私が長距離通勤をする理由 Vol.5】  〜通勤時間は手に入れた新しい価値の1つ。旭市での暮らし〜

昨今は職場の近くに住む「職住近接」のライフスタイルが注目されているが、一方で、何らかの理由で長距離通勤を選んだ人もいる。高速バスや特急電車、なかには新幹線を使い、都内へ2時間近くかけて通勤する長距離通勤者たち。なぜ、そうまでしてそこに住んでいるのだろうか?単純にその街が好きということもあるだろうし、あるいは何かやむにやまれぬ事情、知られざるドラマがあるのかもしれない。

連載第5回目では、千葉県旭市で暮らし、東京都内に勤務する有馬健太さんと妻の裕香さんを訪ね、約3時間の長距離通勤と引き換えに手に入れた暮らしぶりを伺った。

■生活スタイルを見直したかった

千葉県北東部に位置する旭市。美しい弓状の九十九里浜や干潟八万石と呼ばれる広大な平野が広がる自然豊かなエリアだ。都心までは約80km圏の立地を生かした近郊農業が盛んで、農業産出額は千葉県内第1位、全国でも第5位を誇っている。そんな旭市から、なぜ有馬さんは約3時間もかけて都内へ勤務しているのだろうか。

▲都内にある外資系スポーツメーカーに勤めている有馬さん

有馬健太さん(以下健太さん):移住する前は、妻と2人で葛飾区に住んでいました。当時は共働きで私も妻も大好きなお酒を飲み明かし、家にはあまり帰らないような生活を送っていました(笑)。今思えば恥ずかしいですね。ただ、そんなジャンクな生活を続けていたせいか、体調を崩してしまったんです。その時に生活スタイルを見直したいと思い、田舎暮らしを考えるようになりました。

—なぜ、旭市を選んだのですか?

健太さん:最初は旭市の隣町・匝瑳(そうさ)市が候補でした。というのも、まずは食生活を見直そうと「my田んぼ」を匝瑳市ではじめていましたから。

—匝瑳市はどういった経緯で知ったのでしょうか?

健太さん:池袋でオーガニックバーを営む高坂勝さんという方が主催した「my田んぼ」の体験イベントで知りました。高坂さんは匝瑳市を拠点に“ダウンシフト”する生き方を啓蒙している方で、私が地域とつながりを持つきっかけを作ってくれたんです。そこから匝瑳市を訪れるようになり、移住先の候補地になりました。

▲my田んぼ。1区画の広さは0.5畝(約50平米ほど)

—移住への第一歩は、米作りだったんですね。

健太さん:そうですね。都内に住んでいた頃に比べて、生活スタイルがガラッと変わったのは自分でも驚いていますよ。正直、自然なんてどうでもいいって思っていた私が、一転してナチュラリストになったわけですから(笑)。

—裕香さんは移住については、どう思われましたか?

有馬裕香さん(以下裕香さん):賛成でした。むしろ私が移住を勧めたくらいです(笑)。特に田舎に憧れていたわけではないのですが、嫌な感情もありませんでした。出産直後で広い家に引っ越したいと思っていたので、ちょうどいいタイミングかなと思っていましたね。

—移住前はお仕事をされていましたか?

裕香さん:はい。でも、移住に合わせて仕事を辞めることにしました。というのも、出産後1年間の育休をいただいた後、仕事に復帰しましたが、東京での子育てと仕事の両立は本当に大変でした。そこで、もっと良い方法はないのかと模索した結果、私も移住という選択だったんです。

—いつ頃から移住は計画していたのでしょうか?

健太さん:体調を崩した2013年頃からはじめました。当時の私の仕事場は船橋市だったこともあり、通える範囲内の田舎となると、このエリアは丁度良かったんですね。そして、2014年に念願の移住生活がはじまり、長距離通勤をスタートさせました。

■セルフリノベーションと家庭菜園ができる物件探し

生活スタイルを見直すこと、そしてmy田んぼや子育て環境を考え、東京から千葉への移住を選択した有馬さん夫婦。しかし、なぜ頻繁に訪れていた匝瑳市ではなく、旭市を移住先に選んだのだろうか。

▲現在、有馬さん家族が住む家

—改めてなぜ、旭市を選んだのですか?

