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実家では、警察犬の訓練に落ちてしまったシェパードなど、行き場のないわんちゃんを飼っていて、子供のころからわんちゃんがいつもそばにいるのが当たり前な環境で育ちました。
会社員で一人暮らしをしていたときは、家にいられる時間が少なく、犬を飼える状況ではなかったので、泣く泣く犬のぬいぐるみを買って、名前をつけて愛でていたほど犬が好きで、犬がいない暮らしは考えられなかったのです。
その後、犬を飼うことのできる環境が整い、本当に犬といっしょに暮らせるのか、まずは数週間のお試しのつもりでレンタル犬を借りに行ったときに出会ったのが、キャンディ。
長年使っているベッドがお気に入りのキャンディちゃん。
あまりにたくさんの犬たちがいたのが衝撃的で圧倒されていたら、キャンディが駆け寄ってきてくれて。もともと繁殖犬だったキャンディはレンタル犬となり、そこで引き取り手を探していたのです。
出会った瞬間にもうレンタルという気は一切なくなっていて、「この子にします!」といっしょに暮らすことを決意しました。
後から来たJIROくんも温かく迎えてくれたという優しいキャンディちゃん。
キャンディを迎えたあとに、保護犬だったJIRO、ヴィヴィアン、ムーちゃんを様々な経緯で引き取ることになり、今は4匹と暮らしています。
私も主人も自然と、「わんちゃんたちに自分たちが合わせる生活」になりましたね。おうちにわんちゃんがいると思ったら、一目散に帰ってくるようになりました。
今もお互いに、なるべくどちらかは家でわんちゃんたちの様子を見られるように、予定の管理を徹底しています。
大日方さんのお膝の上が大好きなムーちゃん。
旅行に行くときは、ペットホテルなどに預けるのではなく、友人に家に泊まってもらって、ペットシッターをお願いしています。
夜の間、誰もいなくなるペットホテルに預けるのは心配なので、昼間も夜もわんちゃんたちといっしょに過ごしてくれる友人に頼むのです。
そうするとわんちゃんたちも、いつものおうちで知っている人がいる環境なので安心してくれますね。
4匹の中でいちばん怖がりだというヴィヴィアンちゃん。
もうこの子たちと暮らしてよかったことしかありません!
わんちゃんたちと接しているときは、自分の内側から湧き出てくる「かわいい〜!」という気持ちを何も抑えなくていいのが幸せですね。
わんちゃんたちも「好き好き好き〜!」と返してくれるので、私にとって、わんちゃんたちと接する時間は、もはやセラピーです。みんながいてくれるおかげで、忙しいときも精神が安定します。
4匹とは、「何の屈託もない『好き』を与え、与えられる関係」なのだとか。
活動費用の寄付、実際の保護犬のレスキューや一時預かり、またその情報拡散など、自分ができることはなんでもしていますが、なかでもSNSを活用した情報拡散は、自分だからできることなので、大切にしていますね。
たとえば、自らが実際に保健所に行ったり、保護犬を預かってから犬たちが変わっていったりする様子やその過程をInstagramで公開することで、保護犬活動をしたいけれどどうすればいいのかわからないという人たちに活動の方法を伝え、活動の輪をより広げることができると思って、アップするようにしています。
そういう意味では、私の保護犬活動は、犬たちのお世話をするということよりも、行動したいけれどまだ行動できていないという人たちの意識を変えるところに本質があるのかもしれませんね。
取材中も大日方さんの溢れんばかりの犬愛が垣間見えます。
保護犬活動をしていると「何もできなくて、すみません」とよく言われるのですが、できることが本当に何もない人はいないと私は思っています。 たとえば、時間がない、ボランティア参加はハードルが高いと思っている方は、寄付・チャリティで保護活動する人たちを応援することができますし、知恵や経験がある方ならば、それを伝えてくれるだけでも意味があります。
そんなふうに、自分にできることは何か、どんな貢献方法があるのかをまずは調べることからはじめてほしいですね。 こういうたくさんの人の小さな意識の変化が、大きな波になると、私は信じています。
「誰もが、何かしらできることがあります」と熱く語る大日方さん。
2匹と暮らしているときに、もっとたくさんのわんちゃんと暮らしたくてペットリハウスを考えるようになり、ペット可でかつ理想的なおうちを探していたのですが、なかなか見つからなくて妥協しそうになっていたときに、たまたま空きが出たのがこのおうちでした。
公園が近くにあるので、お散歩に出かけやすい立地で、大規模なマンションでないのが気に入りました。以前暮らしていた場所は、人が多くお散歩しづらかったので、思い立ったときに広々とした公園にすぐ行けるのは嬉しいですね。私にとって今のおうちは、わんちゃんたちと暮らすのに理想的なおうちです。
お散歩はわんちゃんたちの性格に合わせて2組に分けて行っているそう。
おうちにはちょっとしたお庭もあり、わんちゃんたちが遊べて、天気が悪く外に行けない日はお庭で排泄してもらえるのでとても便利です。また、このおうちの環境であれば5匹までは犬を飼えると思っているので、1匹分を一時預かりの枠として確保できるようになり、保護犬活動でできることが増えました。
地下のリビングからは直接外に出ることができて便利。
1階部分にはウッドデッキのお庭も。
わんちゃんたちと暮らしていると、どうしても汚れたり、傷ついたりしがちなソファは張り替えられるものを選んでいます。床は掃除しやすい素材なので、うっかり水をこぼしたり粗相をしてしまった場合でも、サッとふきとって清潔を保つことができます。床暖房機能付きなので、冬に冷たくなりすぎないのも気に入っています。
シートの張り替えができるソファ。
お掃除がしやすく暖かい床暖房機能付きの床
あと、住んでみてよかったと思っているのは、このおうちはちゃんとお部屋が分かれていることですね。以前は吹き抜けのおうちでそれも気に入っていたのですが、部屋が分かれていると、いる場所で気分を変えられる点でとてもいいです。
お気に入りの書斎。わんちゃんたちも大日方さんを追いかけてきました。
わんちゃんたちを中心としたおうちづくり、住み替えの考え方である「ペットリハウス」は、私の理想です。
今のおうちも理想ではありますが、夢は、もっと田舎のお庭が広いところに住むことですね。今のおうちだと、病気のわんちゃんは、4匹にうつってしまうと困るため、どうしても預かることが難しい場合もあるのですが、お庭に犬のためのお家を建てたら、そこで隔離しながらサポートしてあげることができるのでいつか住みたいなと思っています。
理想の「ペットリハウス」を、わくわくした様子で語ってくれました。
今回の取材を通して、わんちゃんたちのことを中心におうちを考えることで、わんちゃんたちとのより幸せな暮らしや、より広い保護犬活動を叶えている大日方さんの姿が見えてきました。 さらに、「ペットリハウス」をすることによって保護犬活動の幅を広げられるかもしれない、というお話には、「ペットリハウス」の可能性の大きさを感じました。
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