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あなたの街のマンガ飯 | ラーメンにパイナップル!驚きのラーメンを提供している「パパパパパイン」

◇パイナップル×ラーメン!意外な組み合わせに驚き!

©鳴見なる/竹書房

『ラーメン大好き小泉さん』という漫画をご存知でしょうか?
これまでのラーメン漫画では中年の男性が主人公となることが多かったですが、『ラーメン大好き小泉さん』の主人公は可愛らしい女子高生。
新鮮な設定やラーメンの細かい描写、詳しい情報から人気が爆発し、2015年にはドラマ化、2018年にはアニメ化された作品です。

私もお店巡りの参考のために何度も手に取ったことのあるマンガなのですが、とても気になっているラーメンがあるんです。

©鳴見なる/竹書房

それが一巻に登場する「パパパパパイン」の「海老塩パイナップルラーメン」です。
その名の通りラーメンとパイナップルを組みわせた一杯。今回はこの不思議なラーメンを食べに町田まで行ってきました。

◇ラーメンにパイナップルって意外に合うかも!

「パイナップル海老塩ラーメン」820円(税込)

お店について券売機で発券し、早速注文。
わくわくしながら調理されるのを待つこと数分。「どうぞ」と目の前に置かれたラーメンは、漫画の描写そのままです。

まずはスープからいただきます。
パイナップルの甘味と酸味に煮干しベースの魚介ダシ……。この2つが絶妙なマッチング具合。そこへアクセントとなるエビ油。

パイナップルをベースとしたラーメンと聞いて第一に想像するのは、100人中1人か2人に好まれるような奇抜な味ではないでしょうか。しかし、食べてみるとクセがなく万人に好まれる味わいなのです。

赤ちゃんの肌のようなしっとりとした細麺は、スープとの絡みが良く個性のあるスープを邪魔することなく口の中に運んでくれます。
この細麺もスープとの相性を考えに考えて使っているのだと、作り手のこだわりが感じられました。

スープだけではなく、トッピングも独特です。本来メンマが配置されている場所にパイナップルの果肉が…
もちろん適度な歯ごたえで、どんぶりの中に心地のいい食感をプラスしてくれます。

「パイナップル味付玉子」1個 120円(税込)

「海老塩パイナップルラーメン」にトッピングとして味玉をプラスしてみるのもおすすめだそうです。
普通、味玉と言ったら醤油ベースのつけダレと合わせますが、そこもパパパパパイン流。なんとパイナップルのシロップにつけているんです。

©鳴見なる/竹書房

その美味しさは、マンガに登場する女子高生の高橋潤さんも「これ、好き」と声を漏らすほど。
絶妙な酸味と甘味があり、ラーメンと合わせるのはもちろん、デザートとして食べるのもありの一品です。

◯奇抜なのに美味しい!「パパパパパイン」の秘密に迫る。

「ラーメン×パイナップル」の不思議なラーメンを作る厨房をのぞかせてもらいました。
昆布、シイタケ、2種類の煮干しからとった和風ダシと、合わせているのはパイナップルジュース。
ダシをとるときにパイナップルを数かけらだけ入れるのではなく、たっぷりと果汁100%のジュースを使っているのには驚きました。

麺は全国の人気ラーメン屋がこぞって使っている三河谷製麺のもの。
細かい注文に合わせて麺を作ってくれるのが特徴の製麺所だからこそ、これまでにない味わいのラーメンでも上手に調整してくれるんですね。

◯「海老塩パイナップルラーメン」以外も人気メニューが盛りだくさん

△左上のチョコレート担々麺という謎過ぎる「カカカカカカオ」メニューが気になる

「パパパパパイン」は「パイナップルラーメン」だけでなく、過去に期間限定で「キキキキキウイ」、「スススススイカ」「ヨヨヨヨヨーグルト」など、奇抜なラーメンを提供してきました。
しかし、どれもクオリティーが高く、ラーメンマニアの中では「どのメニューも奇抜なのに美味しい」と話題に。

「パイナップル醤油ラーメン」770円(税込)

定番メニューには「塩」のパイナップルラーメンだけでなく、醤油のパイナップルラーメンも。
醤油ダレの“優しい甘味”とパイナップルジュースの“酸味が効いた甘味”、2種類の異なった甘さが上手に混ざり合います。
ちなみに、パパパパパインの店員さんの中には、こちらの方が好きという方も多いのだとか!

