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有名なことわざに「住めば都」というものがあります。
「どんな場所でも、住み慣れるとそこが居心地よく思えてくる」そんな意味で使われることわざです。
これまで何度か住む街を変えてきた身としては、確かにうなずけます。住んだことのある街はすべて好きになったし、今でも思い入れがあるからです。
しかし、中には、はじめから“都“のような居心地の良さを感じられる街もあります。今回、そう言い切れる街に出会いました。
梅田から東に3駅のところにある街、その名も“都島“。住みやすく魅力にあふれた街を歩いてみました。
駅名:大阪メトロ谷町線「都島」
ランドマーク:大川
大阪メトロ谷町線沿線にある都島駅。地下鉄に乗れば6分、自転車でも15分ほどで大阪キタの中心地・梅田に出ることができます。
ちなみに、都島から南西に10分ほど歩くと到着する桜ノ宮駅は、JR環状線が通っているため、こちらを利用するのも便利ですよ。
梅田への移動が便利なだけではありません。谷町線の梅田ー都島間には、おしゃれなカフェや雑貨屋さんがひしめく中崎町駅や、日本一長い商店街・天神橋筋商店街のある天神橋筋六丁目駅も。日常を彩る魅力的な街に手軽に訪れることができます。
都島駅周辺の大通り沿いにはバス停が並んでいて、市内の移動にも便利そう。
また、駅から5分ほど西に歩くと、大きな総合病院「大阪市立総合医療センター」が。
医療機関も充実しており、万が一の際にも安心。徒歩圏内を数分歩いただけでも、この街が利便性の高いスポットであることが伺えます。
駅から少し歩くと、複数棟にわたる大きなマンションが見えてきます。
辺りを少し散策してみると、散歩をしている親子がいたり、その親子に話しかける近所のおばあちゃんがいたり、犬の散歩をする人がいたり、それぞれが思い思いの暮らしを楽しみながら交流している姿が印象的でした。
また、驚くのがスーパーの多さ。「絶対に買い物に困らない」と言い切れるほど、たくさんのスーパーが。マンションの多い駅の北側エリアには「関西スーパー」「ライフ」「マルハチ」があります。どこも、朝早くから近所の方が訪れてにぎわっていました。
さらに、駅から10分ほど北上すると「ベルファ都島ショッピングセンター」があります。ここは、関西スーパーマーケットの他「エディオン」「ユニクロ」「ニトリ」などが入った商業施設です。
充実した買い物スポットが都島の魅力のひとつ。
ファミリー層を中心に人気の街で、毎年住む人が増えているのもうなずけます。この街に住んで、買い物に不便を感じることはないでしょう。
都島駅南側は、昔ながらの商店が残る、どこか懐かしい雰囲気が漂うエリア。
そんな駅の南側を散策していると、素敵なお店に出会いました。それが都島駅から徒歩約3分の場所にある「CAFE JIN」。
「CAFE JIN」は、スパイスカレーを看板メニューに、ランチやお茶を楽しめるお店です。
店内は、周辺に住むお母さんたちでいつもにぎわっています。
朝早めの時間に伺ったため、ランチは我慢して自家製ジンジャーエールをいただくことに。
「CAFE JIN」はスペース貸しを行っていて、「子ども向けの絵本ライブ」「椅子ヨガ」「リース作りのワークショップ」「ウクレレコンサート」などのイベントも開かれています。
実は、「CAFE JIN」を経営しているのは、障がい者の方々の就労支援をされているNPO法人真成会。「障がいを持った方でも働ける場所を」という思いからカフェをオープンして、地域とのつながりを大切にしたお店づくりをしています。
この他、南側のエリアには「CAFE JIN」のような、店主さんの想いがこもったお店がいくつもあります。例えば、「CAFE JIN」のすぐ近くにある「TIMO Bagels(ティモベーグル)」。厳選した国産小麦をブレンドし、旬の食材を取り入れたベーグルを販売しているお店です。
こだわりのベーグルは老若男女に人気で、女性だけでなく男性やお年寄りのお客様も多いのだとか。
