相続について、世間一般の心がまえは。

Q9/42
世の中一般に聞きました

相続について考えたことある?

名作揃いです。相続問題を描いた小説

多くの人が「相続」ということ自体を考えたことがないという結果に。そもそも、相続とはどういうことなのか、どんなことが起こるのかが想像できていないのかもしれません。ちょっと複雑な相続について、本で勉強してみませんか? ここでは相続のアレコレについて学べる小説5つを紹介。物語を通して、「相続」に興味が湧いてくるかもしれません。
富豪一族に襲い掛かった殺人事件。
事件解決の鍵は「相続権」!?
富豪一族の和辻家に起きた殺人事件の真相を追う推理サスペンス。和辻家の親族が別荘に集まる中、和辻薬品の会長の和辻与兵衛が胸をナイフで刺されて死亡。女子大生の和辻摩子は、祖母の兄である会長の与兵衛を殺したと親族に告白する。親族たちは、摩子や一族の名誉を守るため偽装工作を行うが、事件は意外な方向へ。
『Wの悲劇』637円(税込)/株式会社KADOKAWA
『Wの悲劇』夏樹静子
老舗問屋の主が遺したのは、ドロドロとした遺産相続の争いだった……。
大阪・船場の老舗矢島家は、代々後継娘に婿養子をとる女系の家筋。ある日、四代目嘉蔵が亡くなり、親戚一同の前でその遺言状が読み上げられた。そこには莫大な遺産の配分方法だけではなく、嘉蔵の隠し女のことまで認められていた……。遺産相続争いを通して人間の欲望を綴った長編小説。
『女系家族(上)(下)』各767円(税込)/新潮文庫社
『女系家族』山崎豊子
老齢の相手と結婚し、死別を繰り返す女。
彼女につきまとう黒い疑惑とは。
資産家の老人男性と結婚しては、資産を手に入れる「後妻業」の女を描いた作品。91歳の老人・中瀬耕造は、結婚相談所で出会った22歳下の小夜子と同居を始めた。ある日、構造は脳梗塞で倒れ、意識不明の重体に陥る。構造の娘たちは、興信所を使って小夜子の身辺を洗い始める。
『後妻業』799円(税込)/文春文庫
『後妻業』黒川博行
謎の遺産を受け取った孤児。
莫大な遺産の相続人になり、運命が変転していく。
テムズ河口の寒村で、貧しい鍛冶屋のジョーに養われて育った少年ピップ。ある日、未知の富豪から莫大な財産を約束され、紳士修業のためロンドンに旅立つことに。巨匠ディケンズの自伝的要素もふまえた最高傑作。
『大いなる遺産(上)(下)』各1,026円(河出文庫)
『大いなる遺産』チャールズ・ディケンズ(訳:佐々木徹)
「金田一耕助シリーズ」の人気作。
相続を巡って繰り返される殺人事件。
信州財界一の巨頭、犬神財閥の創始者犬神佐兵衛は、遺言状を残して永眠。佐兵衛には三人の娘がいたが、それぞれ生母が違っていた。顧問弁護士事務所の若林がやがて何者かに殺害されるが、これは次々と起こる連続殺人事件の発端にすぎなかった……。血の系譜をめぐる悲劇、日本の推理小説の名作。
『犬神家の一族 金田一耕助ファイル5』720円/株式会社KADOKAWA
『犬神家の一族』横溝正史
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世の中一般に聞きました

実家を売るのは気がひける

Q11/42
世の中一般に聞きました

親と相続の話をすることに抵抗がある

Q12/42
世の中一般に聞きました

親や親族と相続の話をしたことがある?