「パイナップル辛つけめん」830円(税込)

アジアンチックな味わいがお好きな方は、「パイナップル辛つけめん」もありかもしれません。

「辛」とついているものの見た目はそんなに辛くなさそう。と思いきや、一口すすると額から汗が止まらなくなりました。
パイナップルの酸味や甘味と相まってタイ料理のような、さっぱりとして緩急のある辛さを作り出しています。

◯「パイナップルラーメン」の誕生から現在まで!その歴史を聞いてみた。

「パイナップルラーメン」の歴史を店員さんにお伺いしてみました。
最初は創業者である社長が修行時代にひらめきで「パイナップル×ラーメン」の組み合わせを作ったのがきっかけだそう。
その後、独立する際に「変わったことをやれば個性が出るんじゃないか?」という思いから、それ一本のお店を西荻窪に立ち上げました。

西荻窪で人気を博したお店は2017年に移転してしまったものの、今では町田を中心として数店舗の系列店をもつ大きなラーメン店になりました。
町田にお店を移した理由は、社長の自宅に近く、地域に根ざしたお店を作りたかったから。

△西荻窪の店舗。現在は町田に移転しました。

©鳴見なる/竹書房

「ラーメン大好き小泉さん」に登場したのは、西荻窪の店舗。
当時はTVの取材が頻繁に来ていたので、もしかしたら店名を聞いて真っ先に想像したのはこちらのお店という方も少なくないはず。

一歩お店の中に入ると、パインをイメージしたタイル地のカウンターに、パイナップルの小物が散りばめられています。

パイナップルの小物はどれも可愛らしいものばかり。
これらの小物には特に見覚えが……

©鳴見なる/竹書房

そうです!「ラーメン大好き小泉さん」のワンシーンに描かれている小物たちです。
移転から時間が経ちましたがこれらの小物は、変わらずに使われているんですね。

◯都会感も下町感も自然も!すべてがある街「町田」

そんな「パパパパパイン」があるのは小田急町田駅から徒歩8分の場所。
町田というと、どういうイメージでしょうか?こう質問すると「田舎だよね?」「なんもないよね?」という言葉がちらほら聞こえてくるんです。

いやいや、町田って都会感も!下町感も!自然も!すべてがあるのですよ。

町田駅を降りて驚かされるのは、そびえたつビルたち。はじめて町田に来たときには、「あれ?なにもないって聞いていたけど都心と変わらないじゃん」と思ったのを覚えています。
百貨店や銀行、その他人気のチェーン店までいろいろなものがあり、生活をするならまず困らないでしょう。

それを抜けると比較的静かな雰囲気の商店街が現れます。
クリーンで美しい町並みが続いていました。

もちろん区画整理をされてピカピカの商店街だけではありません。
街のはずれには、下町のような人の生活が染みついた、味のある商店街が残っています。

覗いてみてほしいのは「仲見世商店街」。魚屋さんがあるかと思えば、その隣にはおもちゃ屋さん、目の前にはタイ料理屋さんがあったりと、かなりカオスな空間。なんというか、アジアの市場に来たような気持ちになります。

自然だってあります。ちょっと駅から離れると畑や田んぼ、森などの緑を感じられ、中でも「町田リス園」はすごいですよ。
町田の自然を活かした放飼場に約200匹のタイワンリスが放たれています。

一歩、放飼場に入るとリスとふれあい放題。
かなりパワフルでサービス精神旺盛なリスたちが、エサをねだってきたりもします。

おわりに

「ラーメン大好き小泉さん」に登場するラーメン店「パパパパパイン」の名物メニューを中心として、町田という街を紹介いたしました。
美味しいラーメン店や親しみやすい商店街があり、自然が美しい町田という街を一度訪れてみてはどうでしょう?きっと新しい発見があるはずです。

■パパパパパイン
所在地:東京都町田市原町田3-1-4 町田ターミナルプラザ 2F
TEL:042-709-3987
営業時間:11:00~15:00、18:00~21:00 日曜営業
定休日:水曜日
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
https://twitter.com/paishio

※掲載の内容は取材時点(2020年2月)の情報に基づくため、変更される場合がございます。ご利用の際は事前にご確認ください。

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