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シックなグレーを基調にまとめられた、男の子っぽくてかっこいい子ども部屋。レンガ柄の壁紙や古材を使ったデスクなどから、どこかアウトドアっぽい雰囲気も漂います。
「この部屋を作ったのは3年ほど前。うちの子は家族とリビングで過ごすほうが好きなので、最初は寝るだけの部屋でした。ただ、長男が中学生になるまでにはデスクを用意しようと思って、そこからインテリアを整えはじめたんです」
「気をつけたのは、できるだけ子どものリクエストを聞いたり、DIYなどの作業を一緒にすること。自分の願いがかなったり、自分で手を加えたりしたものなら、愛着をもって大切にしてくれると思ったんです」
「たとえば、2段ベッドは、『枕元に飾り棚がついているタイプがほしい!』という子どもたちのリクエストに沿ってセレクトし、長男、次男と一緒に組み立てました」
現在、2段ベッドはお子さんたちはもちろん、お友達にも大人気とか。「秘密基地っぽくて楽しいみたい。いつも大勢でギュッと集まって遊んでいます」
北欧テイストの素敵なシェードはリメイク作品。オランダの輸入壁紙「スクラップウッド」の余りを、以前から使っていたシェードに貼りつけました。この作業もお子さんたちと一緒に。
子どもたちのシーズンオフのアイテムや思い出の品を保管しているクローゼットは、思い切って中の壁をペイントしたのだとか。
「その壁を塗る作業も長男と一緒に行いました。作業そのものにもワクワクするし、自分の部屋づくりに参加した!といういい思い出にもなったみたい」
使ったのはアメリカで100年以上の歴史をもつ「ベンジャミンムーア」の塗料。落ちついたパープルの色合いが大人っぽく、扉を開けたときも絵になります。
「子どもたちにとって自慢の部屋になったみたい。やっぱり親の都合だけで決めてしまわずに、本人たちと一緒に作ってきて正解でした。ぼくたちのお城だ!という気持ちも高まったと思います」
窓際には勉強用のデスクをレイアウト。こちら側だけ壁紙をダークカラーにして、空間をきりっと引き締めています。
デスクは、なんと政尾さんの自作!「IKEA」のスチールシェルフにユーズドの足場板を渡し、引き出しのかわりに300均で見つけたディッシュラックをプラスしました。
足場板の裏側には防災用のジェルパットをつけ、スチールシェルフにしっかりと密着させています。なので、板をのせただけですが、ずれることもなく快適に使えるそう。
スチールシェルフの上段には100均のボックスをスタッキングして、こまごました小物を整理。下段はつねに空けておいて、ランドセルをしまっています。
デスク上の収納もリーズナブルに。発泡スチロールの黒いブロックは100均アイテム。筆記用具をまとめている箱は、使わなくなったパウンドケーキ型です。
「こちらは100均のエッグケース。フタのデザインが好みじゃなかったので、黒板シートを貼って隠しました。チョークで中身を書けるので、一石二鳥です」
「中がカラなのもポイント。これから進級するにつれて、雑多な小物がどんどん増えるはず。収納を最初からいっぱいにするとあふれてしまうので、ものを増やせる“余白”を作っておくんです」
デスクの使い心地を聞いてみると、照れながらも「いい感じ! 」と答えてくれたお兄ちゃん。窓からの自然な光を浴びながら過ごせる、理想の勉強スペースになりました。
ベッド回りのインテリアでは、アルファベットや星のモチーフがアクセントに。男子ルームらしいボーイッシュな雰囲気を引き立てています。
「星は厚紙を折って、スチール風のリメイクシートを貼ったもの。ベッドの上なので、落ちてきても危なくない素材を使いました」
「Sの形のオーナメントは、どこかのお店の看板だったもので、捨てられそうになっていたのをいただきました。こういうカラーはほかの部屋では目立ちすぎるけれど、子ども部屋にはぴったり。子どもも私も大のお気に入りです」
デスク脇の壁にも、北欧風の色使いがかわいいオーナメントが。「かまぼこの板を組み合わせて家の形を作り、内側にだけ色を使いました。明るいカラーは面積をしぼって差し色として使うと、子どもっぽくなりすぎないと思います」
こちらのディスプレイシェルフは、元は引き出し。捨てられる古い家具から引き抜き、ペイントして壁にビス留めしました。
飾られている雑貨はアメリカのヴィンテージ。ガーランドは使い終わった日めくりカレンダーをマスキングテープに並べたもの。政尾さんお得意のミックスインテリアの技が光ります。
「廃材や100均のリメイクは、やっぱりお手頃さが魅力。子ども部屋はどんどん変化していくので、なるべく処分しても惜しくないものでスタイリングするようにしています。それに、もともと安いものなら壊されても怒らなくて済むんですよ(笑)」
ベッドの下に2つ並べたコンテナには、それぞれ長男くんと次男くんのお名前が。中には学校に着ていく普段着が入っています。
引き出すとびっくりするような長さ! ベッドの奥行きをムダなく使えるサイズです。「この長さの引き出しがどうしても欲しくて、リサイクルショップで見つけました。もともとは業務用のコンテナみたいです」
「家族用のウォークインクローゼットもあるのですが、そこに服を収納してしまうと、ママが整理するのが当たり前になってしまいますよね。だから子ども自身が使いやすい場所にまとめて、自分で選ぶ・自分でしまう習慣をつけたかったんです」
お子さんたちはすっかり慣れた様子。よく着る服は手前に、シーズン外の服やサイズが合わなくなった服は奥のほうに入れて、定期的に入れ換えや処分をしているそう。
「上の子2人は野球チームに所属しているので、野球の道具もたくさんあります。それをまとめているのがこの袋。実はこれ、20kgの米袋なんですよ」
米袋の外側をスプレー塗料で白く塗り、上を折り返してツートンカラーに。普通なら捨てられてしまうものが、おしゃれな筒型バスケットに生まれ変わりました。
「紙製だけどすごく丈夫で、大きさもたっぷり。捨ててしまうのはもったいないですよね。放り込むだけだから、子どもたちにも簡単にお片づけできます」
「2才の三男もこの部屋が大好き。平日の昼間は私と過ごしますし、お兄ちゃんたちが帰ってくると、ずっとくっついて遊んでいます。3人で使うにはちょっと狭いかもしれないけれど、かえってお互いに譲り合う気持ちが育っているのかもしれません」
その言葉通り、3兄弟はほほえましいほど仲良し。これからお子さんたちが成長するにつれて、この部屋もどんなふうに変化していくのか楽しみです。