健太さん:毎週末、my田んぼのために匝瑳市に通っていたので、当初は職場のある船橋市と匝瑳市の間の物件を希望していました。ところが、僕らの条件にマッチする物件が当時は全然なかったんです。そんな時に不動産屋の方から「隣の旭市だったら一軒、条件に合う物件があるんですけど」と言われ、連れて来てもらったのがこの家でした。

—どんな条件だったんですか?

裕香さん:大きな条件は3つありました。まず、広いところで子育てしたかったので、一戸建てが良かったです。ただ、なかなか賃貸物件は見つからなかったんですよね。とはいえ、持ち家で住宅ローンを組むのも嫌でした(笑)。仮に35年ローンを組んだ場合、70歳まで払い続けなくちゃいけないんですよ。そこで、一括で買える中古物件にしようと思ったんです。

健太さん:2つめの条件は、セルフリノベーションが可能なこと。移住情報をネットや本で学んでいた際、セルフリノベーションする暮らし方があることを知りました。その時からリノベーション熱が沸々と湧いてきましたね(笑)。

▲セルフリノベーションしている様子

—昔からDIYに興味があったんですか?

健太さん:全くなかったです。結果的に、セルフリノベーションが可能な古い物件を探しまわって、やっと自分たちでも手が届く、安くて広い家を一括で購入することができたんですよ。ちなみに、この家は庭付きで100坪ほどですが、300万円で購入することができました。とはいえ、6年かけてコツコツ手を加え、修繕費には500万円以上かかっています……(笑)

—修繕費の方が高い(笑)。3つめの条件は?

裕香さん:家庭菜園をしたかったので、庭がほしかったですね。畑仕事は私が担当しており、季節ごとに旬の野菜を育てています。今はそら豆と玉ネギ、ほかにもネギや里芋、トマト、キュウリも美味しかったですよ。

▲畑を耕す裕香さん

▲裕香さんが育てた野菜

ー食べてみたい。農業が盛んな土地だけに、美味しい野菜が育ちやすいんですね。

裕香さん:リビングからも畑の様子は確認できますし、すぐに作業ができるので便利です。強いて言えば、海が近いので潮風を受けると枯れやすいというのが難点ですね。

—そういえば、my田んぼはまだ続けているんですか?

健太さん:ちょっとお休みしています。子どもがいるとなかなか行けないですし、前にぎっくり腰になっちゃいまして……(笑)。でも、いつかはリベンジしたいと思います。

■インフラさえもDIY

築60年の空き家を購入し、セルフリノベーションと家庭菜園を楽しむ移住生活をスタートさせた有馬さん夫婦。なお、これまでにセルフリノベーションしたのは玄関、床、洗面所、さらにはお風呂までも手がけたとのこと。

—セルフリノベーションした場所を教えてください。

健太さん:たくさんありますよ。まずは、1階の床は老朽化していたので基礎から全て張り直しました。それと、2階の床は一部をはがして、吹き抜けにしてみました。ちなみに、デザインと水回りの設計は、ハンディハウスプロジェクトの中田製作所さんにお願いしました。ハンディハウスプロジェクトというのは、間取りのプランニングから素材選び、工事の過程まで、住まい手となる施主が参加する、ワークショップ形式の家づくりを行っている面白い集団です。ハンディハウスさんに道具の使い方などを教わりながら工事をはじめました。

▲老朽化した基礎も自ら作り直した

ー経験がなくてもできるものなんですね。

健太さん:じつは、ほかにもお世話になった方がいて、偶然にも隣に住む方が元大工の棟梁さんだったんですよ。なにか作業する度にご指導をいただき、感謝しています。吹き抜けにした2階の柵は、棟梁と一緒に作ったものですよ。材木屋さんで木材を選んでもらい、さらにプレーナー(※)をかけるところまで手伝っていただきました。

(※)プレーナー…平削り加工。仕上げに行われる。

▲棟梁と製作した2階の柵

ーそれは心強い! 近隣の方とも良い関係が築けたんですね。

健太さん:はい、ありがたいですね。他には、洗面所やお風呂場もセルフリノベーションに挑戦しました。土台はハンディハウスさんにお願いし、壁と天井は自分たちで木を貼りました。床や壁のタイルは妻が張っています。そうそう、家の中全てを電気工事するために妻は電気工事士の資格を取ったんですよ。

