温もり漂うビンテージテイストの住まい

ご主人が好きなアーリーアメリカンの雰囲気と、奥様の愛するシンプルナチュラルのスタイルをバランスよくミックス。生まれたのは、木質感を生かしたビンテージテイストの住空間だ。温もりにあふれたリビングが家族を末永く見守り続ける。

エクステリア

「家らしい、シンプルで四角いデザインがいい」。そんな要望から、T様邸は外周は四角くオーソドックスな切妻屋根の形状に。箱型の建物に玄関ポーチを組み合わせ、地震や台風などの外力も均等に受け止める、安定感のあるデザインとなった。外壁の色は当初、白を想定していたというが、桜島の噴火による灰の降下が日常的に起こることを踏まえて、汚れが目立たないグレーを選んだ。長期にわたって印象が変わりにくく、普遍的な存在感を発揮する外観だ。

インテリア

インテリアのベースになっているのは、床に張ったパーケットフロア。ナチュラルなイメージが伝わってくる。室内は色味を抑え、木質感を重視。温もりある雰囲気を演出した。奥様のご両親も同居し、親族がよく集まることから、玄関とリビングは広々と確保。リビングは階段と一体となった大きな吹き抜けが開放感をもたらしている。天井には木目柄の壁紙を張って、床と色調を合わせた。吹き抜けの高窓から差し込む自然光で明るい室内に落ち着きを与えている。階段やキッチンなどのポイントには、ブルーグレーの壁紙を選んでインテリアのアクセントとした。キッチンは奥様とお母様が同時に立つ機会が多いので、ゆとりをもって設計され、2世帯分の食器などをおさめるためのパントリーも用意された。

エピソード

吹き抜けのリビングを中心とした間取りは、当初からのもの。ただ、各室の広さや用途、内装や設備等の仕様については、三井ホームの担当者との間で打ち合わせを重ね、少しずつ調整を重ねていったという。2階の寝室には大きいウォークインクロゼットを計画していたが、のちにスペースを減らし、その分をセカンドリビングにしたのもその一例。引っ越し後は、ご主人が機材を設置してシアタールームに仕上げた。「このようなプランの軌道修正や家具選びについては、色々とインテリアコーディネーターに相談しました。プロは頼りになりますね」(笑)。

VOICE

「自分の好きなものに囲まれた空間で暮らせるって、幸せなことですね」と奥様。夫婦が遠慮せずに自分たちの夢について話し合うことで見事に理想のマイホームを実現。いまはその快適さを実感しているところだ。「キッチンはオープンで家族との一体感を常に感じられますし、ダイニング横に造作したスタディコーナーで勉強する子どもたちが、“わからない!”とSOSを出したらすぐに声をかけてあげられるのも狙い通り」とのこと。ご主人は全館空調システム「スマートブリーズ」に大満足。「室内は年中適温なので常に半袖短パンです」とのびやかにくつろいでいる。

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