僕の場合はかなり特殊な例ですが、家族構成が変化したり、生活・仕事が変化したりするときに、同じように変化できるのが賃貸の良さかなと思います。当たり前ですが、家や住む場所って、その時の生活や仕事と密接にリンクしているもの。生活や仕事に合わせて住む場所を選ぶ、というやり方もあれば、社会学者のリチャード・フロリダが『クリエイティブ都市論』で書いているように、住む場所が人の創造性や関係を規定する、という一面もあります。どこでも仕事ができる時代だからこそ、わざわざこの場所に住む、この家に住む意味というのが大切になってくるのかなと思います。簡単に移動できる賃貸もいいですが、その場所に留まってじっくり関係性を築いていく持ち家も面白い。結局、家はお金と同じように何かをするための手段で、自分に何がしたい(どういう生活がしたい)のかというのが問われるし、それをわかりやすく目に見える形にしたのが家なのではないでしょうか。