裕香さん:資格を取れば配線工事も自分でできますからね。半年をかけて屋内配線ができる「電気工事士2種」を取得しました。

▲あえてレトロな雰囲気を持つ屋外用の蛇口を使用
▲木を基調に、タイルでアクセントをつけた浴室

—資格まで取ったんですね……すごいです。

健太さん:やり始めたら2人ともハマっちゃって。当時は長男がまだ1歳だったので「今日はどっちが作業で、どっちが子どもの面倒を見るか」で喧嘩したこともありましたよ(笑)。

裕香さん:とはいえ、わからないことがある度にインターネットで検索し、試行錯誤しましたけどね。

—僕だったら、すぐ業者にお願いしてしまいますね。

裕香さん:まずは自分でやってみたかったんです、失敗したらやり直せばいいと思って。3回やってもダメだったら、業者さんにお願いしようと思ってましたよ(笑)。

▲電気工事をする裕香さん

—他に手を入れた部分はありますか?

健太さん:私と妻、そして小野さん(筆者)が座っている椅子、そして目の前の机はDIYです。あと、庭のウッドデッキや物置も作りました。天気の良い日に外で紅茶を飲んだり、BBQすると気持ち良いですよ。

▲ご自慢のウッドデッキ

ー平日も作業されているんですか?

健太さん:そこまでストイックじゃないです。基本的には土日にダラダラと作っているので、椅子は一週間くらいかかってしまいました。しかも、完成してもアンバランスでギシギシと音が鳴っていましたよ(笑)。

ー特にお気に入りの作品はありますか?

健太さん:玄関ですかね。もともとはベニヤ板が貼ってあるだけだったんですけど、どうしても自分で土壁を作りたくて、一度壊しましたね。そして、木舞用の竹にわら縄を編み、自家製の壁土を塗りました。あとは、カマドも見て欲しいです。たまにお米を炊くイベントを開催しているんですけど、前回は火加減がバッチリでとても美味しかったです。これでガスが止まってもなんとかなりますね(笑)。

▲玄関の壁。竹で骨組みを作り、わら縄を編んでいる
▲完成図。壁土は健太さんのお手製

▲カマドは粘土質の高い土と古瓦を積み重ねている

▲完成したカマド。羽釜は一升炊きだと大きすぎるため、7合炊きの小ぶりなものを探してきたそう

—これからも何か作る予定はありますか?

健太さん:仕事や作業の際は外の倉庫を使っているのですが、今はそこをリノベーションしています。快適な空間にするために、壁を作り直し、妻に電気の配線をしてもらう予定です。あとは、天井も作り替えないといけないかな?

▲倉庫の中の仕事部屋

—設計図などは描かれるんですか?

健太さん:あまりデザインとか図面ってわからないんですよね。なので、ネットでやり方を調べたら、あとは作りながら考えています。結局、デザインしたところでその通りにはなる保証はないですし、そうならなかったら絶対にイライラしちゃうと思うんです。だから、あまり深く考えてないですね(笑)。

▲倉庫内には木材やDIY道具を保管。板の加工なども全て、倉庫内の作業場で行っている

—それにしても、のめり込み方がすごいですね。

健太さん:2人とも興味があるものに対して、すぐに飛び込めるタイプなんですよ。だから、思い付いてしまったら、やらずにはいられないんです。

—セルフリノベーションやDIY以外に、新しく始めたことはありますか?

裕香さん:私は今、自宅で料理教室を開いています。というのも、このエリアではなかなか条件に合う仕事が見つからなかったので、元々好きだった料理を仕事にしようと思ったんです。そのために料理コーチの講座や野菜のアドバイザーセミナーにも通いました。

▲地元の方を中心に自然食を広めている。また、タイミングが合えば、育てた野菜を使う時もあるそう

■移住や転職は大きな決断ではなかった

移住当初は旭市から同じ千葉県内の船橋市まで通っていた健太さん。移住から1年経った頃に、六本木の会社に転職したそうだ。なぜ、さらに遠い東京都内まで出勤することを選んだのだろうか。

—なぜ、わざわざ都内の職場に転職されたんですか?

