「三井の賃貸」プロの現場。 | Web利用分析|ヒートマップ解析

1.Web上での入居者との手続き
Web上でのサービス提供や商材の販促は既に一般的なものになっており、それらのサービス提供者側のコストやハードルは以前と比べて格段に低くなっています。賃貸業界においても空室情報の提供はもとより、入居中の手続きなどの領域においてもWebを介したサービスが提供され始めています。

ユーザーにとってはWebによって手続きがいつでもどこでも行なえることは大きな利便性向上であり、今後多数の貸主がなんらかのサービスをWebを介して行なうようになっていくと思われます。

2.Webデザイン等の配慮不足が招く"使ってくれない""見てくれない"
一方で、貸主側の思惑どおりにユーザーが利用してくれれば問題ないのですがこれらのサービス提供を開始したにも関わらず想定通りにはユーザーが利用してくれない、ということが起こりえます。
例えばWebの世界では、ユーザーインターフェースのちょっとした配慮不足(画像やテキストの配置、文字の大きさ・フォントの種類、レイアウト等)だけで、閲覧数が大きく増減します。
また、一度でも使い勝手が悪いとユーザーが判断すると、そのユーザーが再びそのWebサイトを閲覧する可能性が著しく低下してしまうのが一般的です。

3.Webサイト上のユーザーの動きを”見える化”
そうならないように、Webサイトから得られる様々な情報を収集・分析し、ユーザーの使い勝手を阻害している要因や、貸主側の意図と異なる利用がされていることを把握し適宜適切な対策を取っていくことが重要になります。
当社が活用しているWebサイトからの情報収集・解析の一手法に「ヒートマップ解析」というものがあります。
これはWebサイト上のユーザーの「注目している領域、逆に注目されていない領域」や、「クリックの集中している領域・していない領域」などを視覚的に明らかにする手法です。
もしヒートマップから得られるユーザーの動きが当社の想定していたとおりで無い事が分かれば、Webデザインの調整・変更等を繰り返していくことでユーザーの動きを修正するようにしています。

構築した後のユーザーの動きを見ながら継続的なフォロー・改善に取り組んでいくことが、Webサイトの効果を最大化するためには不可欠な要素となります。
以上

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