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川嶋あい | 誰しもが経験する「卒業」は、心を強く突き動かす

一緒に過ごした時間と大きな愛情が、心の支えとなる

Chapter.04

story_img1––川嶋さんはライフワークとして、途上国支援や震災の復興支援など、社会貢献活動にも積極的に携わっていらっしゃいますね。 中学生のころにテレビで観た、アフリカの人たちの暮らしぶりが印象に残っているんです。貧しくて、着る服も食べるものもなく、5歳にも満たないまま亡くなってしまう現実に、とてつもない衝撃を受けて。「この子たちのために何ができるだろう」という思いはずっとありました。 震災も大きな衝撃でしたが、ニュースを観ていると、画面越しに見えてくる子どもたちの心の奥底にある思いや、どんなふうに生きてきたのか、背景を一つひとつ考えてしまうんです。その子たちに大切な家族がいて、守りたい人、ずっと一緒にいたい人がいるんだろうな、と想像すると、それを奪われてしまうような現実を見過ごすことができなくて。少しでもその子たちが「生きたい」と思える暮らしを実現する手助けができれば、と考えています。 ––川嶋さんご自身、早くに実の母親を亡くされ、養親に育てられたというご経験が、子どもたちへのあたたかい眼差しにつながっているのかもしれませんね。
story_img2-1tate家族3人の写真
父と母から受けたかけがえのない……激しいくらいの大きな愛情があったからこそ、安心して生きてこられたと思うんですよね。私、自分のことを不幸だと思った瞬間が一度もなくて。私のことを、地球上で誰よりもいちばんに考えてくれる人が、こんなにもそばにいて、そんな人が一人いるだけでも、人って生きていけるのかな、と思います。母の生き方……注いでもらった愛情が、確かに自分の養分となって蓄えられているんです。 ––血のつながりがなくても、家族になれたということですね。 やっぱり、一緒に過ごす時間が大切なんだと思います。夫婦もそうじゃないですか。違う環境で、違う時間を過ごしてきた二人が、一つ屋根の下に暮らして、同じ時間を過ごして、いつの間にか大きな愛に変わっていく。恋愛でも相性が大事なように、親子でも「血」というよりは、相性や時間が大きく影響するのかなと思います。
story_img28歳、青森の果樹園で母親と撮影
もしかしたら母は、普通の親子以上に、私に「笑顔になってもらいたい」という思いが強かったからこそ、情熱を注げたのかもしれませんね。そんな母を間近に見てきたからか、血はつながっていなくても、私も「これだ! と思ったら止められない」性格になっていったのかな。やっぱり、母は偉大ですよね、誰にとっても。自分の生き方の指針となる存在ですから。

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