ライフスタイルが多様化する今、家づくりにおいては、「キッチンを決めてから家をつくる」という時代がやってきているようです。今回はオーダーキッチンのパワーブランド「CUCINA(クチーナ)」にフォーカスし、CUCINA営業開発部担当部長の鈴木紀洋さんに、キッチンから始まる家づくりの楽しさ、カスタマイズフリーのキッチンの奥深さ、そしてその魅力についてお話を伺いました。
キッチンから家づくりを考える~CUCINA~
トレンドから見えるキッチン中心のライフスタイル
かつてキッチンは、”奥様のお城”といわれてきました。設計の打ち合わせでも、キッチンに関しては奥様の希望通りにおまかせで、ご主人は口を出さない、ということが珍しくなかったのです。
ところが最近では、状況が変わってきているようです。
「キッチンは “夫婦2人で調理を楽しむ場所” “家族みんなが集う家の中心” と位置づけが変化してきています。家族それぞれのスタイルでキッチンに立ったり、友人を招いて一緒に料理を楽しんだりと、ご家庭のカラーが映し出される場所となっているのです。」
そんな今、キッチンを中心に家を考えるのは、もはや当たり前。
「『こんなキッチンが欲しいから家を建てたい』『理想のキッチンに合わせて家の外観やインテリアを揃えたい』という人も増えてきています。つまり、“キッチンから始まる家づくり“がトレンドになっていると言えるでしょう。」
新しい時代のキッチンに求められているのは、機能性+嗜好性。
「CUCINAでは、お客様の90%がオープンキッチンを選び、こだわりのカスタマイズを希望されます。食洗機の設置率はほぼ100%ですが、これも大きさや使い勝手など、家族によっていろいろ。また、肉を焼くためにバーベキューグリルを設置したり、ワインセラーを置いたりと、奥様だけでなく、ご主人の思い描くプランも取り入れて、理想のキッチンの姿も様々になってきました。」
CUCINAでは、家とキッチンの関係をどのように考えているのでしょうか。
「CUCINAでは、キッチンを家の中心となる“大きな家具”と考えています。住む人のライフスタイルやセンスが存分に反映され、愛着を持って長く使っていただける家具のような存在。お客様の心の中にある要望をとことん引き出して形にできるのは、長年にわたって培ってきた独自の技術があるからだと自負しています」
家具店から始まったCUCINA
CUCINAの歴史は、家具店を原点に始まりました。前身である「森本家具装飾店」は、1937年、大阪市西区で誕生。当初は主に店舗や企業から注文を受けて生産・販売する商業用家具の会社だったものの、各社の多種多様な要望に応えていくうちに、高いクオリティを実現する確かな技術と、妥協のない姿勢が鍛え上げられてきました。
「1970年ごろに、創業者が、ミラノ・サローネで当時の日本では考えられなかったシステムキッチンの機能的な美しさと出会い、それが事業の転機となりました。1976年には、国産部材型システムキッチン『CUCINA(クチーナ)』を発売。1980年代に入り、世の中にオリジナリティのあるインテリアが広まってきたことで、多彩なバリエーションと高品質が特徴のシステムキッチンは好評を博しました。その後も全国各地に続々とショールームをオープンさせ、同時に静岡県浜松市に開発や製造部門を一元化させることになりました。」
その後ライフスタイルが多様化してきた1990年代には、各家庭らしさの表現やこだわりに応えられるキッチンを開発。2000年代に入り、グローバル化やエコ意識の高まりなどを受け、キッチンの姿はますます進化していきます。こうした変化の波の中にあって、CUCINAは常にお客様の要望に真摯に耳を傾け、新しい素材や加工技術を取り入れてきました。
「時代ごとに移り変わるライフスタイルや好みとともに、キッチンのトレンドは変化します。ただ、キッチンは世代を超えて使い続けるもの。だからこそ、CUCINAでは時代に即したチャレンジを続けつつも、古くから守られている良き伝統や、職人の魂も、変わらず大切にしています。」
世界に二つとないオンリーワンのキッチンを実現する
CUCINAの最大の特徴は、「カスタムオーダー」というオーダー方法にあります。
カスタムオーダーの場合、ベースとなるキャビネット、天板、扉と、パーツごとに好みに合った素材を組み合わせて制作していきます。完成形が見える規格化されたシステムキッチンでもなく、ゼロから特注するオーダーメイドキッチンでもない、両方の良さを持ち合わせた手法です。
「CUCINAには、とにかく面材や天板のバリエーションが豊富にあるので、サンプルを見ていただきながらプランニングを進めていきます。形、素材、色、模様、飾り、そして加工など、一邸ごとにすべての工程を静岡県浜松市の工場で管理・生産しているため、個別のリクエストに対しても柔軟な対応が可能なのです。」
