ゆったりした時間が流れる家

「新しいのに、ずっとそこにあったかのような存在感」。N様ご夫妻が求めたのは、そんなこなれた感じのあるバリモダンな住まい。おおらかな広がりの中で光と風を楽しみ、なごやかな時に憩う。心地よさを追求した住まいが、本当の意味の豊かさを教えてくれる。

エクステリア

東京で長く暮らしたご夫妻は、ご主人様の定年を機に奥様のご実家がある大阪に拠点を移し、ご実家の隣でゲストハウスとして使っていた古い洋館の建て替えを決意。「昔から、家を建てるならバリモダンテイストにしたいと思っていました」と話すご主人様。リビングに入ったそんなご夫妻がバリモダンテイストの家を実現するためにこだわったのが「ラスティック」な感覚。隙のないモダンではなく、ずっとここにあったような“こなれ感”ある仕上がりを目指すことで、心地よい癒しの空間をつくることだった。外構では、「バリモダン」という基本コンセプトに沿って要所にラフな温かみを出すため、ブロック塀に貝殻を削って貼ったり、割石をあえて不規則に貼っている。仲間と鉄板焼きをしたり、一人でのんびり寛いだり、多彩な使い方ができるウッドデッキは、夜の表情も美しい。

インテリア

家づくりは、住まいに明快な考えを持つご夫妻からの要望を受け止め、そこに新しい視点を加えて提案する形で進んでいった。その結果、1階は約19畳のリビング・ダイニングとウッドデッキ、そして大容量のパントリーを備えたキッチンを設けた開放感たっぷりのレイアウトに。なかでも住まいの中心であるリビング・ダイニングには切妻屋根の形をそのまま活かした 葦簀(よしず)張りのスロープシーリングを設け、おおらかな広がりが演出された。また、かつてこの場所にあった洋館の面影を活かして未来へと暮らし継ぐために、玄関や主寝室に旧宅で使用していた照明器具などを用いているのもN様邸の特徴の一つ。「新居に思い出の品が加わったことで、この家への愛着もひとしおです」と奥様はにっこり。

エピソード

「ファサードに、わが家らしいちょっとしたシンボルが欲しいと思い、イラストレーターの妻が描いた絵をステンドグラスにしてはめてもらいました。夜、このステンドグラスが美しく浮かび上がるのを見ると、三井ホームと一緒に楽しく家づくりをしたことを思い出しますね」(ご主人様)

VOICE

デザイン性の高さと全館空調の設置を前提にモデルハウスを足繫く見てまわり、最終的に住宅メーカー2社を厳選。そこから三井ホームに決めた理由を、奥様は「実例集で見た竹内さんの設計に惹かれたことと、営業担当の澤本さんの熱意が決め手でした」。ご主人様も「三井ホームは、こちらの要望に対する提案の仕方が誠実。会話を重ねてよりよいものを作ろうという意識が共有できる点が信頼できました」と話す。外装施工をスタッフと一緒に行うなど、家づくりをおおいに楽しんだというご夫妻。「最初に“人”で選んだ 私たちの選択は正解。歳月が味わいになる家ができたことに、感激しています」と嬉しいお言葉をいただいた。

記事を探す

読んで発見
すまいのヒント

読んで楽しい
くらしのコラム