Q13/42
世の中一般に聞きました

実家を相続したら自分で住みたい

親から受け継いで大切にしているもの

実家は、親が譲ってくれた大事な宝物。家でなくても、親から子へと受け継がれるような家族の歴史を感じる贈り物があります。大学の入学祝いや人生の節目で贈られた、小さい頃から見続けていた両親との思い出が詰まった一品にまつわるエピソードをお伺いしました。
父や母から受け取った大切な一品を教えてください。
平野太呂さん(写真家)・・・Les Krimsの写真集
Les Krimsの写真集
19歳くらい頃でしょうか。僕が大学で写真の勉強をすると決めた時、グラフィックデザイナーである父親から「あ、そうなの? じゃあこれやるよ」って貰いました。Les Krimsという、アメリカの写真作家の写真集『THE LITTLE PEOPLE OF AMERICA 1971』です。今でも大切に持っていて、この作家の同じシリーズの写真集を探して買い足したりしています。
平野太呂
ひらの・たろ/1973年生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒。2000年よりフリーランスとして活動を開始。スケートボードカルチャーを基盤にしながらも、カルチャー誌やファッション誌や広告などで活動中。主な著書に『POOL』(リトルモア)『ばらばら』(星野源と共著/リトルモア)『東京の仕事場』(マガジンハウス)、フォトエッセイ『ボクと先輩』(晶文社)、『Los Angeles Car Club』(私家版)。『The Kings』(ELVIS PRESS)がある。東京都渋谷区上原にて2004年からNO.12 GALLERYを主宰している。
http://tarohirano.com/
前田エマさん(モデル)・・・オレンジ色をした漆の箱
オレンジ色をした漆の箱
20歳になったお祝いとして、誕生日に母親から渡されました。箱の中には、へその緒と母子手帳、それと20年前の交換日記が入っていました。この時に初めて知ったことなのですが、私は出産予定日よりも3ヶ月ほど早く生まれてきたそうです。交換日記は、私が退院するまでの間に、母と看護師さんとの間で交わされたもの。秘密にされてきたことと、大切に守られてきたことを、この箱は教えてくれました。20年間の思いを詰め込んだこの箱を、母は一生懸命に探してみつけてくれたそうです。私はこの中に、小さなころから今日まで家族から誕生日に贈られてきた手紙を入れることにしました。少しずつ重たくなっていく箱。いつの日か自分が家族を持って、子どもからの手紙なんかを入れて、この箱をいっぱいにしたいと夢見ています。
前田エマ
まえだ・えま/1992年神奈川県生まれ。東京造形大学卒業。オーストリアのウィーン芸術アカデミーに留学経験も。雑誌やTVCFなどでモデルとして活躍するほか、エッセイ、写真、ペインティングなど多方面で多彩な才能を発揮。FUJIFILM 写ルンです 30周年アニバーサリー特設サイト「写ルンですLife」に撮り下ろしの写真作品が近日UP予定。
https://www.instagram.com/emma_maeda/
山田英季さん(料理家)・・・1960〜1990年代の『VOGUE』
1960〜1990年代の『VOGUE』
最初に見たのは10代前半だったと思います。アパレルの仕事をしている父の部屋には、資料用にたくさんの雑誌がありました。洋服が好きだった僕は、その中でも古い『VOGUE』を見るのが楽しみでした。洋服だけじゃなく、雑誌の色使いやフォントのデザイン、広告までも「いちいちかっこいいなー」と思って見ていました。その影響が、今の仕事である料理にも多大にあると感じますし、あの頃に見ていてよかったなと思っています。僕が一人暮らしを始めてから見る機会は減ってしまったのですが、とても思い入れのあるものだったので、父に「捨てないで」と頼んでおきました。それから15年ほど経って、旅と食をテーマに「andrecipe」という会社を立ち上げました。立ち上げ当時、まだ一冊も本が入っていない事務所の本棚を眺めながら父に連絡し、『VOGUE』を受け取りました。今でもページをめくると、いろいろなアイデアが湧いてきます。
山田英季
やまだ・ひですえ/1982年兵庫県生まれ。フレンチ、イタリアンレストランでシェフとして歴任後、2008年に神田のもつ焼き屋「でん」をオープン。15年に株式会社and recipeを立ち上げ、“ごはんと旅は人をつなぐ。”をテーマにWEBマガジンの運営をスタート。現在は、TV、雑誌、店舗へのレシピ提供、ケータリング事業のほか、料理家として世界に活躍の場を広げている。
http://andrecipe.tokyo/
Q14/42
世の中一般に聞きました

家は新しいほうがいい

相続の心がまえ 調査からわかったこと
相続について考えたことがあるという人は全体の38.5にとどまり、家は新しい方が良いと答えた人が6割以上、実家の平均築年数30年という調査結果からも、新しい家の方がやはり良い、という本心がうかがえます。

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