健太さん:当時は激務で、定時に帰れず、土日に出勤することもありました。有給も使えない雰囲気で、将来のことを考えたら、ずっと続けていくのは難しいかなと思ったんです。せっかくの田舎暮らしも楽しめませんしね。今の会社はフレックスや在宅勤務の制度が充実しているので、フレキシブルに働けていますよ。

—距離は遠くなっても、暮らしに合わせた働き方ができるようになったと。

健太さん:そうですね。実は、私は今の会社で8社目になります。移住もそうですが、状況を変えることへのハードルが低い性格なんだと思います。仕事を変えること然り、家を買うこと、移住すること然り。自分の中では、さほど大きな決断をしたとは思っていないんですよ。

裕香さん:ダメだったら戻ればいいかなぐらいで。私もターニングポイントだとはあまり思わなかったですね。

—ちなみに、現在の通勤時間はどれくらいですか?

健太さん:ドア to ドアで約3時間です。でも、通勤時間が1時間の人に比べて、労力が3倍かかっているかと聞かれたら全然そんなことはない。むしろ、1/3です。私は通勤時間よりも働く時間が長い方がよっぽどストレスに感じます。そのため、通勤時間が長くなることに対しての不安はなかったですね。

ー同僚の方々から何か言われたりはしませんでしたか?

健太さん:特に何も言われなかったです。意外と長距離通勤している方も多い会社ですし、私の場合は入社当初から田舎に住んでいることをアピールしていましたから。多分、人と違うことをしていても気にならない方は長距離通勤に向いているのかもしれませんね。

■長距離通勤者、有馬さんのスケジュール

通勤は自家用車と特急電車を乗り継ぎ、片道およそ3時間。にも関わらず、8時前に会社に着くこともあるという有馬さん。とある平日のスケジュールを聞いた。

【早い出勤の場合】

4:30 起床
5:00 自宅を出発(自家用車)
5:25 最寄り駅を出発
6:08 乗り換え(特急電車)
7:17 東京駅に到着/乗り換え
7:45 オフィスに到着
勤務中
18:00 オフィスを出発
18:49 東京駅を出発(特急電車)
20:09 最寄り駅に到着
21:00 自宅に到着

健太さん:自宅から最寄り駅までは車で30分ほどかかります。東京駅まで1本で行ける特急電車もあって、必ず座れて快適です。

—就寝は何時頃ですか?

健太さん:早ければ22時くらいですけど、遅い時は1時を回ります。その時の気分や体調にあわせて過ごしているので、規則正しい生活は意識していないんですよね。結構、日によって起床時間もバラバラです(笑)。最近ではスポーツジムにも通い始めましたよ。

ーなんとなく、長距離通勤をされている方はタイムスケジュールがキッチリしているイメージでした。

健太さん:私は違いますね。その時々で調節しています。例えば、夜中の1時に帰ってきても、早く会社に行きたい時は早朝4時に起きたりもします。

—終電は早いですよね?

健太さん:特急電車だと20時頃の東京駅発が最後ですね。ただ、各駅を使えば21時半ぐらいまでありますし、高速バスも22時半過ぎまで走っています。

—行きも帰りも様々なルートがあるわけですね。

健太さん:そうですね。道路の空き具合や電車の時間によって、使い分けられるので便利です。都内に住んでいた時は1時間弱の距離を満員電車で向かう時もありました。あの頃に比べれば、かえって体への負担は減っていると思います。

ー電車内ではどんな過ごし方をされているんですか?

健太さん:いろいろです。寝てる時もあるし、動画を見たり、本を読んだり。最近は英語を勉強しています。自分の自由な時間として活用していますよ。逆に在宅勤務している時の方が自分の時間って取れないんですよ。特に今は小さい子どもが2人いるので、仕事が終わったらすぐに家族の時間です。

ーでは、自宅のなかで好きな場所、お気に入りの時間を教えてください。

健太さん:好きな場所はキッチンカウンターですね。妻の出来立ての料理を食べながら、お酒を飲んでいる時は至福です。あ、余談ですがカウンターの下の食器棚もDIYしています。

▲裕香さん希望のアイランドキッチン。ここで料理教室を開いている

 