「キッチン制作は、まずお客様の家族構成やライフスタイルを伺うところから始まります。
例えば、お子さんの年齢、来客の頻度や、キッチンに立つ人数、朝食や夕食をとる人数などは方向性の決め手になりえます。そうした条件面を伺ったうえで、具体的なデザインを検討します。素材、色、形、模様、飾りのそれぞれに様々な選択肢がありますので、楽しくも悩みながら、一番時間がかかるところかもしれません。」
「デザインでお客様のこだわりが出やすいのは扉です。CUCINAの場合、自社で素材を大量にストックしており、また技術者もおりますので、他では見られないような美しい個性を出していくことが可能です。例えば、鏡面仕上げの何枚もの扉に連続した波模様を柄合わせするとか、ウォールナットの面材の木目を合わせる、など。
特別なデザインを選ぶとメンテナンス面を心配される方もいらっしゃいますが、突板ならロールで各100mほど準備するなど、部材の確保には万全の体制をとっています。少し破損することがあっても、しっかり修繕できますので、安心してご相談いただきたいです。」
これからキッチンを選ぶときに何かアドバイスはありますか。
「デザインで失敗しないコツは、天板を最初に決めることです。一番面積の広い天板を決めてから、その雰囲気に合わせて他の各パーツを選ぶことで、最終的にキッチン全体のデザインの統一感がとりやすくなります。面積が広い分、素材感が目につく場所でもあるので、ここに予算をとって、好みを追求していただくことをおすすめします。」
CUCINAのお客様に人気の天板の素材は、高級感があって手入れもしやすい、クオーツストーンだそうです。
ファッションを選ぶようにキッチンを選んでみよう
CUCINAのキッチンで、いま人気の高いスタイルを教えていただきました。
「まず1つめは、グレイッシュなモダンスタイル(扉名:サザナミ&マットペイント)です。
キッチンからサブダイニングにかけての空間を演出する、インテリアとしての提案を兼ねたものになっています。
例えば、奥様はキッチン内(写真左側)で調理、ご主人はサブダイニング(写真右側)でゲストへのドリンクサーブが可能です。
壁で仕切りを作らず、ウッドカウンターで仕切ることで、ひとつながりの空間の中に自然な境界を作り出しています。
そうすることで、それぞれの作業が独立できる一方、決して孤立した作業空間にならないという良さがあります。
ダークトーンで統一されたデザイン性と機能性を兼ね備えた、トレンドデザインです。」
「もう1つは、優雅なフェミニンスタイル(扉名:デイム)。優雅な朝が似合う純白のキッチンです。
扉の框は、世代を超えて愛されるフェミニンで優しいデザイン。2世代または3世代で家を建てるお客様も多いそうですが、お母様世代にとっては懐かしく、奥様世代にとっては新しく感じられる、幅広く愛されるスタイルです。アイランドカウンターや脚のディティールデザインは王道のクラシックスタイルで重厚感を持たせ、食器棚は、木目の背板とガラス扉の格子のデザインを合わせることで、新旧のデザインを織り交ぜています。」
「キッチンも、ファッションを選ぶときのような感覚で選ぶとイメージがつかみやすいのでは」と、CUCINAの鈴木さん。ファッションでトップ→ボトム→アクセサリーとコーディネートを組み立てる感覚と同じように、天板と扉のスタイルをベースに、続いてハンドルや扉の仕上げなど自分らしいアクセントを加えていくようにして、世界に一つだけのお気に入りのキッチンをつくり上げてみてはいかがでしょうか。
<プロフィール>
株式会社モーリコーポレーション
CUCINA営業開発部担当部長 鈴木紀洋(すずき のりひろ)さん
営業部にて15年間、大手ハウスメーカーやリフォーム会社、設計事務所を担当ののち、現在は営業開発部として、ブランディングや開発領域から、CUCINAの価値をより高めるべく活動。
キッチンが出来上がるまでのストーリーを大切にし、お客様一人一人に真摯に向き合い、ベストのご提案を追及されています。
CUCINA ホームページ
https://cucinastyle.jp/
CUCINA 公式Instagramアカウント
https://www.instagram.com/cucina_press/
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CUCINA 公式pinterestアカウント
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