散々迷ったすえに「ソルト」と「黒豆クリームチーズ」を購入することに。
ベーグルの生地は、おどろくほどもっちもち。噛んでいると甘みが感じられてきました。「ソルト」は、2種の岩塩が効いたシンプルゆえに飽きのこない味。「黒豆クリームチーズ」は、ベーグルの中に包まれた黒豆とクリームチーズの相性が抜群でした。
今回は2店舗しか回れなかったものの、こだわりを持った個人店が多いのも都島の魅力。休日にゆっくりと街歩きを楽しめるのはもちろん、親子でCAFE JINの子ども向けイベントに参加するなど、さまざまな楽しみ方ができそうです。
便利なアクセス・豊富な買い物スポット・想いのこもった個人店など、魅力が豊富な都島。
それだけでなく、豊かな自然が楽しめるのもこの街の魅力。そのシンボルともいえるのが、都島の西側を流れる大川です。
大川沿いには、遊具のある毛馬桜ノ宮公園があったり、ランニングやサイクリングに最適なコースがあったり、ゆったりと川沿いの景色を楽しめるようになっています。
春は、川沿いが約4800本の桜並木でいっぱいに。また、夏には日本三大祭りのひとつ「天神祭」で船が行き来し、約5000発の天神祭奉納花火が打ち上がります。そんな贅沢な光景を、季節ごとに見られるスポットが大川なのです。
都島に住めば、季節ごとの楽しさや四季の移ろいをじっくり味わえるのではないでしょうか。
街を一通り歩けば暮らしやすさを十分に感じられる都島。ファミリーが多く住む街であるため、お母さんのリアルな声も聞きたいと思いました。
そこで、都島に住んで13年。高校生の娘さんと小学生の息子さんをお持ちの永田美和さんに、都島の住みやすさについてお話を伺いました。
(以下、インタビュー。「」内は永田さん)
――なぜ住む場所として都島を選んだのですか?
「子どもの頃に少しだけ都島に住んだことがあったのですが、とても住みやすくていい街だった印象が残っていました。街を訪れてみるとスーパーが豊富だし、梅田などの繁華街にも出掛けやすい。何より、春には川沿いの桜並木がとても綺麗で、あまり迷わずに都島に住もうと決めました」
――都島の良さはどんなところだと思いますか?
「まず、買い物に困りません。特に『ベルファ都島』は何でも揃うのでよく利用しています。小児科も多いので、子どもが小さかった頃には助かりました。大阪市立総合医療センターもすぐそこにあって、連携しているクリニックもあるので、とても安心でした。天神祭のときは花火が見えるだけでなく、近くの神社でもお祭りが開かれていて、夏の情緒をたっぷり楽しめるのも好きなところですね」
――子育てにもぴったりの街だと思いますか?
「治安が良く、公園もたくさんあるので子育てはしやすかったです。引っ越してきたため、最初は知り合いがいなかったのですが、行政が開催している子育てサークルや子育て広場に遊びに行って、いろんな方に出会うことができました。スクールバスもたくさん通っているので、幼稚園の選択肢も豊富だと思います。緑が多いので、小学生の息子も、友達と外に出て公園などで遊んでいますよ」
――住み始めた13年前に比べて、都島の街は変わってきましたか?
「新しいマンションがどんどん増えていて、ファミリー層がとても増えている印象です。1学年7クラスある、大きな小学校もありますよ。一方で、昔から住んでいるお年寄りの方も多いですし、駅付近には昔ながらの風景がそのまま残っているように思います」
さまざまな魅力を兼ね備えた都島。
中でも一番印象に残ったのは、利便性や自然などの魅力ではなく“人のあたたかさ“ でした。
マンションの住人同士のおしゃべりや商店街のお客さんと店主のやりとりなど、人と人のあたたかな交流が随所に見られ、眺めているだけで少し幸せな気分に。取材させていただいた「CAFE JIN」では、一人暮らしのお年寄りとみんなで晩ごはんを食べるイベントを開催するなど、新しいつながりを生み出す活動にも精力的です。
都島は、子育て世代をメインにあらゆる世代に優しい街。1日の取材を通して、そんな印象を強く受けました。
安心して、楽しく長く暮らせる街をお探しの方はぜひ一度都島に訪れてみてください。