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「ムリ、ムラ、ムダ」を省くのが、トヨタ式のルールです。わたしが以前働いていたトヨタグループでは、すべての仕組みに理由があって、誰にでもわかりやすく「見える化」され、能力を超えた「ムリ」、仕上がりにバラつきのある「ムラ」、余計な動作など「ムダ」を減らそうという考え方が浸透しています。そのメソッドを家の中の「家事」にあてはめることで、家の中からムリ・ムラ・ムダを省いていきます。
それでは部屋ごとの収納方法と家族が自然に家事に参加できる家事シェアのルールを紹介します。
▲香村宅のリビング
リビングは家族が集まるエリアなので共有で使うモノが多いのが特徴です。今あるものを数えて「見える化」し、「ムダ」を省いて本当に必要なものだけに厳選すること、そして、モノを戻しやすい収納を心がけたいですね。
リビングで散らかりがちなものといえば、文具。
▲厳選し、姿置きした文具は取り出しやすく戻しやすい
文具は手をつけやすいところです。
ボールペンやハサミなど本当に必要な数だけに絞れば、少ないからこそ逆に無くさなくなるものです。
収納は、ゆったりとしたトヨタ式の「姿置き」がオススメ!
姿置きとは、上から見たときにモノの形状をかたどったスペースを確保し、物の配置、有無を分かりやすくする、というもの。パズルで最後の1ピースが空いているような状況を想像してもらえるとわかりやすいかと思います。
パッと見ただけで有無が判断でき、戻しやすいのがポイントです。
▲収納は手前にあえて余白を
文具収納の手前は空間を開けておくと散らかり防止に効果的です。
ちょっとした書き物や捺印などはこの空間をテーブル代わりにして行えるので、文具がテーブルまで出てこなくなりますよ。
また、子ども服をリビングに収納する場合は、服の数を決めてしまいましょう。
▲新生児も10歳もみんな同じ数。1日2回洗濯すればこの数でじゅうぶん
例えば、トップス5着×ボトムス5着とし、ボトムスはどんな服にでも合うカラーにしておけば、子どもが1歳を過ぎるころから自分で選ぶようになります。
小さい子どもが次から次へ服を引っ張り出したとしても、「それでも最大10着か」と、親にも心の余裕が生まれますね。
収納は“7割収納”を心がけることで、出し入れにストレスが無くなるので、衣類が床に散らかるのを防いでくれますよ。
家事シェアのルール♪
家電に掃除をまかせることで「ムラ」を省くことができます。お掃除ロボットを決めた時間に作動させることで、床にモノを置かない習慣をつけましょう。
「あと3分でルンバが走行を開始しますよ~」と家族にアナウンスすることで、みんなが床のモノを拾いはじめ、結果、床を隅々までキレイに掃除することができるようになります。
▲冷蔵庫は開け閉めする回数が多いことを踏まえ仕組みを考えます
キッチンの中でも「冷蔵庫」はモノの出し入れが非常に多い場所です。
「ムダ」を省いて、必要なモノの定位置をしっかり決めて置くことが大切です。
▲容器と収納場所の2箇所にラベリング
まず、オススメしたいのが、名付けて“ダブルラベリング”です。
通常、調味料の容器にラベリングすることが多いのですが、それにプラスして収納場所側にもラベリングしておくのです。これによって、冷蔵庫から塩と砂糖を一度に取り出しても、確実に元の場所に戻すことができます。
▲「こちらから食べてねゾーン」を作ってみて!
賞味期限が近い食材や、開封済みの食材などは “こちらから食べてね”というゾーンに置いておきます。これにより、冷蔵庫内の食材がスムーズに回転するので、食品ロスを防ぐことにもつながりますね。
モノの定位置を決め、食材の回転をスムーズにすることで、日々の暮らしの中で買い物のタイミングや一度に買う量が自然と決まってくるでしょう。
わが家では食材が減るタイミングを見計らって、毎週末に冷蔵室を掃除。冷凍庫は毎月1回、掃除するようにしています。
家事シェアのルール♪
キッチンでは、「ムリ」の無い収納を行うことで、家族みんなが積極的に調理や後片付けを手伝ってくれるようになります。
▲2歳児でも手伝える収納を目指す
毎食使うようなお皿は、低い場所に重ねずに立てる収納にします。これなら小さい子どもでも上手に取り出せますね。
▲お風呂は水垢汚れがつきやすいので、浮かせる収納に
お風呂場は、カビが発生しやすいので、モノを厳選して「ムダ」を排除します。また、シャンプーやボディソープは原則、浮かせる&吊るす収納を心がけています。
ボディソープの詰め替え作業も面倒な家事のひとつなので、わが家では「詰め替えそのまま」というグッズを使って詰め替え用を吊るして使用しています。
また、掃除道具はお風呂場のすぐ横に収納しておくと掃除がしやすくなりますよ。
▲お風呂場の中から手を伸ばせば取れる場所に掃除グッズを
お風呂場の中から手が届く場所にビニール袋を配置するだけで、浴室内の水栓ゴミをサッと取ることができるようになりますね。
家事シェアのルール♪
▲水垢汚れは毎日コツコツと掃除するのがポイント
最後にお風呂から出る人がスクイジーで水滴を除去することをルール化することで、鏡のウロコ汚れの心配がなくなります。
子どもも喜んで掃除してくれるので「ムリ」が無く、楽しんでできる家事シェアのひとつですね。
トイレ掃除をやるのってほぼお母さん、という家庭も多いのではないでしょうか。家族に頼んでも「ムリ!」と言われたり。こんなときこそ「ムリ」を無くすことを意識してみましょう。
掃除道具やトイレットペーパーの収納次第で、家族が自然と掃除するような仕組みを作ることが可能です。
わが家ではトイレ内のタオルハンガーをやめました。
手を洗ってからタオルハンガーにかかっているタオルまでの移動で手に付いた水滴がポタポタと床に落ちるのが気になっていたからです。手を洗う水洗の上にハンドタオルを設置するように変えてから、その悩みは一気に解決。水滴が落ちることはなくなりましたよ。
もちろんご家庭の配置によって状況は異なりますが、ちょっとモノの場所を変えるだけで、掃除がグッとラクになることもありますね。
家事シェアのルール♪
わが家でも「トイレ掃除は無理~~」の声があがったので、「ムリ」を除くことを意識して家事シェアしています。
▲手を汚すことなく、誰でも気軽にトイレ掃除ができます
泡状のトイレクリーナーを使えば、便器にシューッとやるだけで手を汚すことなく便器掃除が可能です。トイレットペーパーを取り換えるタイミングで必ずやるようペーパーの横に収納しておくとよいですね。
わが家では、分かりやすいようにクリーナーのフタにラベリングしています。
家の中にある「ムダ」なものを取り除き、誰でも同じようにできるよう「ムラ」を無くし、最後に「ムリ」なく楽しんで!!をモットーに家族みんなで家事に取り組んでみてくださいね。