パームツリーに囲まれた陽だまりの家

洋瓦と白壁のエスニックなテイストの建物を取り囲むように配されたパームツリーと石垣。自然界の力強さを表現した外構によって、開放的でのびやかな南国リゾートの雰囲気を漂わせるT様邸。庭と建物が一体となって魅力を醸し出す。

エクステリア

T様ご夫妻は、バリやハワイ、沖縄など南の国のおおらかな雰囲気が大好き。庭まわりも、外構施工の会社を営むご主人の手によって、理想のイメージを反映。ラフな石組み、熱帯の植物による演出が見事だ。パームツリー、シュロ、ココスヤシなど南国を思わせる木々と自然石の形状を生かして積み上げた野生的な石垣によって素朴な力強さが表現されている。リビングの外にはテラスを設置。乱尺貼りのタイルで仕上げ、カジュアルなテイストに。周囲にも石を積んで高さを出し、さらにその上にシダなどの下草を巡らせることでさりげなく目隠しを施した。通りを気にせずくつろげる場となっている。

インテリア

室内の中心となるのは、大きな吹き抜けのあるリビング。間仕切りはなるべく設けず、玄関ホールからダイニング、キッチン、階段など空間が連続していく。滑らかな曲線の階段がほどよくアクセントに。開放的な空間だが、高い断熱性・気密性と全館空調、床暖房によって、室内はいつも快適な温熱環境を実現。庭に向けては吹き抜けいっぱいに開口部を設けて庭の景観を取り込んだ。窓は、玄関ホール、ダイニング、浴室など各方向に設けられ、視線は常に外へ抜けていくため、床面積以上の広がりを感じる。床には明るい色味の大判のタイルを選んだ。ふんだんに差し込む自然光を柔らかく受け止めている。室内の各所にはT様ご夫妻が海外で入手してきた装飾品やオブジェを散りばめた。サニタリーも含め、木やタイルなどの質感の豊かな建材を多用してリゾートホテルのようなラグジュアリーな室内に。

エピソード

三井ホームのモデルハウスを見たとき、「私たちの求めるテイストを理解してくれるのでは」という直感を得たというT様ご夫妻。打ち合わせは毎週のように行い、スタッフとのコミュニケーションもスムーズに。「お互いに言いたいことがわかるようになってきたように思います」と奥様。玄関土間や階段の曲線や色、素材へのこだわりもイメージ通りの仕上がり。「私たちの要望をうまく整理してもらえた」とご主人も振り返る。何をどう飾るかということも玄関からリビングまで事細かにインテリアコーディネーターと相談。納得のいく仕上がりにご夫妻も笑顔が絶えない。

VOICE

年に数回はバリなどに旅行に出かけるというご夫妻。近年はサーフィンなども始めた。室内には趣味のグッズが飾られ、海外で気に入ったオブジェなどもセンスよく散りばめられている。そんなT様邸にはコガネメキシコインコのほか、カネコルソ、ブルドッグなどの大型犬も同居。インコが鳴いたり、愛犬が遊びまわる室内は、実に賑やか。「自分たちの好きなテイストの空間で暮らしたい。そんな思いがようやく実現しました」とご主人。「思っていた以上の住まいになりました。妥協しないでよかった」と奥様もうなずく。この家から活力を得て、ご夫妻は趣味に仕事にとさらに新たなステージの幕を開いていきそうだ。

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