▲健太さんお手製のカウンター下の食器棚

ーとても羨ましいです。

健太さん:あと、このリビングから見える夕焼けは絶景です。青とオレンジのグラデーションがなんとも言えない綺麗さですね。夜はまん丸な月が見えると感動しますよ。

裕香さん:たしかに、ここの夕焼けは美しいです。太陽が九十九里の海に沈みながら広がっていくような感じです。畑仕事や車を運転しながら、日常のなかでこんな景色が見られるのは田舎のメリットだと思います。都内に住んでいた頃は、日の出が早くなったことにも気づきませんでしたし、ここへ来て初めて満月がこんなにも明るかったことを知りました。

▲近くの灯台からは九十九里浜の絶景が拝める

健太さん:特に、この家は季節を感じやすいんです。まだ家の中は隙間だらけなので冬は寒いですし、エアコンを持っていないので夏は風が吹かないと暑い。でも、そのぶん季節と気温が直結していて、四季の移ろいを体感できるのが楽しいですね。

ー車で出かけられたりはしますか?

裕香さん:公園に子どもと遊びに行ったり、買い物に行くぐらいです。以前、キャンプに行ったことがあるんですけど、わざわざ時間とお金を割いてまでやることなのかなって思っちゃったんですよ(笑)。だって、庭でも十分アウトドアなんですもん。自宅でやれば、準備も片付けも楽ですしね。

▲たまに仲間を呼び、庭でBBQをすることも

—健太さんの体調はいかがですか?

健太さん:すこぶる良いです。それに、今となっては体調を崩してよかったと思っています。それがなかったら今も東京にいたでしょうし、セルフリノベーションや家庭菜園をすることもなかったと思うので。

裕香さん:お互い、やりたかったことがやれる環境になり、より生活を楽しめていると思います。夫が言うように、東京のままだったら今でもお金をかけた趣味を楽しみ、言わずもがな電気工事士の資格も取っていなかったでしょう(笑)。

—都内と田舎の暮らしは、どう違いますか?

裕香さん:わかりやすいのは、家が広いこと、空気が美味しいこと。あとは、物理的な意味での人との距離が適切です。温暖な土地柄だからか、おおらかであったかい人ばかりです。

健太さん:移住前は“東京はもう合わない”とか“お金中心の生き方は良くない”って、ある意味、今までの人生を否定するような考えでした。だけど、移住したことで、かえって東京の良さも見つめ直せるようになりましたね。

ーこれからは、どういった暮らしを描いてますか?

健太さん:ここまで自宅をリノベーションしていますが、あまり家に対してのこだわりってないんですよね。正直、この家は「一生の買い物」というより「自分たちの作品」です。台風などで家が壊れたら、また直せばいいだけですしね。

裕香さん:私は海外にも住んでみたいです。この前行ったオーストラリアもハワイも憧れます。ヨーロッパも捨てがたい。あまり深くは考えていませんけど(笑)。

—DIYでコレを作りたい、家庭菜園でアレを育てたい、といった目標があるのかと思いました。

健太さん:それは日々やってますからね。夢というよりも日常のタスクに変わりました。

―最後に、移住を考えている人へのアドバイスをお願いします。

健太さん:みんなも一度やり始めたら案外、苦じゃないと思うはずですよ。私の場合は通勤ルートも働き方もいろいろで、たくさんの刺激があります。高層ビルのある景色から田園風景に戻ると “旅行気分”が楽しめますよ。電車の中では自分の頭の中を整理したり、次はDIYで何を作ろうか考えたりもする。長距離通勤の時間こそ、自分らしくいられる大切な時間なんです。だから、私の中では長距離通勤は何かと引き換えたわけでなく、手に入れた新しい価値の1つなんです。

(取材協力)
有馬健太
http://naturalhighlife.style/
有馬裕香
https://tubutubu-cooking.jp/schools/detail/68

三井不動産グループの
住まい情報をまとめて検索

三井のすまいモール

三井のすまいモールは、三井不動産グループ各社の住まい情報をまとめて検索できます。「買いたい、借りたい、建てたい」など新たな住まいを求めている人にも、今の住まいを「リフォームしたい」人にも、「売りたい、貸したい、運用したい」といった住まいの活用を考えている人にも、最適な情報をご提供します。

記事を探す

読んで発見
すまいのヒント

読んで楽しい
くらしのコラム