降りると、左手に見えるのが東京工業大学の正門です。1881年に東京職工学校として設立され、130年を越える歴史を持つ同校。94代内閣総理大臣を務めた政治家の菅直人さんも卒業している名門校です。
キャンバス内には知る人ぞ知る桜の名所が。春には一般公開され、多くの人がお花見を楽しみます。
商店街では活気を感じますが、一歩脇道に入ると、そこは閑静な住宅街。幹線道路からも離れていて大きな商業施設も近くにないので、東京とは思えないほどの静けさが広がります。
そして、大岡山の駅から南に10分ほど歩くと、住宅街の中から広大な「大田区立洗足池公園」が現れます。
大岡山のディープスポット・大岡山地下飲食街の近くにひっそりと佇む、素敵な外観のこちらのお店。2008年にオープンしたドイツパンや菓子パンの人気店「ヒンメル(Himmel)」です。
店主の金長暢之さんは、日本のパン屋さんで修業をした後、ドイツパンの美味しさに衝撃を受けてドイツに渡りました。そして2年間地元の老舗パン屋さんで働き、帰国して自身のお店・ヒンメルをオープン。今回はそんな金長さんに、大岡山への思いを伺いました。
(※以下、「」内は金長さんのセリフです)
――金長さんはなぜ大岡山でお店を始めたのでしょうか?
「僕は30年ほど前に初めて上京した時からずっと東急線沿線に住んでいて、この辺の雰囲気が好きだったので、店の物件も東急線沿いで探していました。でも実は、大岡山は不動産屋さんに紹介してもらうまで行ったことがありませんでした。
紹介されてから初めて1人で大岡山に行ってみたのですが、そのときにまず、広大な洗足池に出会いました。次に駅まで歩いてみると、高い建物がほとんどなくて、空が高いことを知りました。そして、その中で唯一見えた大きな建物が、駅の上の東急病院でした。小さい街の中にあらゆる魅力が凝縮されているようで、何だかワクワクして、すぐこの物件に決めました」
――お客さんはどんな方が多いですか?
「お昼には東京工業大学の先生が買いに来てくれたり、主婦の方が自宅用に買ってくださることが多いです。この辺はパンやスイーツ・カフェが好きな人がたくさんいますね。だからうちのような小さい個人店もいくつかあります。長く続いている店も多いと思います」
――金長さんにとって大岡山とはどんな街ですか?
「大岡山は近くの自由が丘や二子玉川に比べると小さな駅ですが、だからこそ人と人との繋がりが強いと思います。この店もお客さんや周囲の人に支えられて10年近く続けてくることができました。『ヒンメル』という店の名前には『空』とか『天国』という意味がありますが、大岡山はぼくにとってまさに天国。これからもこの街で末長く店を続けていきたいです。」
大岡山の駅に降り立つと、東急病院の存在感に目を見張り、大岡山地下飲食街のディープな雰囲気にドキドキし、洗足池の広大さに驚かされます。こうした特徴的なスポットは、閑静な住宅地で暮らす静かな日常の程よい刺激となってくれることでしょう。東京の都会的なムードと神奈川のカジュアル感がミックスされたような東急線沿線特有の雰囲気も印象的でした。
あなたも一度、大岡山に足を運んでみてはいかがでしょうか?
「大岡山は小さな天国」
ヒンメルの金長さんが語った言葉の意味がわかるかもしれません。