中古マンション探しの前に知っておきたいこと
中古物件を購入する前に、あらかじめ知っておきたいことをご紹介します。希望の物件を選ぶ際の参考にしてください。
「中古」の定義を知る
また、完成後、人が住まないまま売れ残っているものについては、以下のルールとなっています。
不動産広告のルール:建築後1年以上経過したものが中古
長期固定金利ローン「フラット35」のルール:竣工から2年を超えている住宅
「リフォーム済」の裏側を知る
初めからリフォームを見込んで買う場合は、「リフォーム済」である必要はありません。続けて2回リフォームすることになり、結果的に割高になる恐れも。住戸の表向きのこぎれいさに惑わされないようにしましょう。
建築時期のポイントを知る
「何年に建てられたか」は、マンション選びの大切なヒントになります。
耐震性能については、現在適用されているのが「新耐震基準」で1981年6月にスタートしました。これより後に建てられたマンションは、一定の耐震性能を備えていると考えられます。
また、マンションは建築時の市況や生活水準、対象マーケットに応じて設計されているものです。1982年ごろまでに建てられたマンションは上下階のコンクリート層が薄く、給排水管が取り替えられない構造が多く、リフォームでは改善できません。一方、バブル期のマンションには外観や設備のグレードの高いものが多くあります。第7次マンションブームでは基本性能が向上し、給排水管もメンテナンスしやすい構造になっています。
マンションの築年と建築時の状況の目安
耐震性
- 1971年
- 耐震基準改正前
- 1972〜1981年5月
- 耐震基準の一部改正以後
- 1981年6月以降
- 新耐震基準施行以後確認申請をとったものが基準を満たす
- 2000年〜
- 構造計算方法の追加
- 2007年〜
- 耐震偽造事件を受けて建築確認を厳格化
建築当時の市況
- 1972〜1973年
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第3次マンションブーム
会社員向けの郊外型マンションが多数供給される
- 1974〜1975年
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オイルショック
マンション建設が落ち込む
- 1977〜1980年
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第4次マンションブーム
購入主体は団塊の世代。都心にマンションが建設される
- 1986〜1987年
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第5次マンションブーム
買い替えや資産運用目的の購入が増える。 立地は準都心・郊外
- 1989〜1990年
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第6次マンションブーム
バブル期。法人が購入するケースが増える。 遠郊外にも建設される
- 1993〜1996年
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第7次マンションブーム
準郊外型。共働き、ニューサーティーがターゲットに
- 1999〜2001年
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第8次マンションブーム
都心回帰。低金利が後押しする。シングルの購入者も増える